投資情報

効率的な外貨獲得手段は?

 

7月も中旬に差し掛かり、今週から企業の4 – 6月期の決算発表がスタートしています。

とはいえ、企業決算が本格化するまでは、もう数週間かかりますし、

今月は米国時間7月26日に7月の政策金利発表がありますので、インフレ関連指標も気になるところ。

7月12日(木)には、重要経済指標の一つである6月の米消費者物価指数(CPI)が発表されました。

結果、6月の総合CPIは急激に鈍化。

大手メディアのブルームバーグによると『この数十年で最も積極的な米利上げを近く終わらせることは可能との期待を、新たに抱かせる内容となった』と報じられています。

急激に鈍化といっても、数値としては、前年同月比で3%上昇(事前の市場予想は3.1%上昇)ということで、日本との比較では依然として高い水準にあります。

インフレが根深い要因としては、これまで長く続いた『ハイパー・グローバリゼーション』が岐路を迎え、一部に世界の分断がみられることが背景の一つにあると考えられます。

端的に言うと、グローバル化によって支えられていたコスト安や効率化よりも、保護主義的な政策が優先されるということで、コストプッシュ型のインフレが引き起こされた面があると言っても良いかもしれません。

または、世界経済の政治的トリレンマとして『国民主権・民主主義・グローバル化』の3つは同時に並び立たない(何か一つは諦めなければならない)なかで、

『グローバル化』の優先度が相対的に下げられたということかもしれません。

いずれにせよ、事実として、数十年ぶりの高インフレが収まりつつある米国と言えど、相対的にみれば、日本よりは高いインフレ率が継続しています。

そして、海外のインフレ率が日本より高い状態が続く以上は、長期的な円安圧力が継続しやすいと言えます。

多くの物資を輸入に頼る我々日本人が、物質的な豊かさを求めるためには、いかにして外貨獲得していくのかが、ポイントの一つになると言えるのではないでしょうか?

実際、旅行で使う飛行機や燃料、インターネット関連サービス、携帯電話、衣類をはじめ、生活必需品を含めて、身の回りのものは外国製品で溢れています。

外貨獲得手段を確保することで、夢や人生の目標を実現したり、自らの信念を貫いたり、家族や社会のために何かを還元するための大きなハードルがクリアされると思われます。

 

6月の総合CPIでは予想より下落しましたが、これは原油が低価格で推移していた恩恵もあると見ています。

米国および日本において重要なニューヨーク原油先物(WTI)は70ドル前後で推移したことから、物価にとっては好条件であったといえますが、政策金利の引き上げ停止や来年の利下げ期待が高まるなかで、米国ドルが下落する局面になると、WTI価格に上昇圧力がかかる可能性も高まります。

(世界的にも、原油は米ドル建てで決済されている量が圧倒的に多いので、ドルの減価が原油の上昇につながる局面は過去に多く見られています)

なので、今後、7月が濃厚とみられている利上げの停止から、来年と見られている利下げ開始(および利下げ中)にかけては、

米国にとどまらず、グローバルに事業を展開している優良企業への投資からの恩恵を受けやすい環境になりやすいと見ています。

企業・事業目線で『外貨獲得』というと、難しく聞こえる(日本のものを海外で売らなければ)と感じるかもしれませんが、

すでに保有している貯金や資金をもとに、海外企業の株式や金融商品に投資して、利益をあげることで、同様に『外貨獲得』が可能となります。

商品やサービスを海外向けに展開するのは大変です(ヒト・モノ・カネを活用する必要があります)が、投資については『目利き』となることで、持続的な資金獲得の期待を高めることも可能となります。

 

そして、効率的に取引をする環境も整いつつあります。

例えば、現在日本で展開しているネット証券で唯一、米国株オプション取引が可能なサクソバンク証券では、この7月から、「外国株式オプションにおける米ドル口座」の提供が開始されました。

これまでは、取引の都度日本円と米ドルの両替が必要がありましたが、今後は、同口座を活用することで、より効率的に取引を継続していくことが可能となります。

日頃の生活の物質的な豊かさを見据えると、円高になった方が良い側面もありますが、外貨を獲得する仕組みを生活に組み込むことで、仮に円安が進行したとしても、マイナスの影響に対するヘッジとなります。

もしあなたが、

『投資家として、米ドルを獲得できるスキルがある強みがあるのは理解した。けれどもまだ実践には踏み出していない』

という場合は、Oxfordクラブにおける資産形成ピラミッド®などの概念も用いつつ、保守的な部分から着手される検討を進めて頂くと良いと考えます。

私自身は、お伝えする情報の質を高めるためにも、今後の更なるレベルアップが必要であると自認しており、目下、米国における情報取得や資産形成の理論・実践を深めていくための取り組みに着手しています。

内容につきまして、改めてご報告させて頂ければと存じます。

 

志村暢彦

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志村 暢彦

金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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