投資情報

今年もよろしくお願いします。初級投資家が陥りやすい罠とは?

 
今年初めてのメルマガになります。

まず、年始の日本において災害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と身の安全をお祈り致します。

私自身は、サンフランシスコで年を越しました。

(大晦日、黄昏時のサンフランシスコです。筆者撮影)

 
大晦日には市の中心部にも行き、どんな様子か見て回ってきました。新型コロナや高インフレの爪痕はまだ残っており、空きテナントも目につきますが、全体としては、着実に景気は回復していく様子が想定されます。

日本と米国の物価の差は、引き続き大きいといいますか。為替効果もありますので、米国の物価は日本の倍以上という認識です。

例えば、大谷選手も食べている?とネットニュースに出ていた、In-N-Outバーガーの人材募集。

(※日本でいうとモスバーガーやフレッシュネスバーガーに近い、こだわりのハンバーガー屋です)

働き始めの段階から、時給は21ドル。日本円で3,045円です(1ドル=145円)。

(出所:筆者撮影)

 
米国は総じて賃金が高いですが、それでも家賃はじめ物価も高く、インフレもするので、低所得者層は仕事を掛け持ちするなど、がんばっている人が多いです。

我々日本人としては、日本に住んでいたとしても、原材料高を通じて、国内でのインフレにも影響するので、究極的には、米ドル換算で所得水準を向上させていけることが理想です。

自分らしく、時間のあるときに、自分のペースで稼いでいくことを優先すると、投資を通じて米ドルを稼ぐのが現実的だと感じます。

金融は誰にも平等です。

はじめは難しいと感じたとしても、経験を積むことでクリアできる壁が多く、理詰めである程度成果を出すことが可能です。

ということで、今年も、日本におけるグローバル株への投資熱は高まるだろうと思っています。

 

とはいえ、単に米国の株価指数に投資をしていれば、良いのでしょうか?

個人的には、S&P500種株価指数をはじめとする代表的な指数への投資は、グローバル株に踏み出す第一歩としてふさわしいと思いますが、そこから高みを目指すときには、初級の投資家が陥りやすい罠が潜んでいると考えます。

どのような罠か。

それは、無料で入手可能な情報や、勝手に目に飛び込んでくる投資情報だけを見ると、株価指数への投資タイミングについて、買いだとか売りだというものが多く、

株価指数への投資タイミングを見極める目を養うこと = 投資で腕を磨き成果を上げる主な手法

と捉えてしまいがちだ、という罠です。

けれど、投資対象は指数だけでないですし、指数が上がるのか、下がるのか、技術で補えないものが多すぎて、上下をずっと当て続ける専門家はいません。

(たまに、下落相場や上昇相場の到来を当てた、という宣伝を目にするかもしれませんが、たまたまなのか、そうでないのかは不明です。そして、その一回を当てた人が、この先の下落や上昇を当て続けられるのか。ずっと当てるのは不可能という前提に立った方が現実的と考えます)

そして、いつが買い時で、いつが売り時なのか。

それは投資家それぞれの事情、すなわち、

・いつまでにいくら貯めたいか?

・新たな投資資金はどの程度か?

・投資経験は?

・投資に使える時間は?

・投資に使う証券会社は?

などによってまちまちとなり、正解は一つとは限りません。

我々Oxfordクラブでは、資産形成ピラミッド®の考え方に基づき、保守的な資産形成の取り組みを行なったうえで、積極的な取り組みを行うことをオススメしていますが、

保守的な取り組みでは『買い』、のタイミングでも、積極的な取り組みでは『売り』が好ましいこともあります。

さらにいうと、銘柄は複数保有し、全体として価値が上昇することを目指すので、意図的に少し負ける銘柄を持ちつつ、大きく勝つ銘柄を持つという発想も出てきます。

ということで、米ドルを継続的に理詰めで稼ぐスタイルを構築するためには、

マクロ(経済全体=指数)に加えて、ミクロ(個別銘柄、業種)と投資手法にわけて、それぞれを見ていく(目利きになる)ことを意識されると効果的だと考えます。

 
2024年は年初から、ハイテク株が売り先行で推移。

米国時間2024年1月4日時点で、ハイテク株を中心に構成されるナスダック100指数は、2023年12月28日以降、5営業日続落となっています。

昨年(2023年)のS&P500種株価指数は、全体として24.2%程上昇しましたが、その前年(2022年)には、19.4%程下落しましたので、2年間で見ると、凡そトントンの結果となりました。

そして、S&P500種株価指数について、世界産業分類基準(GICS)に基づく11業種に分類したパフォーマンスは、以下のとおりです。

(出所:Bloombergのデータを基にOxfordクラブ加工)

 
2022年に低パフォーマンスとなった業種は2023年に大きく回復。また、依然高金利の状況を受けて、金利感応度の高い業種は2023年も出遅れ。などなどお気づきになる点も多いのではないでしょうか?

さらに、イノベーションを通じて世の中に付加価値を提供するような企業は、業種分類を問わず、業績拡大期待を通じて、株価上昇を遂げています。

2024年はどのような年になるのでしょうか?

大統領選への動きを通じて、多くの思惑が動きやすい環境にあり、引き続き、業種や銘柄毎にバラツキやすい状況にあるかもしれません。

日本ではまだまだ、グローバル株への投資の初級者は多く、今から始めたとしても全く遅くはありません。

株式指数への投資は始めたけれど、果たして今のままで良いのだろうか、とお考えの場合は、

業種や個別銘柄、そして投資手法についての造詣を深めて頂くと良いと考えます。

取り組みの実践について、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
 

志村暢彦

 
追伸1

長期で資産形成への取組みを継続していく投資家は、
投資先のバランスを取りながら、極端に何かに集中して全ベットするよりも、

まずはセオリーを踏まえて保守的な投資をすることをおすすめします。

その上で、Oxford ニュースレターではプロが銘柄分析した情報を毎月チェックできるので ぜひ一度手に取ってご覧ください。

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追伸2

グローバル投資に踏み出す方に向けて、投資手法の高度化を支援する気持ちで記した拙著では、投資の『手法』についても記載しています。米ドルを稼ぐための考え方を身に付けるとともに、資産形成の計画を立てるうえでも役立つと考える内容に触れています。ダイヤモンドオンラインでも随時取り上げられています。

 

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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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