利回り14%の安全REIT?:アーバー・リアルティ・トラストの配当安全性は?
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この記事のポイント
- 住宅ローンREITは短期で借り入れ、長期で貸し出す。支払利息と受取利息 の差が資金運用利益
金利が低く、短期金利と長期金利の差がほとんどない場合、資金運用利益が圧迫される
- 新型コロナウイルスの流行により、多くの住宅ローンREITの株価は2月以降、半分以上下落
- アーバー・リアルティ・トラストの配当金の安全性は、ランク「B」
今年の資金運用利益で8%以上の増加が見込まれている
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当然のことながら、コロナ禍では住宅ローンREITの株式は打撃を受けています。
そんなREITについては、先週取り上げたばかりですね。
低金利により、業界は既に厳しい状況でした。
住宅ローンREITは短期で借り入れ、長期で貸し出します。彼らの支払利息と受取利息 (事後費用) の差が資金運用利益です。
なお、金利が甚だ低く、短期金利と長期金利の差がほとんどない為、資金運用利益は圧迫されています。
その後、、金利は更に急落し、経済に大打撃を与えました。今や住宅ローンを払えなくなった人もいます。
その結果、多くの住宅ローンREITの株価は2月以降、半分以上下落しています。
アーバー・リアルティ・トラスト(NYSE: ABR) もそんなREITの一つで、その株価は2月の年初来高値から45%下落しています。
価格が下落した結果、その株は13.6% (6月3日時点)の高配当利回りとなっています。しかし、配当は株価に連動するのでしょうか?
同社はここ数年、資金運用利益を着実に伸ばしてきました。
重要なことは (そしてやや驚くべきことではありますが) 、今年の資金運用利益で8%以上の増加が見込まれていることです。
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今年の配当金は1億1500万ドルと予想されていますが、資金運用利益は1億4000万ドルなので、それで配当金を賄うことでしょう。
昨年、アーバーは資金運用利益が1億3000万ドルだったにも関わらず、1億3900万ドルの配当を実施したため、配当性向がやや高過ぎでした。
これがアーバーの配当安全性格付けの唯一の欠点です。
アーバーは2004年から2008年にかけて配当金を支払い、その後停止しました。
*SafetyNet Proは減配と配当停止を大変深刻に受け止めていますが、(これは大罪です) 時効期間が10年間に設定されています。従って、2011年以前に起きたことは全て免除されます。
*SafetyNet Proとは?SafetyNet Proは、高精度で減配を予測できる、私たちの使用する画期的なツールです。これにより約1,000銘柄の配当の安全性を判断することが出来ます。安全性は、A ~ Fの順番で評価されます。
同社は2012年の復配以来、直近の2月における増配を含め、毎年配当額を上げています。
アーバー・リアルティ・トラストの資金運用利益が配当支払額以上である限り、配当はかなり安全です。何か大きなことが起こり、自体が変わらない限りは問題ないでしょう(2020年は通常の年と異なりますので)。
数字を見る限りでは、配当の安全性について株主が短期的にあまり心配する必要は無いでしょう。
配当金の安全性格付け:B
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- 評価について
- A: 非常に安全な配当
- 減配されるリスクはほとんどない
- B: 安全な配当
- 減配されるリスクは低い
- C: 適度に安全な配当
- 減配されるリスクがある
- D: 安全でない配当
- 減配されるリスクが高い
- F: 非常に危険な配当
- 減配される可能性がある
アーバー・リアルティ・トラストは特殊なケースであり、今のところ莫大で安全な利回りを保っています。
良い投資を!
マーク
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
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