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日本株投資家の常識の”外”にある投資戦略

こんにちは。志村です。

年初来、株式市場は軟調です。

特に2月は、ウクライナを舞台にした地政学リスクの高まりが元凶ですが、

東部ウクライナの都市をめぐる”いざこざ”が、数か月に及ぶ可能性も視野に入れた方が良い状況になりつつありますが、一般的な米国企業の業績に与える影響としては、基本的には軽微です。

過去の歴史を振り返っても、戦争による株価下落は長期的に見て買い場となるケースが大半です

個人投資家の皆さんは、ロシアの発言次第で株が上がるとか下がるとか、そんな状況に屈しないでください!

とはいえ、株価が下がると嫌な気持ちになりますよね。

本日はそんなあなたを含め、昨年は株価が上がったけど、今年はイマイチだからどうしよう、と苦慮している方に向けたお話をお届けします。

多くの日本株の株式投資家の常識の”外”にある投資戦略のお話です。

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突然ですが…あなたは株価が上がっても下がっても、利益を出す方法をご存知ですか?

過去の米国株式市場を振り返ってみると、株価は何年・何ヶ月に渡って暴落していく時もあれば、上昇していく時もあります。

例えば、バブル崩壊は一瞬で起きたわけではなく、1年以上の時間をかけて暴落していきましたし、2010年代後半の上昇相場も何年も持続しました。

しかし、相場が一方方向で上昇・下落を続けたと言っても、全ての株が暴落・上昇をするわけではありません。

相場全体として語られるのは、あくまで多くの銘柄で構成される「全体」のお話ですから、個々にみていくと、中には30%, 40%株価を下げる銘柄もあれば、5%程度の範囲で推移する銘柄もあります。数ヶ月で50%上がる銘柄もあれば、10%も上昇しない銘柄もあります。


これは学生時代の入試やテストでも同じことが言えます。

例えば、今年の大学入学共通テストの数学1Aは全体として難化し、平均点が大きく下がったそうです。東洋経済オンラインによると、今年の数学1Aの平均点は38点とのこと。
https://toyokeizai.net/articles/-/504619

僕が大学に入学した頃の記憶はあまりありませんが、一発勝負というより、それまでの実績の積み重ねが考慮される方式だったり、社会に付加価値を生むであろう学生がより選好されるような判断基準になると良いですよね。また、日本の狭い土俵のなかで戦うというよりも、諸外国を意識して選好されるようになって欲しいです。

さて、それは置いておいて、今年の数学1Aの全体として下がったということは、全体として難しかったのでしょうけれども、個人に焦点を当てていくと、普段70点の人が45点になった人もいれば、普段70点の人が80点になったという人もいるはずです。全員が全員、大きく下がっているわけではないと考えられます。

株式市場においても、同じく、全体として株価が大きく下落・上昇する中で、小幅な値動きをするものが存在します。

そして、その「程よく値動きをする株」を使って、利益を狙う方法があります。

この方法には以下の特徴があります。

株価が上昇するだけでなく下落する局面も活用しながら利益を狙う。(といっても空売りしましょう、というお話ではないです)

・激しく値動きする変動幅の大きい銘柄でなく、長期投資目線で好まれる比較的安定した銘柄を活用しながら、追加的な利益を狙う。


値動きの軽さを期待した銘柄であったり、また、流行りの5G関連銘柄でも、AI(ディープラーニング)銘柄でも、バイオ銘柄でもありません。

今、Oxford インカム・レターやOxford キャピタル・レターを購読されている方が目にされるような、長期投資の発想がベースとなる銘柄を中心に行うと、より効果が発揮しやすいと考えられるものです。

最近の株式市場のように、株価が毎日乱高下して、多くの投資家が「どうしようかな…」と不安になる中、日本株のみを対象とする投資家には出来ない手法をベースとして現金収入を積み上げ、結果として長期で高い投資利回りの実現を狙っていく戦略に興味はおありでしょうか?

今年はそんな戦略が求められるのではないかと考え、新たにOxfordクラブをご愛用頂いている皆様にご提供していくこととしました。

一銘柄で爆発的なリターンが狙える!というわけではありませんし、正直なところ”少し地味”とも言える方法なのですが(地味な私にはぴったりです!)、ヘッジファンド運用者をはじめとしたプロの投資家も使っている手法です。

実践方法を間違えなければ、非常に使い勝手の良い、安全な方法と言えます。

いずれあなたへご案内する機会もあるかと思いますので、お楽しみにお待ちください。


志村 暢彦


追伸
Oxfordクラブでは、配当投資にフォーカスしたインカム・レターと、成長株にフォーカスしたキャピタル・レターをご用意して、それぞれ長期目線での投資アイデアをご案内しています。マクロファンダメンタルズの状況を見据え、『米国の今』について経験豊富なストラテジストが分析した内容も掲載しています。

志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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