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好調続く株式市場。今後の展望は?

 
年初からちょっと体調を崩していましたが、ようやく復調しました。

年末に電動スクーターで転んで怪我した右肩・右手薬指もようやく癒えてきており、改めて体力増強に向けた運動にも励んでいきたいと思っています。

という余談はさておきまして、

株式市場は年初から堅調です。米国時間11日(水)の寄付き後に、S&P500種株価指数(S&P500)は、昨年(2023年)の高値を上回る4,798.50ポイントに達しました。

次の目標は、2022年1月4日に付けた、S&P500の史上最高値である4,818.62ポイントです。

もう少しですね。

 
企業の業績動向に連動していく傾向が強い株式市場の特性からみて、S&P500がいずれ史上最高値を更新する、という見方については、疑義が生じにくいと思います。

(過去、そのように市場が成長してきましたし、国家間の対立が激化しようと、地政学リスクが高まろうと、世界の大国が資本主義型の経済をベースとした運営を継続・拡大していくと想定されますので。)

ではいつ市場最高値を付けるのか否か。

そのカギは、今週末から発表が開始される10 – 12月期の企業決算動向が影響してくると見ています。

(本日、米国時間12日の寄付き前には、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴなどの大手銀行が決算発表します)

株価は一般的に、半年〜1年後程度の将来を織り込みに行くものなので、10 – 12月期の決算について、より詳しく見ていく際には、企業が2024年の業績についてどのように予想しているのかを踏まえると良いです。

直近のコンセンサスのデータを基にすると、S&P500の指数全体としては、2023年の売上高が+9.5%、2024年が+0.1%と予想されています。(いずれも前年比です)

また、2023年の1株当たり純利益(EPS)が-2.4%、2024年が+11.5%と予想されています。(いずれも前年比です)

また、このEPSのベースを踏まえると、2023年の株価収益率(PER)は21.9倍、2024年は19.6倍となります。

2024年のEPSは現状と過去の傾向を踏まえると、少し下方修正される方向とみるのが無難かもしれません。

また、PERは市場参加者の強気・弱気にも影響を受けます。(強気の時には、高い倍率となります。例えば2021年は24.0倍、2022年は17.2倍でした)

以上を踏まえ、例えば、2024年のEPS成長率を+6.0%程度、PERを22.0倍程度と仮定すると、S&P500の理論値は5,075ポイントとなります。(2023年のEPSは想定どおりで着地の前提です)

ということで、S&P500の11日の終値4,780ポイントを前提とすると、仮定に基づく理論値の上昇率は現状から+6.2%程ということです。

 
もちろんこれはS&P500の話であって、利下げ局面では、ナスダック総合指数も堅調に推移しやすい地合いが想定されます。

また、c米国半導体工業会(SIA)が1月9日に発表した、世界半導体販売額世界半導体販売額(2023年11月時点。前年比)が、+5.3%とプラスに転じました。

もちろん市場はもっと前からこのプラ転を織り込んでいましたが、長らくマイナスで推移した期間を経た後の、ようやくのプラ転となりますので、ここからのフォロースルーも期待できると見る向きは多いです。

企業決算発表のほかには、台湾の総統選、ダボス会議、および1月末の連邦公開市場委員会(FOMC)など、今後の新たな材料が出てきます。

S&P500をはじめとする株価指数だけでなく、個別企業に目を向けたうえで、複数の銘柄や投資手法・アイデアを組み合わせることで、指数のみに投資するよりも良好な状態を保つことが可能となります。

リスクを低減しつつリターンを高めるという視点で、投資テーマや個別企業、投資手法の多様化に取り組む投資家をサポートしていきたいと考えています。
 

志村暢彦

 
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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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