投資情報

潮目が変わる。2024年の投資の視点

 
サンフランシスコ・ベイエリアや大学では、2、3キロの距離の快適な移動をサポートする電動スクーター(キックボード)が人気で、私も使用しています。

(出所:筆者撮影)

 
今週、激しく“こけちゃい”ました。(バルセロナ五輪の時の谷口浩美さん風の表現をイメージしてください^^;)

右手指、右腕、右足を負傷しましたが、事故が起きて、改めて自分は右利きだな、と実感しました。(心臓を守る観点で、人間には左胸を守る本能があるためなのかもしれませんが)

それはさておき、日本時間木曜未明に、投資家注目のイベント『米連邦公開市場委員会(FOMC)』において政策金利の据置きが発表されました。

こちらは事故なく、据置きという決定は事前の予想通りです。

また、四半期に一度更新されるFOMCメンバーによる将来の金利予想(ドットプロット)も、直近のインフレ状況を踏まえ、2024年に0.75%、2025年に1.0%の利下げ想定とされ、『ハト派』(金融緩和的)な会合結果となりました。

これを好感し株式市場は上昇。

振返ってみると、今年は、年初からの低迷(マイナス圏の推移)が目立っていたダウ30種工業株指数(ダウ指数)も、11月以上の好調が続き、木曜日には昨年に付けた最高値を更新しました。

粘着質なインフレに向けたこれまでの金融政策は、180度舵を切り
、来年には利下げが想定されています。

株式投資の、潮目が変わる年と言えるでしょう。

個人投資家の投資戦略についても、『今のままでよいのか』、『何か変えなければならないのでは?』と考える方も多いのではないでしょうか?
 

2024年前半の投資について、今週火曜日にテレビ東京系列のモーニングサテライトの放送と、放送終了後のプレミアムでお話してきました。

(今回はスタジオ出演では無く、現地からの中継でした。アメ株アップデートのコーナーとしては初の試み)

また、今週日曜日には、リスクを抑えながら安定的なリターンを狙う投資法(投資助言サービス名『Oxford プレミアム・プラス』)を実践されている会員の方を対象としたセミナーにて、さらに深掘りする視点でお話する予定です。

潮目が変わる金融政策の転換点において、投資をどのように調整(アジャスト)していくのか

重要な視点としては、第三者(市場参加者)が上がると考えるのか、下がると考えるのか、ベースとなる見方(コンセンサス)を踏まえて行うと良いです。

(経済学者の大御所ケインズ氏が、かつて株式投資を人気投票に例えたのと同じ理論です)

それを踏まえたうえで、政策金利への見方に一喜一憂するのではなく、別の項目の重要度が高まるようになると考えます。

昨年は景気動向に配慮しつつ、およそ40年ぶりインフレと対峙する金融政策が執られたので、

短いスパンのなかで、景気が良くなると思われるときに、インフレを懸念して株価が下がり、景気が悪くなると思われるときに、ハト派的な金融政策が想定され、株価が上がりました。

昨年第2四半期以降はずっと、実質GDP(前期比)とS&P500種株価指数(四半期推移)が逆相関となっていて、来年第1四半期中までその傾向が続きやすいと見られますが、

利下げ時期についての市場の『コンセンサス』がかっちりと固まると、別の軸、具体的には、雇用創出や付加価値創造への視点で市場が動くようになると考えます。
 

大統領選を2024年に控える中、候補者の絞り込みは各党とも悩ましいところではありますが、アメリカの舵取りについて、物価を安定させ、雇用を増やせるか。世界一の大国としての地位を盤石にしつつ、安定的な成長軌道を描けるのか。その視点がキーとなり、リーダーが選出されるのは間違いありません。

ただ、社会全体で、というより、企業の栄華盛衰は続き、特定の有望な産業・企業に、施策も投資も集中しやすいので、指数全体に投資するよりも、注目の集まる企業に対して割安感を踏まえて投資をする方が効率的でしょう。

相対的な魅力の高い、ポテンシャルのある銘柄を対象として、リスクを抑えつつ、安定的なリターンを確保していく投資法が、2024年もしっかりと機能すると考えています。

日本は来年、辰年ということで、干支にまつわる相場格言としては、旧来より辰巳天井(たつみてんじょう)という表現がなされる年となります。

ただ、いつも思うのですが、株式市場全体を見て、上か下かを議論するのではなく、具体的な業種(サブセクター)や銘柄に注目し、さらに応用することが可能になった新しい投資手法も活用しつつ投資を実践することの方が、重要だし、効率的です。

持続可能(サステナブル)な、投資の軸を作り、実践する投資家をより一層サポートすべく、引き続き精進してまいります!

 

志村暢彦

 
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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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