投資情報

9月は株価下落中。年末にかけて株式市場はどう動く?

 

先週ひいた風邪が長引いています。熱などの症状は治まったものの、最後、咳だけが残っています。(マスク生活です)

今週はTHE OWNER主催の経営者や役員の方向けセミナーでお話をさせて頂きましたが、途中、咳と鼻水で大変聴き取りにくい状況となってしまいました。とても反省しています。

次回はもっと良い状況でお話しできるよう、体調管理に努めたいです。ホテルのジムにも通わねば。

さて、先週のメルマガではサンフランシスコ(中心部近く)の危険な街並みについて記載しましたが、どう感じられましたか?

補足ですが、すべてがそういった危険な地域というわけではないですし、素晴らしい街並みはそれ以上にあります(むしろそれが中心)。

天気は最高で、からっとちょうど良い空気ですし、何より、街や大学には新しいものに挑戦しようという熱があり、実際に多くのベンチャー企業が今も続々と生まれているのも頷けます。

土地代も高く裕福な人が集まって住むエリアも多く、治安も良いです。

ただ、一方で、制度・社会的な背景(万引きが軽犯罪で、盗んだものを買いとる組織があって、麻薬が蔓延している)があったり、インフレに伴い貧富の差は拡大しているので、『光と影』の濃淡が濃くなっているという側面があることは事実としてあると感じます。

米国経済が想定よりも堅調で、GDP成長見通しが引き上げられるなか、インフレが従来の水準まで下落するのは遠い先となると見られています。

まずは、そういった認識を持ったうえで、10月以降の株式市場を見据えていきたいと思っています。

 

リーマンショック以降、10月〜12月はそれぞれどのような株価の動きをしてきたのでしょうか? 次の表は、S&P500種株価指数、ナスダック総合指数、およびボラティリティ指数(VIX)の月ごとの推移です(2008年以降)。

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(出所:Bloombergを基にOxfordクラブ作成)

 

10月からは、市場のボラティリティ(変動幅)が上昇しやすい一方で、株価指数も堅調になりやすい傾向が見てとれます。

ボラティリティが上昇しやすい要因としては、

▶️7 – 9月期の業績が発表され、あわせて10 – 12月期(および通期)の見通しの調整が入る
▶️ヘッジファンドは年のパフォーマンス確定および顧客からの解約対応に向けて、それまでとっていたポジションをアンワインドする(閉じる)
▶️感謝祭、ブラックフライデー(感謝祭翌日の大安売り)、年末商戦がある
▶️クリスマス休暇に向けてその年が締めくくられる

などがあげられるかもしれません。

ボラティリティが上昇する一方で、翌年に向けて期待値が高まりやすいのか、株価が底堅く推移しやすい傾向にあるのは朗報です。

8月・9月と、それまでの堅調な市場の反動を受けて軟調な推移となっていますので、反発タイミングを探る動きが出るかどうか、市場関係者は備えていると見られます。

なお、7 – 9月期の市場におけるS&P500種構成銘柄の業績予想について、9月28日時点では、売上高が前年比で3.4%程増加すると見られている一方で、1株当たり純利益(EPS)1.4%程減少すると見られています。
 

富の二極化に歩調を合わせるように、銘柄間の明暗も分かれやすくなると想定しています。

指数だけみれば横ばいだったとしても、銘柄毎の値動きのバラツキは大きくなりやすい時期に入りますので、その傾向を踏まえた投資行動を取れる引き出しがあると、投資家としては安心感が増します。

市場には波があり、良い時と悪い時を繰り返しながら、全体としては上昇していくのが米国株式市場の特徴ですが、株式市場が悪い時でも、安定的にリターンを積み重ねていく手法もあります。

長期的なスタンスで取り組む投資家の方は、下落相場を買い時として捉え、資産形成に反映させることで成果を上げやすいですが、全体が下げているなかでも無理せずリターンを上げたり、また保有する銘柄を活用することでリターンを上げることも可能なケースがあります。

また、証券会社における恒常的な機能改善(例えば、口座の利便性向上や手数料引き下げ等)も行われていて、これまでは困難であった高度な手法も、実践可能になったり、より手掛けやすい状況になってきています。

引き続き投資リテラシーに関する情報のアンテナを高くして頂くと良いのではないでしょうか?

 

志村暢彦

 
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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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