ビットコインの価値はブロックチェーン技術にあり
まるで2017年が再現されたかのようです。ビットコインが見出しを飾ったり、新高値更新を続けています。
2020年、暗号資産は大成功を収めました。予測した通りの動きを見せ、年末には、2万8,352ドルの新高値を更新しました。
累計で、ビットコインは280%の上昇突破しています。
これはダウ工業株30種平均、ナスダック、そしてS&P500種指数を圧倒してます。
ビットコインの値上がりは2021年も続くと確信しています。先月初め、私は価格が3万ドルを超えるだろうと予測しました (2021年予想については後日更なる詳細をお届けします)。
よく聞いてください。
多くの投資家たちが暗号資産の分野に参入しています。
しかし、これはビットコインやイーテリアム、ライトコイン、リップルなどの暗号資産そのもの以上に重要なことがあるという点に投資家たちに気づいてもらう良いチャンスです。
暗号資産
で最も強力な特徴は、デジタル通貨を実現させる技術、つまりブロックチェーンなのです。
「ビッグブルー」とマンゴー
ブロックチェーンはどんどん主流なものへと発展しました。お気づきでないかもしれませんが、私たちの生活は毎日ブロックチェーンに影響を受け、改善されています。
あなたの暗号ポートフォリオの価値が急伸するだけではありません。
ほぼ全ての業界の有名企業からの数十億ドルがブロックチェーンへ流れています。
そもそもブロックチェーン技術は、金融サービスにおいてのみ有益な革新だと見られていました。しかし、ブロックチェーン技術は想像以上に有望だということが分かってきました。
2016年に始まった試験的なプログラムでは、ブロックチェーンを使って食品サプライチェーンのプロセスを保護するため、ウォルマート(NYSE: WMT)がIBM(NYSE: IBM)と提携しました。毎年6億件の食中毒の発生から、衛生的に問題のある出荷を追跡できることが重要だったのです。
ウォルマートは、同社の店舗で売られているマンゴーの原産地にたどり着くため、この追跡技術を利用しました。従来のプロセスだと7日かかっていたところ、ブロックチェーンを使うと、たったの2.2秒で特定できたのです。
この成功によって、ウォルマートは葉物野菜の全ての供給元に、2019年9月からこのブロックチェーンベースの追跡システムを導入することを要求しました。
2019年7月には「ビッグブルー(米IBM社の愛称)」がレッドハットを340億ドルで買い取りました。これはビジネスの活性化を目指していたIBMにとっての画期的な取引でした。
レッドハット買収後、同社は正式にブロックチェーン対応のサプライチェーン、およびロジスティック製品を立ち上げました。
アムジェン(Nasdaq: AMGN)、フェデックス(NYSE: FDX)、イーライリリー(NYSE: LLY)、ファイザー(NYSE: PFE)、他20社のヘルスケア企業は、偽造医薬品の危険な広がりを食い止めるため、処方薬に対して同様の取り組みを開始しました。
中国のハイテク企業テンセント(OTC: TCEHY)は、人工知能、クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティといった新しいインフラ技術に700億ドルを投資しています。そしてその一部は、ブロックチェーンのために充当されています。
フォーチュン誌(米国のビジネス雑誌)に選ばれた100社のうち75%以上が既にブロックチェーンの利用を検討しています。これは次なる巨大なウェーブなのです。
数百万ドルや数十億ドルが絡んでくるだけではありません。
私たちは、幅広い業界にわたり、ビジネスの一部がブロックチェーンにシフトし始めることで生じる、潜在的な数兆ドルの話をしています。
ビットコインより大きいもの
ビットコインの時価総額は3,500億ドルに到達しています。
ですが、ブロックチェーンの将来性はさらに数倍大きく、地球規模のロジスティックとサプライチェーンの用途は、まだ初期の波なのです。
ブロックチェーン技術が将来、私たちの日常生活において不可欠となることを心配する必要はありません…気づいていないだけで、既に使用されているのですから。
私たちが新たに出会うのは、診療記録や所有権といった、目に見えて分かりやすい分野でしょう。
ビットコインの史上最高値の更新は喜ばしいことです。しかし、投資家は基盤となる技術の本当の価値を理解する必要があります。それこそがブロックチェーンなのです。
それは私たちの世界を既に変化させていて、そしてまさに今始まったばかりです。
ハイリターンを願って。
マシュー・カー