◉ トレーリングストップ
トレーリングストップは、資産を守るための売却設定です。ある銘柄を購入後、直近の最高値より25%下の価格を下回る水準になったら自動的に売却するというもので、実際に証券会社でそのような注文を出すことも可能です。トレーリングとは、追尾するという意味です。株価は常に変動するもので、高値も変化します。 その変化した直近の高値から25%下の価格を目途としているため、トレーリングストップ値自体も更新されていきます。
例:100 ドルの株を購入します。この時点でトレーリングストップは25%下なので、75ドルを下回る水準になったら売却となります。(100 ドルー 25 ドル= 75 ドル)
購入から2ヶ月後、100ドルの株は、120ドルになっていました。その場合、90ドルになったら売却となります。 (120 ドルー 30 ドル= 90 ドル)
このように、株価を安易に利益確定せず長期で株価上昇の恩恵を受けつつも、もし日本の深夜、眠っている間に大暴落が起きたとしても、それまでの株価上昇の利益を守りながら、損失を意図した範囲に抑えられる点が、トレーリングストップを使用するメリットです。
もし、ご利用の証券会社でトレーリングストップが設定できない場合は25%下に逆指値の売り注文を設定し、 定期的に手動で更新することによって、疑似的なトレーリングストップを設定することができます。
例:100 ドルの株を購入した場合は25%下である 75ドルで売却するよう、設定するということです。
もし、その後に120ドルに株価が上昇した場合、75ドルでの売り注文を取り消ししていただき、90ドルで売り注文をしていただければと思います。
【注意点2】 トレーリングストップの設定を行う中で、「トレーリングの刻み」を設定する箇所が出てくる場合があります。ほとんどの場合は証券会社が自動的に設定されています。
意味合いとしては、刻みが 1.00 だった場合、「1 ドル株価が上昇したら売却価格が更新される」と思っていただければと思います。例えば、トレーリングの刻みが 4.00 の場合、100 ドルの株が 4 ドル分上昇して初めて売却価格が75ドルから76ドルへ変化します。Oxford クラブとしましては、トレーリングの刻みは0.01 ~ 0.05ほどでよいと考えます。