コカ・コーラの配当評価:購入は見送るべきか
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この記事のポイント
- コカ・コーラ社の配当に注目
100年に渡り配当金を支払い、過去55年間で増配
- 過去10年間で、配当金は0.76ドルから1.48ドルに上昇
95%の増加
- コカ・コーラは配当の引き上げを遅らせる可能性あり
ペイアウト率が持続可能なレベルを上回っている。フリー・キャッシュ・フローが増加するかが鍵。
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最高の配当株を買うことができれば、あなたは、ゆっくりとリラックスできるでしょう。例えば、そのような生活を実現することを狙えそうなのが、コカ・コーラ(NYSE:KO)かもしれません。
同社の配当の歴史は長く、信頼性があります。この株式は、多くの収入ポートフォリオに大きく追加されました。そこで今回は、今後の事業、配当履歴、支払いの安全性を見ていきましょう。
過去「55年間」増配は、まだ続く?
コカ・コーラは1960億ドルの企業です。ジョージア州アトランタを本拠地とし、61,800人の従業員を擁しています。昨年、コカ・コーラは350億ドルの売上を上げ、従業員1人当たり573,000ドルになりました。
この事業は消費者部門です。S&Pから優れた信用格付け(A+)を取得しています。(※2018年時点の格付)これにより、コカ・コーラは低金利の借入をすることで事業を構築し、配当を支払うことができます。
コカ・コーラは、1920年以来株主に配当を支払ってきました。また、過去55年間で配当を増やしました。同社は、何十年も株主に報いてきました…しかしこれは今後も続くのでしょうか?過去10年間の配当傾向を見てみましょう。
過去10年間で、配当金は98%増加
同社は10年前に、投資家に対して、1株当たり0.76ドルを支払いました。過去10年間で、配当金は1.48ドルに上昇しました。95%の増加です!このグラフを見ると、年間の変化を見ることができます。
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複合年間成長率は10年間で6.9%ですが、2017年配当は5.7%上昇しました。配当の伸びの鈍化は大きな兆候ではありません。ただし、コカ・コーラは依然として良い投資対象になる可能性があります。そこで、利回りを見てみましょう。
同社の配当支払いの長い歴史は、コカ・コーラが最高の配当株の1つであることを示しています。それくらい、この配当は価値指標として使えるほど重要なものと考えられるでしょう。一般的に、私たち投資家にとっては利回りが高いほど良いです。
具体的に見ると、配当利回りは3.38%で、10年平均の3.63%をわずかに下回っています。このグラフは、過去10年間の配当利回りを示しています。
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コカ・コーラの安全性は?
多くの投資家は、配当の安全性を判断するために「配当率」を調べます。それには、一株当たり配当金を一株当たり純利益で割ったものである配当率を見ます。したがって、ペイアウト率が60%の場合、コカ・コーラが1ドル獲得するごとに、投資家に0.60ドル支払うことになります。配当率は、まさに配当の安全性の兆候です。
しかし、会計士は純利益を調整します。彼らは、非現金項目を調整し実態とは違う数字を作り上げてしまう可能性もあります。だから、私たちは実態を着実に把握するのに「フリー・キャッシュ・フロー」を見るべきでしょう。そこで、過去10年間のフリー・キャッシュ・フローに基づくコカ・コーラのペイアウト率を見てみましょう。
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これを見る限り、配当の歴史は長いですが、株式を購入するのに最適な時期ではないかもしれません。利回りは10年間の平均をわずかに下回り、ペイアウト率は持続可能なレベルを上回っています。フリー・キャッシュ・フローが増加しない限り、コカ・コーラは配当の引き上げを遅らせる可能性があります。
このように、株価が好調だからと言って、必ずしも私たちが狙う配当に直結するわけではありません。そう考えると、フリー・キャッシュ・フローを使って、その企業の実態を把握する必要性も実感いただけたのではないでしょうか?
ぜひ、こちらの情報ももとにして、コカ・コーラを見ていくと良いでしょう。
良い投資を!
ロバート・オットマン
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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