この年6%配当利回りは煙とともに消え去るのか?
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この記事のポイント
- 煙のない社会の実現を宣言する煙草企業
- なぜ、投資家はこの企業に投資するのか?
- 配当性向の安全性閾値は超えているが…
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世界には13億人の喫煙者がおり、この数は地球上の人口の約17%に相当します。驚いたことに、フィリップ・モリス・インターナショナル (NYSE: PM) は、この状況を変えたいと言っているのです。
煙草業界の巨人は、「紙巻き煙草全てを煙の出ない製品に切り替え、煙のない社会を実現するよう、業界の変革をけん引していく」と主張しています。
174年の歴史を持つこの会社は、アルトリア・グループ (NYSE: MO) からスピンオフ(分社化)し、米国を除く全世界で製品を販売しています。アルトリアは米国市場で煙草を販売しています。
同社の主張にかかわらず、全ての人が、煙草会社に投資したいと思っているわけではありません。しかし、実際に投資している人は、フィリップ・モリスの年間配当利回り6%(株価が80ドル付近の場合)を魅力に感じているはずです。
フィリップ・モリスは、今後も1株あたり1.20ドルの四半期配当を払い続けていくことができるのでしょうか?それとも配当は、煙草の吸い殻のように捨てられてしまうのでしょうか?
いや、世界的な嫌煙、禁煙の風潮にも負けず、フィリップ・モリスは煙草を現金に変える方法を知っています。
フィリップ・モリスのフリー・キャッシュフローは何年にもわたって着実に向上しています。
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2019年にフィリップ・モリスは71億6,000万ドルの配当を支払いました。配当性向は77%となり、私が期待していた数値を少し上回ってしまいました。
普通の状況でしたら、私は75%かそれを少し下回るぐらいの配当性向が妥当だと思っています。このパンデミック期間中は、状況がまた厳しくなっても配当を支払い続けていけるように、配当性向の閾値を50%に下げています。
2020年のフィリップ・モリスの配当性向は79%と若干増加しました。
フィリップ・モリスは12年連続増配という確かな実績があります。
2020年の純売上高は3.7%減少しましたが、営業利益は4.6%上昇しました。また、同社は2021年のキャッシュフローが2020年の98億1,200万ドルから約110億ドルに上昇すると予測しています。
現時点ではフィリップ・モリスの減配リスクは低いと考えます。しかし、もし2021年のフリー・キャッシュフローが同社の予測から外れて大きく減少すれば、減配のリスクが高まります。
当面の配当は安全といえますが、今後数四半期の業績に目を光らせておきましょう。
配当安全性格付け: B
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よい投資を!
マーク
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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