Businessman looking up at the high building, low angle志村です。こんにちは。
ウクライナ情勢を受けて株価は先週後半以降、軟調に推移しています。
また、リスク回避的な行動によるものか、と辟易してしまいますよね。
今回の下落は、機関投資家のリスク回避行動が影響している側面が多いと見ています。なにせ株式市場全体における影響の度合いとしては、個人よりも機関投資家の動向の方が大きく出てしまいがちですので。
地政学リスク関連において、機関投資家は資金を預かる先(個人や年金等)からの受託者責任や説明責任があるため、割安だとか割高だという判断を度外視して、一律「売り」によるリスク回避を行う傾向があります。
なので、個人投資家はその行動の影響を受けて、半歩遅れて行動すると投資のリターンにマイナスに作用しやすくなります。
機関投資家の動きに対して、半歩先に行くか、周回遅れ的に「逆張り」の発想で取り組むことが、長期で投資を行う個人投資家にとっては有効であると考えます、という趣旨で、このメルマガでもお伝えしてきましたが、今回のウクライナ問題もその視点で臨まれると良いのではないでしょうか?
一方で、インフレの進行に対するヘッジは、システマチックに、分散投資の観点で行うと良いと考えています。
現在問題となっているインフレ自体はパウエルFRB議長の見立て通り、何もせずとも自然に落ち着いていくと思いますが、経済統計の状況を踏まえると、来月3月の利上げに向けて完全に足場が固められ、利上げは一回ではとどまらず複数回行われることが確実視されています。
「インフレが起こると見ているので備えましょう」という論調は、実はOxfordクラブでは1年以上も前からお伝えしていて、配当株を中心に取り上げているOxford インカム・レターでもインフレに対応する推奨銘柄をご案内してきました。
もちろん、インフレ対応の銘柄だけに限定して保有しましょうということではなくて、バランスよく組み入れていくことが必要です。Oxford クラブにおいて資産形成ピラミッド®の形成や、そのためのルール(4%ルール等)をご案内しているので、まだその概念をご存じない場合は、以下のサイトを一度ご覧いただけたら嬉しいです。
https://oxfordclub.jp/wealthpyramid/
シンプルで実践的な概念ですので、初級者向けの金融リテラシー向上において、取っ掛かりとして知っておいて頂いて損は無いと思っています。
長期投資で成果をあげる投資家の方と接していると感じるのは、皆さんそれぞれに日ごろから目を付けた銘柄群を買い入れ候補として把握しているということです。
そして、機関投資家が地政学リスクなどを受けて機械的に売るときに、さくっと、「目を付けていた長期保有目的の銘柄を組み入れる」ことを意識され、周囲(またはメディア)の意見に流されず、行動しておられると感じます。
実際、その方が一層成果が出やすいし、投資自体に対してもより楽しく感じて頂けるのではないでしょうか?(と期待しています^^)
株価が下がっているときに仕込みたい銘柄の選び方については、株式市場全体が回復したときに恩恵を受ける銘柄は?という視点だけでなく、例えば以下の観点があげられます。
・イノベーションを起こすことが期待される銘柄
・配当性向が高い(株主還元が充実した)銘柄
・増配が期待される銘柄
・株式市場で過小評価されていると見られる銘柄
等など。
言葉でお伝えしてもピンと来ていただけない気がします。
成功者に秘訣を聴くと、「まずやってみることです」 という人は多いです。
先日、日本を代表する証券会社を経営してこられた方と話した際にも同様の話が出ました。
今年の相場展開としては、荒っぽい金融相場でなく、企業の強みに着目が集まる「業績相場」がベースとなることを想定しています。
初級者の人が、リスクを限定したうえで「まずやってみる」には、2022年は良い年であると感じています。
良い投資を。
志村 暢彦
追伸
Oxfordクラブでは、配当投資にフォーカスしたインカム・レターと、成長株にフォーカスしたキャピタル・レターをご用意して、それぞれ長期目線での投資アイデアをご案内しています。マクロファンダメンタルズの状況を見据え、『米国の今』について経験豊富なストラテジストが分析した内容も掲載しています。
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