投資情報

第1四半期は上昇して終了。 4月はどうなるか?

本日29日は、イースター(復活祭)に伴う祝日ということで、欧米の市場はお休み。

来週月曜も、イースターマンデーということで欧州市場はお休みです。(米国は開いています。次の休場は5月27日)

ということで、米国株式市場は、2024年の第1四半期(1 – 3月期)を上昇して終えました。

代表的な株価指数のS&P500種は、3月は+3.1%となり、月足では昨年11月から5か月連続となる上昇

5か月連続で上昇したのは、直近では、2023年3月〜7月と、2020年4月〜8月です。

そして6か月以上の連続となったのは、2010年以降では4回のみ。

2021年2月〜8月(7か月)、2018年4月〜9月(6か月)、2017年4月〜2018年1月(10か月)、2012年11月〜2013年5月(7か月)です。

連続上昇した期間のすべてに、4月が含まれていますね!

確定申告で戻ってきた資金を改めて投資に回す人が多いという流動性要因も関係しているのでしょうか。

とはいえ、過去ばかりを見るより、将来を見ながら投資をした方が、結果として良好なリターンをあげることが出来ると思っています

なぜなら、株価は長期的には業績動向に連動するものだからです。

そして、持続的な業績成長は企業による変革・イノベーションから生まれます

(コストカットからもたらされる利益の改善は、売上成長を伴わないため、スリム化した後の変革・イノベーションが伴わない場合は、一時的なものになりがちです)

変革・イノベーションは、現状の課題解決が出発点となることが多いですが、だからといって過去ばかりを見ていても生まれるものではなく、来志向、フォワードルッキングな視点から生まれます。

ということで、私もOxfordクラブをはじめとして、多くの投資家の皆さんと、我々の10年後・20年後の暮らし、人類の将来、地球の未来を踏まえて、フォワードルッキングな方々と議論を重ねていきたいと思っています!

  
私は常々、企業の株価 = 個社要因(アルファ)+ 市場要因(ベータ)といった観点で、開設しています。アルファ、すなわち付加価値を探すところが肝となるためです。

そして、リターンを積み重ねるための投資の手法を身に付け、想定するアルファも踏まえて、適切に個別銘柄を売買していくことで、出来る限り理詰めで資産形成の成功を狙っていくことが効果的だとお伝えしています。

この投資のリターンですが、以下に分解できると考えています。

投資のリターン = 『着眼点』 × 『投資行動(取り組み)』

リターンの最大化について、面積(縦×横)で考えてアプローチしていくと良い、ということですが、

投資に関する着眼点が合っていれば、もっというと、投資家のマジョリティの先を行くため、スマートなマイノリティとなれれば、『縦』が長くなり、仮に投資行動(取り組み)が一定でもリターン(面積)が大きくなると考えます。

少なくとも目利きになると良いというのは、この図式からも見てとれます。

投資家による最適な投資行動(取り組み)は、長期・中期・短期で異なりますし、投資経験や投資金額、投資にかけられる時間(労力)によっても異なります。

従って、Oxfordクラブのメルマガを読み、サービスをご利用いただいている投資家をはじめ、日本中、世界中の投資家が、自分の状況にあった投資の流儀・リテラシーを身に付ければ、

究極的には、企業にポジティブな変革を促し、地球規模で我々の未来が明るくなっていくと考えます。

実際、私がポートフォリオマネージャーとして多くの資金を管理していた際、欧米の上場企業経営者(プロ経営者)と数多くミーティングしましたが、

彼らは中長期目線で投資する株主の重みをよく理解していたし、短期で売買を繰り返し、ノイズになりがちなヘッジファンドが、結果として長続きしないケースが多いことも理解していました。

このOxfordクラブのメルマガを読んでいる投資家の多くは、他にも膨大なニュースや情報に触れていると思います。

そして成功している投資家の方々と話していて、皆さんに共通しているのは、ニュース・情報の目利きが出来ているということです。

特に今年は、大統領選や、各国の分断(摩擦の拡大)など多くのイベントが控えますし、金融政策が反転する(利下げに転換する)重要な年といえます。

今のうちに、ニュース・情報の目利きになるために、誰(どんなバックグラウンドの人)が、何の目的で記事を書いているのか注目を集めることが目的なのか、リテラシーを高めることが目的なのか)といった、ニュース・情報の裏側を意識すると良いのではないでしょうか?

投資家の経験や投資金額、投資対象、趣味嗜好、最終目標は様々。

私としては、まだまだ未熟、道半ばではありますが、一人でも多く、息の長い成功を実現する投資家をサポートしていけたらと思っています。
市場動向に話を戻します。
  

利下げに向かう欧米各国と、利上げに向かう我らが日本銀行。

金利差は縮小する方向にありますが、ドル円の為替市場は、3月19日に円安方向になり、29日時点も151円台で推移しています。

為替政策を担う神田財務官は『現在の為替相場の動きはファンダメンタルズに沿っているとは到底言えず、投機的な動きであることは明らか』と見ており、

為替介入について『異変に対応する準備はしている』と、警戒レベルをかなり引き上げたコメントを出しています。

為替介入は、財務省が方針を決め、日銀が実行します。実行に際しては、投資銀行を活用して委託することが一般的です。

(余談ですが、20代後半から30代にかけて、財務省・日銀・投資銀行をはじめとする関係者とプライベートでよく遊んでいました。時に、バーベキューしたり、砂浜で相撲を取ったり。皆人柄が良いうえに、切れ者です。日本のためにも、彼らのこれまでの努力が結実することを祈っています)

堅調な日本株のパフォーマンスは、S&500種株価指数とドル円為替レートで説明がつく部分が多いです

今後の長期的な投資の軸を作って行くうえで、どうすれば良いのか。

『オルカン』など、最近耳慣れない言葉が闊歩しているけれど、そもそも知っておくべき情報は何なのか。

そういったご質問などには、LINEも活用しながら適宜動画をお届けしていきたいと思っています。

さて、来週は月曜に米ISM製造業指数、水曜に同非製造業指数が発表されます。

そして金曜は恒例の米雇用統計が発表され、翌週はラマダン明け。

予想外の何かが起きても慌てなくて済むよう、投資の軸やスタイルを作るお役に立てたらと思っています。
 
志村暢彦
 
追伸1

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追伸2

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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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