このクラウド企業は太陽に近づき過ぎたのか?: 高配当株を評価する際のポイント
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この記事のポイント
- このハイテク企業の魅力的な高配当は安全か?
- 配当投資家にとって危険なシグナル
- フリー・キャッシュフローに注目しよう
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NetApp (Nasdaq: NTAP)はシリコン・バレーにあるクラウド・ストレージとデータ管理の会社です。しかし、多くのハイテク企業と違って、同社は堅実に4.5%の配当を出しています。
同社の投資家は引き続き、四半期ごとに1株0.48ドルの配当を受け取れるのでしょうか?
NetApp社のフリー・キャッシュフローが間違った方向に進んでいるのは危険なシグナルです。同社の2019年のフリー・キャッシュフローは11億7000万ドルです。前年の13億3000万ドルからわずかに減少しました。
今年のフリー・キャッシュフローは9億3600万ドルに落下すると見積もられており、2021年には7億1400万ドルにまで減少することが予測されています。
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NetApp社は今年、4億3900万ドルの配当を支払うと予想されています。これは、今年のフリー・キャッシュフローの47%です。
パンデミックではない普通の状況なら、それは全く問題ないでしょう。しかし、パンデミックの最中、私は閾値を下げて、許容可能な配当性向を50%にしました(配当性向は配当として払うフリー・キャッシュフローの割合です)。
私が閾値を75%から50%に下げた理由は、パンデミックが多くの企業に大混乱をもたらしているからです。多くの企業の経営陣は現金の保全に努めています。
私は、減配となってから驚かないように、配当の安全性を高めておきたいのです。
NetAppの配当安全性はほぼ閾値にあります。
フリー・キャッシュフローの50%以下しか配当に支払っていない企業は、フリー・キャッシュフローが落ち込んだとしても配当を払い続ける十分な余力があります。
NetAppは短いながらも堅実に配当を支払っています。2013年に配当を開始して以来、今年を除いて毎年増配しています。
しかし私にとって、この配当実績だけでは十分とはいえません。フリー・キャッシュ・フローの低下は大きな問題です。配当性向閾値付近にあることも問題です。
NetAppの配当の高さは、特にハイテク企業の配当としては魅力的です。しかし、私は、その配当が安全と思ってはいけないと考えています。すぐに配当が減らされることはないと思いますが、もし2021年の数字が予想よりも悪ければ、来年は減配となる可能性が高くなります。
Dividend Safety Rating: D
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良い投資を
マーク
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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