厚底シューズで注目のナイキ:その配当の安全性は?
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この記事のポイント
- Nike(NYSE:NKE)の配当の歴史と安全性に注目
- 10年前、1株あたり0.245ドルを支払い、その後10年で配当金は0.78ドルに上昇
218%の増加
- 32.9%の配当率
取締役会が配当を上げる余地が十分にある
世界有数の投資家の中には、私たちと同じように配当株にこだわる人もいます。なぜなら、彼らも、配当による安定した収益が、富を築くのに有効な戦略だと知っているからでしょう。そこで今日は、その配当が注目されるNike(NYSE:NKE)の配当の歴史と安全性を見てみましょう。
Nikeは1,280億ドルの企業です。同社は消費者部門内で運営されており、S&Pからの堅実な信用格付け(AA-)を維持しています。(※2018年時点の格付)
そして、ここが注目すべきところですが、同社は、この堅実な信用格付をもとにビジネスを成長させ「配当を支払うために安価な負債」を発行することができています。
過去10年間で、配当金は218%増加
同社は10年前に投資家に「1株あたり0.245ドル」を支払いました。過去10年間で、配当金は0.78ドルに上昇しました。それは218%の増加です!以下に年間の変化を見ることができます。
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複合年間成長率は10年間で12.3%ですが、2017年は11.4%の配当を上げました。ナイキの配当成長の鈍化は大きな兆候ではありませんが、依然として高いレベルにあります。
次に、配当利回りを見てみましょう。ナイキの配当支払いの長い歴史は、最高の配当株の1つとなっています。2017年~2018年のナイキの配当利回りは0.99%であり、10年平均の1.46%を下回っています。以下のグラフは、過去10年間の配当利回りを示しています。
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配当利回りが低いことは、投資家が会社の市場価値を引き上げていることを示しています。これを見ると、不安になるかもしれません。でも、ここが一般の投資家と、私たち配当株投資家の違いです。
実は、この配当利回りは、一時的にこのようなことが起きますが、長期で見ると、株価の変化に伴い、平均値に戻る傾向があります。つまり、崩れにくいので、裏を返せば、安定しているということでしょう。
ナイキの安全性は?
そこで、さらに配当の安全性をみてみましょう。次に着目するのは「配当率」です。これは、1株当たりの配当を1株当たりの収入で割った値です。例えば、これが60%の場合、同社は、1ドル獲得するごとに、投資家に0.60ドル支払うことになります。
そこで、この配当率に加え、フリーキャッシュフローも考慮するとどのような動きがあるか見てみましょう。過去10年間のフリーキャッシュフローに基づいた同社の配当率です。
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この割合は過去10年間で変動しやすい傾向があります。ただし、上下の幅をみるとほぼ横ばいが継続されています。最後に報告された年は、32.9%の配当率を示しています。
ということは、私は、これは同社の取締役会が配当を上げる余地が十分にあると考えています。よって、同社は、今のところ安全であり、配当を増やす余地があると、私は分析しています。この分析の結果は、同社の核心の情報であり、現実的な情報だと思われます。
ぜひ、こちらの情報ももとにして、このNikeを見ていくと良いでしょう。
良い投資を!
ロバート・オットマン
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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