配当株銘柄とETF…どちらが有利?永久増配企業を探せ
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この記事のポイント
- バンガード米国増配株式ETF(NYSE: VIG)のように毎年増配しているETFもあるが・・・
配当額は安定していない
- 永久増配企業の一つ、ヘルメリッチ・アンド・ペイン(NYSE: HP)も1972年以来毎年増配
- 最低25年間、毎年増配してきた企業が131社、最低10年間毎年増配が205社、最低5年間増配が528社
配当成長株のCEOは株主の期待に応える
「配当株とETFのどちらが有利ですか?」これは、私のところに度々届く質問です。私は、配当株投資や、配当成長株投資を、大いに推奨している立場です。
ただ、投資家の中には、自分で配当株を見つけることに気後れしたり、配当を受け取るという意味では「ETF」も同じではないか?と思ったりする人たちも多いようです。
そこで出てくるのが、「配当株とETFのどちらが有利なのだろう?」という疑問です。実際、どうなのでしょうか?
ETFは期待外れになる…?
今、米国には、配当ETFとみなされるものが200ほど存在します。例えば、持続可能な配当を持つ大型株に投資するファースト・トラスト・モーニングスター配当リーダーズ(NYSE: FDL)から日本への大きな集中が見られるウィスダムツリー・インターナショナル小型株配当ファンド(NYSE: DLS)まで、幅広い投資戦略が含まれています。他にも多数のものがあります。
ただ、私はETFにケチをつけるわけではないですが、「配当の伸びを求める投資家にとって、ETFは期待外れになる」というのが私の見解です。
ETFの不都合なデータ…
そこで、人気の配当ETFであるバンガード米国増配株式ETF(NYSE: VIG)を見てみましょう。これは、運用資産額で言えば、最大のETFと言っても良いものです。その利回りは2%です。また、毎年増配しています。「意外にも」良い仕事をしているETFでしょう。
ちなみに、「意外にも」と強調するのは、配当成長に特化していると主張する投資信託やETFの大半は、実際には極めて乏しい結果を見せているからです。
しかし、ここで良く見なければならない「不都合な真実」ともいえるデータがあります。それが、この四半期ごとの配当です。
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このETFは(2009年に減配が行われたものの)2010以来毎年増配してきました。しかし、その配当額は安定してません。もちろん、これは年間の利益を気にしている投資家であれば、それほど重要な話ではありません。ですが、四半期配当小切手に頼っている他の者たちにとっては、それは問題でしょう。
増配している銘柄というと…
では、私が永久増配企業と呼ぶ、ヘルメリッチ・アンド・ペイン(NYSE: HP)のように、毎年増配を行なっている企業と比べるとどうでしょうか?この銘柄は、1972年以来毎年増配してきました。
少なくとも(私たちのデータが遡る限りの)1980年から、四半期ごとに配当が減少したことはありません。これは、株主たちへの安心感につながります。
この企業以外にも、最低25年間、毎年増配してきた企業「配当貴族」が131社存在します。他にも205の銘柄が最低10年間毎年増配しています。さらに528の会社が最低5年間増配しています。それらの圧倒的多数が、「四半期配当」も安定して行っています。
ETFは配当を越えられる?
つまり「これをETFで実現できるか?」というのが、私からあなたへの問いかけです。おそらく、それは難しいでしょう。配当成長株のCEOは株主の期待に応える必要があります。
46年間継続して年間配当を増加してきた後に、増配がなければ、そのCEOは明日はいないでしょう。だから、ETFと違いCEOが存在する配当株は、増配をするために、できる限りのことを尽くします。
それが結果として、私がETFよりも配当株を好む理由です。まさに、この人の手が加わる部分が、私たち投資家にとっての安定収益を狙える要素なのでしょう。あなたは、この情報を聞いてどう思いましたか?配当とETF…あなたの選択は…?
良い投資を!
マーク・リクテンフェルド
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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