予想通りの結果となったFOMC。 今後の展開は?注目ポイントは?

今週は東京にいますが、日本は危険な暑さに見舞われていますね。
仕事などで人と会う前には、なるべく筋肉をつかわず、そろりそろりと歩くことで、発汗を最小限にしながら移動しています。(私はまあまあ代謝が良いので、効果は薄いです^^;)
例年この季節に同じことを言って恐縮ですが、真夏の日本と比べ、私が拠点を置くマレーシアのジョホールバルの方が断然快適です。ジャングルみたいな土地が多いので最高気温はそこまで高くなりませんし、湿度も低いです。台風も来ません。
仕事もはかどり、普段と違う環境に身をおくことで、斬新なアイデアや発想がふと“おりてくる”瞬間も増えます。
もし日本にいたとしても、あえて普段と違う環境に身を置くことで、閃きを得ることが出来ることもあるのでは?と思います。もし行き詰っているなー、と感じる方がおられたら、是非お試しください!
さて、本日は一つお知らせがありまして、私事、9月から少しの間、米国サンフランシスコに滞在します。
(ジョホールバルでの滞在期間に変えて、米国滞在を増やします。)
これまで、定期的にコンタクトしていたスタンフォード大学とご縁がありまして、同大学の客員研究員として株式投資や資産形成に関するリサーチを深めることとなりました。
当地は、グーグル、アップル、メタ、エヌビディア、インテル、AMDをはじめ、多くのハイテク企業が本拠を置く、シリコンバレー発祥の地でもありますし、また今年は、シリコンバレー銀行(SVB)の破綻もあり、多くの話題がふりまかれています。
まさに激動の最中にあるともいえるので、良い契機となるのではないかと思います。
なお当地では、最新のテクノロジー動向や一流の学者・学生たちと触れる中で、『日本人の投資家のためのグローバル株式を用いた長期資産形成の最適活用モデル』に関する研究を深めていく予定ですが、もちろん、Oxfordクラブにおける活動も、これまで同様に継続していきます。
お届けする情報の質を恒常的に上げ、資産形成への貢献度を高めていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします m(_ _)m
米国時間25日-26日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)において0.25%の政策金利引上げが決定され、誘導金利目標は、5.00〜5.25%から、5.25〜5.50%となりました。
今回も全会一致(昨年7月の会合から一貫して、全会一致が継続しています)。
また連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は発表後の会見において、
・ 年内に追加で25%の利上げの可能性がある
・ 年内の利下げは想定していない
・ 2025年頃まで、インフレ率は目標の2%に落ち着かない想定
と述べています。
いずれも事前の予想通りの内容ということで、驚き(サプライズ)は無く、株価もほぼ反応しませんでした。
FOMC関係者が年内にあと1回の追加利上げがなされると予想する一方で、市場(FedWatch)では今回の利上げが最後となると想定。
この認識の乖離はしばらく続いていて、それぞれの思惑は平行線をたどっていますが、それも株価には織り込み済みということで、追加利上げがなければ、利下げ時期は後ろ倒しされやすいと言えます。
いずれにせよ、今後の展開を左右する材料が出てくるのが待たれます。
今後は、雇用統計やCPI等インフレ関連の経済指標、8月後半に開催されるジャクソンホール会議(先進国首脳会議)、9月のFOMCなどがテーマとなりやすいですが、
高い政策金利の背景にある根っこの問題は“雇用の強さ”のため、雇用関係のデータへの注目が高まります。
具体的には、毎週木曜日に発表される、新規失業保険申請件数などです。
同データは米国労働省が出していますが、データへの信頼性や速報性があることから、数値の傾向に変化の兆しが見られた際には特に、注目したいと思います。
(失業保険申請者増 ⇒ 雇用環境の正常化に向けた進展 と捉えられる環境下にあります)
また、今週25日には、シンクタンクの一つである国際通貨基金(IMF)が世界経済見通し(World Economic Outlook)を公表。
23 年の世界経済成長率の予測値について、4 月時点の前年比+2.8%から同+3.0%に上方修正しました。
(シンクタンクについては、ちょうど、今週26日にお届けしたメルマガでの動画においても説明しています)
国・地域別では米国が小幅に上方修正されていて、上方修正自体は、株価にとって素直にポジティブといえるものですが、ここから大きな上積み余地があるとも思えません。
とはいえ、緩やかな景気後退入りが想定されるなかで、当局関係者が度々口にする、経済のソフトランディング(軟着陸)の実現に向けて足場固めがなされているという見方には繋がりやすい内容かもしれません。
今後の投資判断や投資行動への示唆としては、引き続き、市場全体が上か下かで一喜一憂するというよりも、個別銘柄やセクターに注目し、個別で出遅れている銘柄、急上昇を支える材料が乏しくなってきた銘柄などに注目し、投資ウェイトのコントロールをされると良いと思います。
出遅れや上昇継続からの一服感を想定する際には、業績動向が判断材料の一つとなり、今後は、業績のビジビリティ(視認性)や、アナリストによる上方修正・下方修正(リビジョン)動向の重要度も増してくる段階となると考えます。
折を見て改めてご説明して参りたいと思います。
志村暢彦
追伸1
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P.P.S
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