13.2%の配当利回りは沈んだりしないだろうか?
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この記事のポイント
- 昨年の2倍のキャッシュフローを生んだタンカー会社
- 過去の減配実績から見えてくるものとは?
- 驚きの13.2%利回り企業の安全性ランクは…
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ノルディック・アメリカン・タンカーズ(NYSE: NAT)はようやく船出ができそうです。
同社は23隻のタンカーを所有しています。過去数年のキャッシュフローはマイナスでしたが、最近になってようやくプラスのキャッシュフローを生み出すことに成功しました。
そして今年のフリー・キャッシュフローは昨年の2倍になると予測されています。
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ノルディック・アメリカン・タンカーズは今年、1億3000万ドルのフリー・キャッシュフローを生み出し、60%の配当性向で6,200万ドルの配当を支払うと予測されています。
例年であればこれは全く問題ありません。でも2020年はいつもの年ではありません。パンデミックとそれによる経済への影響により、セーフティネットプロ(Oxford クラブ独自の格付ツール)の許容可能な配当性向を引き下げました。
普段であれば、配当性向が75%未満であれば大丈夫です。しかしウイルスによる深刻な経済的ダメージにより、配当性向の制限を50%に引き下げています。
誰が見ても控えめな数字ですが、もし企業が減配をした場合、投資家のみなさんに驚いて欲しくないからです。
配当性向の閾値を50%まで下げることで、もし2021年が困難な年であったとしても、会社が減配するのを避けられるという自信につながります。
もし経済が回復したならば、この制限を75%に戻します。
ノルディック・アメリカン・タンカーズの60%という配当性向は高すぎるため、セーフティネットプロの評価は悪くなります。
さらに重要なことは、同社は以前に減配を行ったことがあるということです。
過去10年の間にノルディック・アメリカン・タンカーズは数回、配当を削減しました。このような実績から見えてくるのは、もし必要となれば、経営側は躊躇なく同じことを繰り返すだろうということです。
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同社の昨年の配当は0.01ドルでした。それを今年は0.45ドルへと大幅に引き上げました。現在の株価で評価すると驚きの13.2%利回りです。
もしノルディック・アメリカン・タンカーズが2021年にフリー・キャッシュフローをさらに増やすか、あるいはセーフティネットプロの配当性向の閾値を75%に戻した場合には、配当安全性評価を見直すかもしれません。
過去に減配したことがあるからといって、特に大きく評価に影響するわけではありません。しかし、現状は最低ランクを付けておくのが妥当だと思います。
配当安全性レーティング:F
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良い投資を
マーク
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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