投資情報

2022年はどんな投資が有効?

遅ればせながら、あけましておめでとうございます!
2022年も何卒よろしくお願いいたします!!
 
あなたはどんな正月を過ごされましたか?
 
今年は三が日と土日が重なりましたので、僕は普通に土日を過ごした感覚で、週初からフル回転しています。
 
しっかり主食とお菓子を食べ、頭も回転させ(遅くとも自分なりにフル回転)、ちょびっとだけでも運動してという生活です。
 
今後の投資テーマとして、『環境』とか『エコ』というキーワードは今年も健在ですが、一方で、僕の年末年始はエコとは対極でした。
 
人の脳みそは、1日の消費カロリーの2割程度を占めるそうですが、僕は2割と言わずできるだけフル回転させることで、ダイエットにも繋げていきたいというのが2022年の目標の一つです!
 
 

年初の市場動向


さて、世間では在宅勤務もかなり一般的になりましたよね。僕も全く支障なく在宅でも勤務していて、時代の移り変わりを実感しています。
 
僕に三が日の実感があろうがなかろうが、株式市場は正常運転しています。そういうものです。
 
年初(日本で言う大発会)は主要指数が最高値を更新するなか、米国時間5日に公表された12月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受けて、5日の株式市場は下落しました。
 
金利上昇を受けて、株式市場は下落する場合と上昇する場合があるのですが、ニュースの断片だけを見ても表面上のことしか載っていないので、初心者の方には分かりにくいと思います。
 
結論を踏まえ、長期投資家の視点申し上げると、
 
『金融政策の正常化に向けた現在の流れの中において、金利上昇を嫌気して株式市場が下落している場合については、その下落したところが株式投資家にとっては良い投資タイミングとなる』
 
と考えています。
 
株式市場は常に、市場参加者の思惑を反映しています。
 
それはかつて経済学者のケインズ氏が『新聞の美人コンテスト』に例えて、個人的判断によって銘柄を決定し投資するよりも、大多数の投資家から人気を集めるであろう銘柄を選別して投資する方が成功しやすいと説明したときから、変わっていない『市場の本質』です。
 
昨今では、大多数の投資家の代表格である『機関投資家』に加えて、システムが自動で判断して投資する『システム系のファンド』の存在感が大きくなっているので、いわゆるノイズとしての『一時的な変動幅』が大きくなりがちですが、ノイズはあくまでノイズであって、長期的な銘柄の動きには影響を与えないので、長期投資家はあまり気にする必要はありません。
 
株式投資における神髄としては、今も昔も、
 
『大多数が今評価している、満場一致の優れた銘柄』よりも、
『今はまだ評価は低く、投資銀行はむしろ敬遠するくらいだけれども、今後優れた銘柄として評価されうる銘柄』の方が、伸びしろは大きいです。
 
そんな株式市場の原理原則を踏まえ、2022年の株式市場を展望する際には、まず、以下の点を把握されると良いと考えます。
 
 

金融相場から業績相場へ


米国の代表的な株価指数であるS&P500株価指数の構成企業の平均値として、2021年10-12月期の決算発表は、4四半期連続となる2桁(10%以上)の増収増益(前年同期比)が期待されていますが、2022年1-3月期からは、増収増益率が下落し、平時の状態に戻ることが想定されています。
 
つまり、コロナ禍で供給されてきた景気対策の資金が徐々に剥落し、平時の状況に戻る中で、大雑把に株式市場全体が大きく上昇し続けるというよりも、
 
上昇ペースがスローになるなかで、個別企業の優越がはっきりしやすくなると考えられ、業績やビジネス環境を見ながら銘柄を選別することの重要性が増すと考えます。
 
短期的なノイズに惑わされず、また機関投資家やシステム系ファンドの巻き添えにならず、むしろそれを己の利とする投資家を支援していくことも、引き続き今年の目標です。(むしろそれが本命の目標です!)
 
機関投資家としてぬくぬく暖かい正月を過ごすのでなく、本質的に大切な情報を、必要とする個人投資家にお送りしていくつもりだ、と思いながら、近所の神社にOxfordクラブの会員の皆さんの益々の発展を祈念してまいりました。
 
今年も何卒よろしくお願いいたします。



志村 暢彦

追伸1
本日1月7日金曜日は、米国の重要指標の一つである毎月の雇用統計が発表されます。来週1月14日金曜日から、大手投資銀行による決算発表を皮切りとして、10-12月期決算発表シーズン入りします。


追伸2
Oxfordクラブでは、配当投資にフォーカスしたインカム・レターと、成長株にフォーカスしたキャピタル・レターをご用意して、それぞれ長期目線での投資アイデアをご案内しています。マクロファンダメンタルズの状況を見据え、『米国の今』について経験豊富なストラテジストが分析した内容も掲載しています。

志村 暢彦

金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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