投資情報

相場動向と 効率的な投資の考え方

3月も半ば。週末にはロシアの大統領選挙を控えます。今年はまだまだ多くの国で首長選が控えています。

欧米はじめ他の大半の国と異なり、日本は4月から新年度入り。

日本と同じく4月に新年度入りする経済規模の大きな国はインドくらいでしょうか。もし認識違っていたらすいません。ご指摘ください!)

ということで、新年度入りに合わせて、心機一転し、新たに一歩先を進むための『サステナブルな投資』について実践したい方も多いのではないかと。

そういった方に向けて、引き続きOxfordクラブにおいて、効率的な投資を進めるための材料をお届けしていきたいと思っています。

今週は、インフレ指標の一つ、消費者物価指数(CPI)生産者物価指数(PPI)の2月の数値が発表されました。

ハイパーグローバリゼーションの終焉、分断の進行などを踏まえ、物価の伸びがかつてほどは低くなりにくいという視点は、かねてより私がOxfordクラブや各種メディアでお伝えしているポイントの一つです。

いずれにせよ、足元で、物価が事前の市場予想を上回る伸びを見せたことを受けて、株式市場では利下げに対する期待値が低下しました。

年初からの上昇相場を牽引したメガテック企業群ですが、利益確定を模索する投資家も出る頃合いです。

株式市場の代表的な株価指数であるS&P500種株価指数(S&P500)は、年初来の週間ベースでみると、上昇が7回(今週をプラスで引ければ8回)、下落が3回。

月間ベースでみると、4か月連続で上昇中(3月も上昇。このままプラスで引ければ5か月連続)。2月までの1年間では、上昇が9回、下落が3回。

市場の変動幅を表すボラティリティ指数(VIX)は非常に低水準で落ち着いたまま。

という状況を踏まえ、そろそろ株式市場全体が、前ぶれなく、さっと下落する展開があるのではないか、と気を揉む投資家が増えている頃だと考えられます。

実際、新NISAの開始に伴い、新たに米国株(ないし、米国株が大半を占めるグローバル株)の株価指数への投資を始めた、初級の方も増えていると思われ、

『買ったものが含み損を抱えたら嫌だな』

『どうしよう・・』

というお悩みを抱えた方の声も耳にします。

含み損を抱えるのは、初級の方であろうが、資産運用のプロであろうが、気持ちの良いものではありません。

(プロはそれをコントロールする術をしっているとはいえ)

ではどうしたら良いのでしょうか?

 

個人的には、下がったら嫌だな、という気持ちが通常から一定あるのは理解したうえで、
その思いが強くなってきたら、少しでも買いの株数(数量)を減らして、下落に備えると良いと思います。

常に市場の天底を捉えることはできませんので。

たまに、専門家は常に上昇と下落を当てられる、という誤解をされている方がおられますが、そんな人はいないと認識しています。

もし、市場全体について、『あのとき上昇を当てた』、『あのとき下落に備えて売りと言った』というアピールを目にされた場合、
そのほとんどは、『たまたま当たった』、『たまたま自分の分析ロジックと市場の動きがフィットした』ということ。

そして、常に自分の分析ロジックと市場の動きがフィットしているプロの専門家はいない、という認識で投資に臨まれた方が、結果として成功する確率が上がると考えています。

個人投資家にできること、すべきことは、自分の感情をコントロールし、市場で勝つための適切な戦略を粛々と実行すること。

そして感情をコントロールできないのであれば、コントロール可能なレベルまで、損失の可能性を減らすこと。

どちらについても、ほとんどの投資家が実行可能です。

言い換えれば、適切な戦略を粛々と実行することで、リターンを積み上げていくことが出来ると考えています。

もちろん投資に絶対はありませんが、理詰めで、計算したうえで、リスクを低下させ、リターンを重ねる手法をとれば、
初級者でも無理なく、市場全体のリターンを上回ることを目指せます。

ただ、その投資の実践のためには、市場全体、S&P500やグローバル株価指数(オルカン)に連動するインデックス投信や投資商品に投資しているだけでは十分ではない、と見ています。

なぜなら、それは、複数あるタマゴをすべて『市場全体に連動する』一つのバスケットに入れているのと同じだから。

 
指数全体をカバーする商品には、断面で見ると、良い銘柄と悪い銘柄が混じっています。

1つだけ見ていれば良いから楽、というメリットはありますが、含み損を抱えて気を揉みたく無い投資家には、なおのこと、個別銘柄をベースとして、複数の銘柄を管理していく投資法をお勧めします。

そして、市場の下落の可能性からの影響を減らしたい場合は、
『一部でも良いから現金化する』(目論見通り下がったらまた買い直す)か、
一歩進んだ投資手法を活用し、効率的に下落相場に備えることで、
他の大多数の『指数投資だけに取り組む投資家』よりも有利な状況で臨めると考えます。

一歩進んだ投資手法を活用するためにも、個別株への投資に徐々に慣れていくと効果的です。

そして、仮に指数全体のETFや現物株のみに投資されている場合であっても、
米ドル口座で、もしあれば先物・オプション口座にて、取り組むことで、後々の手法の高度化に繋がります。

Oxfordクラブのサービスをご利用いただきながら、チャンスを待つことで、一歩先のステージに進めるのではないでしょうか?
 
志村暢彦
  
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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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