コロナワクチンで業績回復?
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この記事のポイント
- コロナワクチンのおかげで業績アップ?
- 2021年の売上予測は200億ドルプラスの614億ドル
- 配当安全性の鍵はフリー・キャッシュフローの動向
新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが世界を襲う前から、 ファイザー (NYSE: PFE) の投資家は同社の堅実な配当利回りと増配実績に魅力を感じていました。
ファイザーの年配当利回りは4.1%(株価が38ドル付近)となっており、今年1月に11年連続となる増配を行いました。
このまま増配が続くのでしょうか? 新型コロナウイルス感染症ワクチンは、同社の堅実な配当および増配に寄与するのでしょうか?
この製薬業界の巨人は2018年からフリー・キャッシュフローの減少が続いてきましたが、今後は2017年のレベルまで回復すると予想されています。
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ファイザーの配当性向は非常に低く抑えられています。2020年に同社は、フリー・キャッシュフローの69%となる84億ドルの配当を支払いました。配当性向は69%です。
2021年のフリー・キャッシュフローが2017年と同額の148億ドルで、配当が昨年と同じと仮定すると、配当性向は56%となります。
Oxford クラブ独自の格付ツールであるセーフティネットプロの基準では、配当性向がフリー・キャッシュフローの75%以下なら、配当の支払いは安全と判断されます。
新型コロナウイルス感染症ワクチンの影響は?
ファイザーの2020年の売上は419億ドルでした。同社の経営陣は、2021年の売上げは最大614億ドルになると予想しています。
また同社は、この売上げ増加分200億ドルのうち、150億ドルが新型コロナウイルス感染症ワクチンによるものになると予想しています。
一方で、ファイザーが長期にわたって、このワクチン市場で優位を保つことは難しいと予測するアナリストもいます。
つまり、今年は、ワクチンがファイザーの財政状態にとても大きな影響をもたらしますが、翌年以降は影響が少なくなる可能性があるということです。
しかし、ファイザーは、このワクチンによる利益が出る前から、何ら問題なく配当を支払ってきました。
今後、このワクチンがどうなろうと、ファイザーは近い将来、そして中期的にも、問題なく配当の支払および増配を行うことができると思います。
同社の堅実な配当性向、フリー・キャッシュフローの増加、10年以上にわたる株主への増配実績を考慮すると、ワクチンからの追加売り上げにかかわらずファイザーの配当は安全だと言えるでしょう。
配当安全性格付け:A
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よい投資を!
マーク
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