意外と知らない?シリコンバレーと米国ホテル事情
今週から、サンフランシスコにて勤務しています。アメリカの西海岸、ロサンゼルスを北上したところにあります。
こちらでは『ベイエリア』と呼ばれる、通称『シリコンバレー』のお膝元といえるスタンフォード大学にて、客員研究員としての活動が今月から始まるので、その準備もしています。
先週は金融業界の知人に加え、各種メディア(テレビや経済誌関連)の方々に送り出して頂いたんですが、意外と知られていないなと感じた点について、改めてメルマガでもお伝えしたいと思っています。
まず、現地で志村は何をするの?ということですが、一口でいうと『日本人の長期資産形成を目的としたグローバル株式投資を最適に行うモデル(式)』に関する研究をしてきます。なので、Oxford クラブにおける活動は継続します。
当地で仕入れる鮮度の高い情報や哲学、ノウハウ的なものについても、日本に向けたローカライズをする価値があるのか、判断したうえで、モデル(式)の高度化を図りたいと思っています。
つまりはパワーアップします!(していきたいです!)ということです。
スタンフォード大学については、当地に10年住み、Oxford クラブでも定期的に現地情報をお送りしている児玉メルマガでお読みになった方も多いと思いますが、
ある意味『シリコンバレー』におけるエコシステム(生態系)の生みの親とも言えます。
この付近には、マグニフィセント・セブンとか、ビッグ・セブンとも称される、GAFAM+エヌビディア・テスラに所縁の企業や経営者が多くいます。
グーグル、アップル、フェイスブック(現メタ)、エヌビディア、テスラは当地で創業されましたし、今でも本拠が多くあります(テスラは2021年に本拠を移転)。
もちろん、それ以外の有名大手ハイテク企業が多く創業され、ハイテクサービスに関するサプライチェーンが構築され、新たなイノベーションが生まれています。
所縁あるハイテク企業としては、Yahoo、インテル、AMD、シスコシステムズ、アプライド・マテリアルズ、Uber、X(Twitter)、Square、Pinterest、Yelp、airbnb、Adobe、Snowflake、、、と枚挙に暇がありません。
(楽天グループの米国本拠もおかれています)
なお、アップルコンピュータが誕生したスティーブ・ジョブズ氏の実家(ガレージ)もこの付近にあり、彼が2005年にスタンフォード大学の卒業式にて行った演説はあまりにも有名で、今も語り草です。(全訳はこちら)
一時期、中国の深センはじめ、他の新興国の都市でもハイテク企業が勃興したことから、シリコンバレーの存在感が薄くなったという意見が聞こえた時期もありましたが、今でも多くの優秀な人材を集め、生成AIを含め、多くの新業態が生まれる土壌がある、世界有数の起業拠点であることには変わりないと感じます。
私は、定宿が決まるまではホテル住まいを続けようと思っています。
何故なら、家賃も生活費・食費もとても高いから。(さらに、円安が追い打ちをかけています涙)
こちらではマリオット・インターナショナル (Nasdaq: MAR) の旗艦ホテルであるマリオットホテルに宿泊しています。
単純な性格で、各社のロイヤリティプログラム好きの私は、マリオットについても便宜を図ってもらえるランクに達しているので、インターネットのほか、朝食や夕食が出るラウンジも無料で利用できるため、コストパフォーマンス的に悪くないと思っています。
時短というか、仕事に集中できます。
今日の夕食は写真のとおり。バーガー好きの私にはたまりません。ケーキのほか、スタバのコーヒー・紅茶も飲み放題です。
コロナ禍で大きく業績が棄損したホテルグループですが、コロナ明けでV字回復。株価も好調です。
次のチャートは、マリオットと、同じくホテル大手のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス (NYSE: HLT)の株価を比較したものです。
(2021年末を100とした値。参考までS&P500種株価指数もつけてあります)
図のとおり、今年はマリオットがヒルトンやS&P500よりも良いパフォーマンスを維持しています。
企業の業績というと、一義的には1株当たり純利益(EPS)や売上の伸び、予想値が重要となりますが、ホテル業界については、他に、RevPAR(Revenue Per Available Roomの略。レブパーと読みます)といって、1日当たり、1客室当たりの平均収入の伸びも重要です。
もちろん、相対的株価指標である株価収益率(PER)や、利益水準をはかるEV/EBITDAも見ますし、ホテルブランド別・地域別の推移や客室数そのものの伸び、保有資産・フランチャイズの推移も見ますが、最も重要なものの一つがRevPARと言っても過言ではありません。
このRevPARについて、2022年までの推移としては、次のとおり。
2022年の実績や2023年の見通しの差(表にはありませんが、マリオットの改善見通しへの確信度が高い)が、株価の差に表れているとも言えるのではないでしょうか。
長期的な株価には、企業毎の業績推移や、戦略立案、および実行力が鍵となりますが、業種ごとに重視される指標が変わってきますので、それぞれ、折に触れてご案内していけたらと思っています。
引き続きよろしくお願いします!
志村暢彦
・追伸1
当地に30年以上在住する起業家で、ファンド運営も行う知人が、本日のアナザースカイに登場されるそうです。シリコンバレーについても取り上げられると思われます。
・追伸2
医療の専門家、世界的メディア、そして世界中の投資家たちがある薬に注目しています。
その薬を開発する企業とは?
→こちら
・追伸3
拙著は、米国を含むグローバル株式を活用した投資術に関する視点でも記しています。
文字を見るのが辛い方には、audibleやオーディオブックのご用意もあります。
P.P.S
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