投資情報

欧米でルール化進む生成AI。 日本での認知はどの程度?

主要7か国首脳会議(G7広島サミット)が無事閉幕しました。

バイデン氏がゼレンスキー氏に対して戦闘機の供与と訓練を行うことを承認したという報道を受け、市場関係者の間では、来年も戦争状態が継続する点について思惑がめぐらされています。

名指しで批判された(と受け取った)中国と、欧米諸国間の関係も悪化しているようで、米中の摩擦が高まることも想定されます。

平和を愛する日本人の一人としては、弱肉強食を前提とする戦争の世界とは一線を画しておきたいですが、資産形成においては、国際情勢や産業構造の変化を踏まえる必要性もあるので、引き続き、資本市場のほか、政府関係筋を含めて、地政学を含む高度な情報の収集にも努めていきます。

そういった情報は、情報ソースとの関係もあり、そのまま広く一般にお出しすることは出来ません。

よって、Oxfordクラブにおいては、ご提供する金融関連(投資助言)情報などに内包し、資産形成における解釈を交えて反映して、お届けしています。


さて、G7広島サミットですが、巷で急速に普及が進んでいる生成AIに関する国際ルール作りについても、議論が展開されたようです。

ルールについては、国民の監視や人権の視点、サイバーセキュリティの視点、詐欺・マネーロンダリング対策の視点など幅広く網羅する必要があるなかで、現行法の活用を前提とする米国、それに追随する可能性が示唆される日本に対して、EUでは加盟国共通の法律の策定を前提として検討しているようです。

そして、日本では、5月11日に、AI戦略会議の初会合が開かれています。

AIを巡る主な論点については、こちらに掲載されています。

日本における生成AIの認知は低く、PwCコンサルティングによる「生成AIに関する実態調査2023」によると、「過半数(54%)が生成AIをまだ認知していない」とのこと。

生成AIユニコーンのトップ企業群に日本企業の名前は入っていないので、名実ともに欧米先進諸国の活用事例との乖離が進みそうではあります。

ぱっと思いつくだけでも、業務系のアプリケーションにおける生成AIの活用余地が多くあります。

従来であればエンジニアに依頼しなければ実現困難であったものが、自分たち出来るようになる世界が間近に迫っており、労働力不足を補う効果も高いと見られます。

なお、生成AIを処理する半導体で圧倒的な市場シェアを誇り、AIにおけるスーパーサイクルの心臓部を担う企業は、米国時間24日の引け後に旺盛な需要を反映する売上見通しを発表し、株価が大きく上昇。

関連する企業への追い風も見られます。

もはや、社会や経済の行方を左右する業界であるという認知がなされていますので、個人投資家の資産形成においても、未来に対するビジョンやテクノロジーへの理解があると有利になると考えられます。

株式市場は短期的には、連邦政府の債務上限引き上げの議論の進捗を受けて頭の重い展開が続いています。

市場全体を語るエコノミスト達からは、景気後退入りへの懸念や粘着質なインフレの継続を受けて、株式市場全体として楽観的な声は聞かれにくくなっていますが、個別に見ていくと、成長領域にある業界や、既に景気後退入りへの影響に対する備えを終え、着々と攻めの準備を進めている企業群も存在します。

投資家の心理が上向くまでは、一進一退が続きやすいものですが、長期投資の視点で優良銘柄を安く仕込むためには、弱気相場や、市場全体の軟調がむしろ追い風となるという、バフェット的な思考法があります。

目に飛び込んでくるニュースのヘッドラインのみで資産形成のタイミングを判断するというよりも、一歩深く、思考を巡らせて頂くと、多くの投資家に先回りして安く仕込める株式を見つけられることがあるということで、是非、そういった視点も踏まえ、米国を中心とするグローバル企業への投資による長期資産形成の実践に取り組み、相対的に高い成果を狙って頂ければと思っています!

志村暢彦

 

追伸1
おすすめの銘柄レポートは
→こちら

追伸2
拙著でも、グローバルに活躍する優良・成長企業についてのアイデアや、一歩先行く投資法についてご紹介しています。

6月2日からは、オーディオブックのAudibleでもご利用頂けるようになります。

楽天Books

Amazon

P.P.P.S
今回の記事はいかがでしたか?

あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。

Oxford クラブでは、このような記事を33万人のメールマガジン会員様に毎日無料でお届けしております。

公式サイトからでも1週間にお届けする7つの記事のうち4つはお読みいただけますが、3つはメールマガジン会員様に宛てたものとなっております。

毎日2分メールをお読みになるだけで、少しずつ米国株による資産形成のコツを身に付けていただけるでしょう。

6つの高配当米国株レポート

ちなみに…メールマガジン登録者様にはもれなく『永久に持っておきたい6つの米国株レポート』も無料プレゼントしています。

株式投資というと、「いつ買うか?」というタイミングが大事というイメージが一般的…ですがこの6つは「いつ買ってもいい」銘柄です。

しかも「いつ売るか?」に頭を悩ませることも不要…「持っておく」だけで資産が積み上がることが狙える6つの銘柄を6,200株以上の中から厳選しました。(それが「永久」の由来です)

メールマガジンをお読みになって米国株のコツがつかめてきた頃、投資をする余裕が出てきた頃などなど…

あなたのタイミングで投資をご検討されてはいがかでしょうか?

投資リスクの低いものをお選びしているので米国株投資の初心者にもオススメです。

→「6つの永久に持っておきたい米国株」を無料で知る

志村 暢彦

金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button