投資情報

宇宙産業から考える 個人投資家の存在感

今週は、NASA(アメリカ航空宇宙局)に30年以上勤めた、宇宙関連のスペシャリストとミーティングをしました。

意外かもしれませんが、シリコンバレーにはNASAのリサーチセンターがあります。設立されてから、80年程経つそうです。

エリアとしては、グーグルの本社キャンパス(Googleplex)の近くですが、NASAが随分前からいることになりますね。

また近くには、コンピュータ歴史博物館もあります。こちらでは、パンチカード等のコンピュータ以前の歴史から始まり、軍事ロケット、スーパーコンピュータ、グラフィクスまで、幅広く展示物を見ながら学べます。

そしてスタンフォード大学には『ザ・ディッシュ』と呼ばれる巨大なアンテナがあり、衛星との通信や調整、研究等に使われているようです。(ウォーキングコースとしても人気のエリア)

ということで、ハイテクやヘルスケアに目が行きがちなサンフランシスコのベイエリアですが、宇宙産業においても一定の役割を担っている側面があります。

(余談。コンピュータ歴史博物館で買ったエコバッグが軽くて丈夫なので気に入っています。高い確率でH&Mのものと間違われます ^^; )

(出所:筆者撮影)

 

宇宙に関しては、商業的な宇宙旅行(ツーリズム)が話題として取り上げられやすいですが、

もちろん、それ以外にも、我々の生活の質向上に向けて役立つものが多いです。

例えば、衛星情報を活用する、位置情報、地図、時計、気象情報、テレビ等などが挙げられます。

もはや我々の生活に根差すものばかりで、地球における人類の課題を解決するためにも、宇宙産業の発展は必要不可欠となっています。

もちろん、軍事目的においても宇宙・衛星の活用が前提となっていて、さらに、人類のインフラとして欠かすことの出来なくなったインターネットについても、衛星インターネットが普及すれば次のステージに進むかもしれません。

膨大に増加する宇宙ゴミ(スペースデブリ)への対策を含め、まだまだ課題の多い産業ではありますが、地球の未来のためには研究・開発が進められる必要がありますよね。

米国以外では、かつてはロシアが先行して開発に注力していましたが、昨今では、中国のほか、インドの台頭も著しいです。

インドといえば、Aadhaarと呼ばれる国民識別番号(インド版マイナンバー)制度をいち早く導入したことにより、13億人以上が顔写真や指紋に加えて、両目の虹彩情報を登録しています。この虹彩情報を多く管理している点において、疾病予防(社会保障)の観点でも有利な点があるのではないかと考えられます。もちろん、これに限った話ではありませんが、インドは宇宙・ヘルスケア、どちらにおいても大きな可能性を秘めていると言えるのではないでしょうか。

昨年来、生成AIがブームとなり、関連銘柄の株価が依然として堅調に伸びています。

この生成AIについては、AGI(Artificial general intelligence:汎用人工知能)のカテゴリーが今後も注目を集めていくと見ています。

オープンAI社のチャットGPTも、AGIの一形態だと思いますが、あくまでそれは初期といいますか、この延長線上で考えるのではなく、また、従来のAIの延長線上とも異なり、

AGIは我々の社会の発展の目的のためにも大きな広がりを見せると認識しています。

量子コンピュータをはじめとする演算機能の進化に伴い、想像もつかない相乗効果が生まれるでしょう。

宇宙産業の未来を考えるうえにおいても、その視点を踏まえて長期展望を描いていきたいと思っています。

企業の株価はそこまで長期のものを織り込むことは難しいので、もちろん、投資においては現実的な落としどころだとか、配分・バランスを踏まえながら、投資ポートフォリオを作りコントロールしていく必要があります。

株式市場がたとえ軟調に推移するような展開になったとしても、コツコツと安定的に収益を稼いでいきやすい投資手法については、Oxfordクラブでもご案内しています。

そういった投資から生まれた収益の一部を、宇宙事業を手掛ける有望企業に長期投資するというスタイルもより重要になってくるかもしれません。

個人投資家のリテラシー向上とそれに伴うリスクマネーの拡大によって、社会の発展に寄与する企業に良い投資がなされると、我々日本の投資家にとっても良いサイクルが生まれますね。

あらためて、個人投資家の皆さんを適切・的確にサポートしていく意義を強く感じています。

 

志村暢彦

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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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