稼ぐ投資家が決算書で見ているモノ:ピンチの時にお得に買える米国株とは?
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この記事のポイント
- 経済状況はかなり悪い
- 第2四半期の数値は、さらに悪化する見込み
- しかし、優良株をとてもお得な価格で買うことができる
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4月14日より本格的に第1四半期の決算シーズンがスタートしました。発表されている数字を読み解いていきましょう。
経済の状況は、悪いですね。本当に悪い。
大手銀行が現状への対応を開始し、世界は変わったんだというメッセージが伝わってきます。これら大手銀行は、今後発生し得る費用や損失を見積もった数値を今回の決算に既に組み込んで発表しています(引当金と言います)。この数十億ドル規模の引当金が今回のレポートには大きく影響を及ぼしています。
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銀行の財務決算は経済を見る上での先行指標となります。銀行が決算書に組み込んだ引当金は、銀行からお金を借りているクライアントにこれから費用や損失が降りかかることを示唆しています。
この銀行の決算書は、現状を踏まえると驚くものではありません。実際、直近で私たちが見てきた経済の指標となるような数値は、今までのどんなものとも違っています。
3月のアメリカの小売業の売上をとっても、急激に8.7%落としていて、これは、政府の記録する数値の中で過去最大の減少です。
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上記のチャートは圧巻ですが、それでも3月が如何に悪かったかを完全に表してはいません。なぜなら、この小売業の売上チャートは、3月の外出規制のために人々がスーパーで買い溜めをしたことによる売上の増加も含んでいるものだからです。つまり、一部売上が伸びていた分野を含んでいるということです。
3月の自動車、スポーツ用品、家具などの売上は全て約25%の減少、衣料・装飾品は50%以上の減少です!
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もし大勢のアメリカ人が家にこもり、食料品を買うためだけに外に出るような生活をした時に経済がどうなるかと考えたことがあるなら、残念なことに今答えがわかったはずです。
呼吸してください・・・次の決算シーズンはさらに悪化します
これは私が投資し始めてから、3度目の本格的な株式市場の暴落です。
(1987年にブラックマンデーが起こった時、私は14歳でした。私のポートフォリオは漫画とプロアイスホッケーのカードで構成されていたので、無傷でやり過ごせましたが。)
しかし、2000年と2008年の暴落時は、私は市場の最前線にいました。
この2度の暴落で気づいたことは、それぞれの暴落時に今も鮮明に覚えている特別な「瞬間」があったことです。私はそれらの「瞬間」に、事態は本当に恐ろしいことになるぞ、と理解したのです。
今回の暴落に関して私が記憶しておく特別な「瞬間」は、3月12日の木曜日に起こりました。娘と一緒に彼女のスイミングクラスから帰宅し、彼女がベッドに行く前に本を読んでとお願いしてきた時でした。
本を読み始める前に、アップルからの通知で私の携帯電話が震えたのです。その通知で、3つのビッグニュースが知らされました。
1. トランプ大統領がヨーロッパからの飛行機受け入れを停止すると発表。
2. NBA(プロバスケットボールリーグ)のシーズン中止。
3. トム・ハンクスが新型コロナウイルスに感染。
私はこの「瞬間」に、今まで経験したことのないようなことがこれから起こるのだ、ということを完全に理解しました。
私がこう言っているのは、その時まで、私たちの経済にはほとんど問題らしきものはなかったからです。私たちが今回目にしているひどい第1四半期決算と財務データは、主に3月12日から3月31日までの20日間だけが反映されたものなのです。
つまり、第2四半期の数値は、さらに悪化します。
経済学者は、第2四半期にGDP(国内総生産)が30%減少するだろうという総意です。もっと大きく減少するのではないか、と予測する学者もいます。例えば、JPモルガン・チェースはGDPが40%減少するという見通しを立てています。
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それほど大きな影響が出るということは、にわかには信じがたいことです。しかし、家の中に何週間も閉じ込められるなんてことも同じように信じがたいことですが、実際に起こったのですから、この予測も現実にならないとは言い切れません。
しかし、どうでしょう?株式市場はすでに暴落しました
データというものは、注目に値します。
決算と財務データは今後もひどいものになるので、こういった情報を見ることに慣れる必要があります。
しかし、このデータはこのようにも読み取れるのではないでしょうか?市場が既に暴落したのは、先行きを反映しているからだと。市場が反映しているのは、*フォワード・ルッキング・モデルであり、今私たちが見ている数値はこれから起こるであろうことの予測込みの価格であるということ。
(*フォワード・ルッキング・モデルは、人々が将来新たに発生するイベントを合理的に予 測し、これをもとに現在の経済活動を決定するという計量モデル) 参照:https://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk19-3-3.pdf
さらに期待できる要素として、このフォワード・ルッキング・モデルは、実際に経済が回復するよりもずっと早い段階で、崩壊からの回復を価格に反映させるということです。
ですので、悪い決算への備えはしておいてください。これは、第1四半期決算に限らず、次決算以降も同じです。ビジネスは4月に閉鎖され、人々は活動をストップしています。ほとんどの経済活動が停止している以上、決算は悪いものにしかなりません。
株式市場にもこの悪い要素が反映され、多くの企業の株価が下落しています。
現状の「封じ込め」経済を反映させる数値を心配する代わりに、今、一時的に株価が下落していたとしてもこれから10年は繁栄し続ける世界的企業の優良株をとてもお得な価格で買うことができるというこの機会を活かしてください。
これら世界的企業の長期的な強さは、数四半期の結果が悪いぐらいで揺らぐようなものではないのです。
いつも覚えていてください、私たちは昨日よりも今日の方が回復に近づいているのだということを。
そして明日は、さらに近づいているのです。
良い投資を、
ジョディ
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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