金融情報

2008年12月以来最悪の損失…思慮深い投資家は、暴落をも利用する

所要時間: 3分.

この記事のポイント

  1. 市場崩壊はいずれ終息する

  2. 底打ちすると、息を吹き返したかのように上昇する

  3. 株式市場が暴落したときに戦略的に暴落を利用して利益を狙う


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「弱気市場こそ利益を狙うことはできます。あなたはその時に気づいていないだけです。」

– Shelby Cullom Davis、投資マネージャー


私が今日お届けしたいのは、この言葉に集約されています。混乱の続く株式市場が続いています。月曜日の朝にパソコンを開くと、その状況にますます心配している友人から、たくさんのメールが届いています。去年までの強気相場からくる「投資家たちの強欲」とも言える欲は、一瞬にして今年2020年に「投資家たちの恐怖」へと変わりました。

ただし、これに兆候がなかったわけではありませんでした。例えば、私がお気に入りの指標として使っている「CNN Fear and Greed Index」は、一桁に転落していました。他にも、VIX指数…別名「恐怖指数」と言われる、投資家の心理状態を表す指数も50を超え急上昇しました。そして、石油価格は、30以上も下落しました。これらの悪材料がそろっているので、案の定、米国株式市場は、2008年12月以来最悪の損失を受けました。

だからこそ、私はあなたに、今日お伝えしたいことがあります。この3つの重要なことを思い出してください。1つ目は、これまで「明けない夜はない」ということです。2つ目は、「株式市場の気分は天気のようなもの」ということです。落ち込んでいたと思ったら、急に元気になります。そして、3つ目は、市場で起きていることは関係なく、ましてやコントロールできるものではないので「あなたが株式市場に対して、どのように反応するか」です。これら3つの重要性を改めてお伝えしたいと思います。

この暴落市場の終わりは?


私は先週末のほとんどを、世界をリードする マクロ戦略家の意見をレビューすることに費やしました。すると、彼らは、ほとんど均一に弱気でした。ただ、これは決して驚くことではありません。株式市場の見えない法則として、彼らの発信する情報は、悲観論だと賢く見えて、楽観論だとバカげて見えるということがあります。だから、彼らが弱気の発言をするのは当然と言えば当然なのです。

ただし、実際に株式市場と向き合い私たち投資家は、急激な変化があるたびに「今回は何かが違う…」と感じがちです。でも、それは本当でしょうか?1998年、当時のラリーサマーズ財務長官は、メガヘッジファンドの長期資本管理の崩壊が「第二次世界大戦後の最悪の金融危機」を脅かしたと述べました。2年後のドットコムバブルの崩壊は、私の若い世代の明るい夢と百万ドルの紙の財産を押しつぶしました。2008年の世界的な金融危機により、運命ではなくても、運命の人々のキャリアができました。

ここに共通点があることに気がついたでしょうか?それは非常にシンプルです。これらの市場崩壊には共通点がありました。その共通点とは…「全て終了」したということです。明けない夜はないように、いつか終了するときがあるのです。これを忘れてはいけません。

恐怖と欲に踊らされる株式市場


現代の金融理論は、すべての投資家がホモ・エコノミクスに似ていること、つまり完全に合理的な人間だと教えています。ただし、現実の投資家は、恐怖と欲に踊らされています。決して合理的な人間とは思えないのが実態です。言い換えると、恐怖と欲に踊らされている限り、株価は極端に上下を繰り返すときがあるということです。

もちろん、これには良い面があります。テスラ(Nasdaq:TSLA)の、5月の180ドルから2月の900ドル以上への不条理な上昇を考えてみてください。この二次曲線的な上昇は、同様にビットコインでも見られました。これには得をした投資家もいるでしょう。その反面、損をした投資家もいるでしょう。例えばS&P 500です。市場は、火曜日に終了した過去10日間のうち、4日間で大きく下落しました。

ただし、この出来事の確率を冷静に計算すると、数百年に一度の割合であることも分かっています。つまり、どこかで底を打つ可能性があるということでしょう。そして、まさにここが天気のような部分です。底打ちすると、息を吹き返したかのように上昇します。このことも忘れてはいけません。

あなたは時間を敵にする?それとも…


「脳を強気市場と混同しないでください」とウォールストリートの格言は述べています。保有している銘柄の株価が上昇しているときは、投資家の誰もが「自分は株の天才かもしれない!」と錯覚を起こしがちです。ですが、これは錯覚というくらいですから、判断の過ちです。こうなってしまっては、保有している株式が、全てギャンブルの対象のようになってしまいます。

しかし、錯覚を起こさずいれば、株式市場が暴落したときに戦略的に暴落を利用して利益を狙うことができるでしょう。錯覚を起こすのは、株式市場を自分がコントロールできると思ってしまうからです。ですが、株式市場をコントロールすることは、誰にもできません。自分が買い付けたときの株価は株式市場からしたら何も関係ありません。もちろん、いくらで売却したいかも、何も関係ありません。それはあなたの単なる願望です。

だから、株式市場はコントロールできないことを十分に受け入れ、目の前の株価は自分の都合では動いていないことを理解することが重要です。そして、それに対して「自分がどのように反応するか」を考えることに注力することが重要でしょう。

このように弱気相場のときほど、この原則ともいえる3つの重要なことを思い出す必要があるでしょう。周囲の投資家たちが慌てて恐怖にあるときほど、適切な思考を持った投資家は「マインドを冷静に保ち」、株式市場に次の変化があったときに利益をもたらすような行動をします。まさに、あなたがその一人の投資家として動くタイミングでしょう。あなたが、その一人であることを、改めて確認しましょう。

良い投資を!

ニコラス


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