崖っぷちのバイオテック大手企業

所要時間: 3分
この記事のポイント
- 叩きのめされたコロナ治療薬
- 減少し続けるフリー・キャッシュフローの意味するところ
- 配当安全性の鍵となるのは…
動画で記事を読む
ギリアド・サイエンシズ(Nasdaq: GILD)は今年、新型コロナウイルス感染症の治療の一環として、トランプ大統領が同社の抗ウイルス薬、レムデシビルの投与を受けたことから大きな話題となりました。
レムデシビルはパンデミックの初期段階で注目を浴びたものの、それ以降、医師たちはコロナウイルス治療としてのレムデシビルの有効性について疑問を持っています。
ギリアドは抗HIV薬の製造会社として最もよく知られており、HIV感染症患者を致命的な状態から管理可能な状態に帰ることに成功しています。また、肝炎、様々な種類の癌、狭心症に対する治療薬も有し、インフルエンザ治療薬、タミフルの生産者でもあります。
このバイオテック企業は5年連続で配当を出し、増配し続けています。 現在、四半期ごとに1株あたり0.68ドルの配当を支払っており、これは4.5%利回りになります。
この配当の安全性を見てみましょう…
フリー・キャッシュフローの回復
ギリアドのフリー・キャッシュフローは過去数年間縮小し続けており、今年は2016年の半分になっています。
セーフティネット・プロ(Oxford クラブ独自の格付ツール)では、フリー・キャッシュフローの悪化はマイナス要因になります。

最終的には今年のフリー・キャッシュフローも再び低下すると予想されるものの、2021年には大幅に回復する見込みです。2016年の水準には及びませんが、それでもフリー・キャッシュフローの改善は大きな意義があります。
過去数年間はフリー・キャッシュフローが悪化したにも関わらず、配当に問題はありませんでした。2020年の配当性向は41%で、セーフティネット・プロの安全性範囲内です。
ギリアドは、まだ期間としては短いながらも堅実な配当実績があり、配当性向の低さも良好です。配当安全性の観点からの唯一の懸念は、フリー・キャッシュフローの低下でした。そのため、減配のリスクは中程度となっています。
しかし、2021年にはフリー・キャッシュフローの増加が見込まれていることから、ギリアドの配当安全グレードが見直されて、比較的安全な配当であると判断される可能性が非常に高いと考えます。
配当安全性レーティング:C

あなたの投資がうまくいくことを願って
マーク
いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)
ちなみに…このブログで紹介している株はもちろんいいのですが、それよりもたくさんの配当を出す企業ばかりを集めて、毎月レポートしてくれて…「買い」「売り」の具体的なアクションをあなたへお届けする、「Oxford インカム・レター」はこちらからお試しすることができます。
これは、10年間平均で12%の複利成長…6年で資産2倍を狙う「配当投資」戦略です。私たちOxford クラブが軸にしている「資産形成ピラミッド」の第一段目に当たる保守的な投資のポートフォリオです。
もし、「これから資産形成をやってみようとは思っているけど、何から始めたらいいかわからない…」と思ったら、お試ししてみてください。30日間返金保証付きなので安心してお試し購読できます。