配当の隠れた意味とは?配当を逃す投資家にならないで
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所要時間: 4分
この記事のポイント
- 配当を出し始める=持続可能な収益ビジネスモデルになる
- 配当は、経営陣による投資家への約束
経営陣は、配当を着実に増やせるように努力する
- 配当の引き上げは、株主に高い配当を支払うのに十分な現金があるということ
より多くの収益を生み出すことが期待でき、業績も期待できる
「Microsoft(マイクロソフト)」この社名を聞くと、あなたは何を思い浮かべるでしょうか?恐らく、Windowsなどパソコン関連を浮かべる方や、あの旗のようなマークを浮かべる方、もしくは、ビルゲイツ氏を思い浮かべる方が多いでしょう。
では、私はどうかと言うと「配当」を思い浮かべます。実は、このMicrosoftは、配当と切っても切れない縁がある会社です。
ときとして、私たち「投資家」と、会社の「経営陣」は意見が対立することがあります。それは、会社に余剰資金があるときです。経営陣は、「このお金は投資に使いたい」と考える傾向にあります。一方、私たち投資家は、「このお金を配当として出して欲しい」と考える傾向にあります。
これは、もちろんお互いの立場が違うので、意見が対立してしまうことは仕方がないでしょう。経営陣は、事業を拡大し、もっと収益を増やしたいと考えています。一方、私たち投資家は、その会社を支援するためにお金を出しているので、何らかの報酬はあって良いだろうと考えています。対立とはいえ、どちらも立場を考えれば当然のことでしょう。
Microsoftと配当の歴史
そして、実はこれが「Microsoftと配当」を語るうえでカギになることでした。Microsoftは、巨額の利益を生み出し、大量の現金がありました。しかし、Microsoftは、2003年まで、配当金の支払いをしませんでした。500億ドル以上の現金があったにも関わらず。
Microsoftの配当金は当初、1株あたり0.08ドル。500億ドル以上の現金があることはわかっていた為、株主からは苦情がきました。そして、同社は、翌年2004年に、1株当たり3.00ドルの特別配当を支払いました。
しかも、その後はというと四半期ごとの配当は0.08ドルを継続しました。支払い額は320億ドルでした。Microsoftは、このような歩みを経て配当金を株主に支払うようになりました。
Microsoftが配当を出した理由は?
あなたは、この出来事をどのように読み取るでしょうか?もし、弱気な投資家であれば、「Microsoftは、成熟して成長は限られている…」と判断するかもしれません。場合によっては、株式を手放し、その後の配当を逃してしまったかもしれません。まさに、これが「配当を逃す投資家の特徴」でしょう。
もちろん、あなたが、このように考えない投資家であることは知っています。賢明な投資家であるあなたは「Microsoftが、持続可能な収益ビジネスモデルになった」とポジティブに捉えるでしょう。
つまり、私たち投資家にといって安定した収益を得られる会社になったことを示します。一方、ネガティブに捉えた投資家は、その収益を捨ててしまったことになるでしょう。
配当の本当の意味とは?
配当は、経営陣にとって「票」のようなものです。もし、毎年配当を上げていたにも関わらず、配当を削減したり、配当が同レベルに留まった場合、それは「投資家への停滞のシグナル」とも受け止められます。その結果、株価は激しく打撃を受けます。もちろん、このことを経営陣は知っています。
だから、配当を着実に増やせるように努力をしています。つまり、これは経営陣による投資家への約束です。この約束を果たせない場合、投資家は失望し、株価の下落を招きます。
それこそ、「配当の引き上げ」は、経営者の声明以上のものです。そして、それが株価を左右する要因でもあります。それくらい影響があるのが、配当です。
配当の引き上げは、株主に高い配当を支払うのに十分な現金があり、成長する配当を維持し続けるためにより多くの収益を生み出すことが期待できます。配当は、その会社にどれくらいの業績を期待できるのかを判断するのに、良い方法です。
だからこそ、きっとあなたは、配当をより多く支払う企業に投資したいと考えるでしょう。
良い投資を!
ロバート・オットマン
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