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テクノロジー株の 好パフォーマンスは持続するのか?

半導体企業で構成されるフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)

インテルやエヌビディアをはじめとして米国を中心として名だたる半導体関連企業30社で構成され、株価の単純平均で算出されています。

今年は長期金利の低下の追い風を受け、同指数は年初来で20.3%程度の上昇となっています(米国時間4月19日時点)。

このSOX指数はハイテク関連の先行指標的に動く要素もあるので、そういった視点で注目を集めることが多いのですが、『昨年は35.8%の下落だったので、もう少し戻る余地がある』という見方もあれば、『景気後退入りして成長鈍化したり、金融機関による信用収縮の懸念もあるので、また調整地合いに戻る』という見方もあるでしょう。

あなたは、どういった見方をされますか?

もちろん株式市場の先行きは景気見通しや投資家のセンチメント、リスク許容度によって、刻々と変わるので、どちらに転ぶのか、投資家の思考や行動によって未来が決まる性質もあります。

元来、目立つべき存在ではない、連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策は、ようやく落ち着きを見せ始め、米国時間5月3日に発表される利上げ幅0.25%に関する市場予想は、ここ1週間大きな変化もなく、推移しています。

(米国時間4月19日時点では83.3%の確率です。直近の状況はこちらから確認できます)

2021年までは長期金利が低位安定するなかにおいて、ハイテク企業、特にソフトウェア関連は、その高い成長率と利益率期待を背景に長期間良好な株価推移をみせてきました。

昨年の株価下落を経て、ソフトウェア関連は現在、過去5年間の平均的な相対的株価指標を下回っています。

インフレが落ち着き、長期金利の低下が想定されるようになり、必要悪としての『緩やかな景気後退』のその先の成長戦略が見えてくるようになると、株価も再び高値更新を目指した上場局面入りする可能性が高いのではないでしょうか。

その視点で、これから本格化する1 – 3月期の決算発表内容に着目されると、必要な情報を効率よく取得しやすくなると考えています。

なお、ハイテク関連のパフォーマンスはまちまちで差があります。

個別企業によるところが大きいです。

これから注目する場合は、株価が出遅れている企業がなぜ『出遅れているのか』を見て、顧客の設備投資やIT支出が抑えられるなかでも恩恵を受ける企業や、企業の業務改善や生産性向上に資するサービスを提供する企業、あらたな成長領域(AIや米ドルの下落の恩恵を受ける領域)で立ち位置を形成しつつある企業などについては、今後の好パフォーマンスを期待して、より詳細に分析をしにいくと良いと考えます。

今後も個別に良い所とそうでもない所の差が埋まらず、まちまちな展開は継続すると想定されるので、株価指数や株式市場全体を見て、ざっくりと上だ下だと論じるよりも、『買いの個別企業はどこか』という視点で、見ていくと良いでしょう。

世界情勢に目を向けると、イギリスは依然として高いインフレ率に苦しんでいる様子が見られますが、米国については、例えば今週17日に発表された、4月のニューヨーク連銀製造業景気指数予想を超える改善が確認され、今後は他の経済指標でも予想を超えるものが出てくる可能性が出てきています。

さて、株式市場について、全体としては景気後退や信用収縮を織り込みに行くフェーズにあるという見方に基づいて、8-10%程度は下落するというリスクシナリオを想定されている投資家もおられるかもしれません。

ここで、一般的な投資家であれば、『下落するまで待つ、現金を多くしておく』という戦略をとることが多いと思います。

ですが、Oxfordクラブでは、この待ちの時間も活用してプラスの収益を獲得する投資法について、サービスをご利用いただいている会員の皆様に限ってご案内したりもしています。

大きく上がりにくいし、下がったら買いが入りやすい、つまりはレンジ推移が想定される環境下においては、一方方向で上昇したり下落するときよりも、効きやすい投資法です。

例えば、1-2か月後に現在よりも15-20%程度下の価格になったら購入、ならなければ、現金を受領しておわり。下落したら現物株を購入する戦略です。

Oxfordクラブでは、配当投資にフォーカスしたインカム・レターと、成長株にフォーカスしたキャピタル・レターをご用意して、それぞれ長期目線での投資アイデアをご案内していますが、それらの銘柄を活用した『応用編』、『プラスアルファを狙う投資法』です。

スキーでも柔道でも、初級者は安全に転んだり、受け身を取る方法から習います。

今の相場環境は、銘柄分散購入タイミングの分散などを図り、つまり『受け身を取る方法』を学びながら、下落相場自体も自分のプラスの力に変えてしまう、いわば『合気道』のような投資も可能な状況にあると思います。

もちろん、実践に関するセオリーは大切で、無理しないことが最優先です。

志村 暢彦

 

P.S.

追伸1

今週は火曜に、テレビ東京『Newsモーニングサテライト』と放送終了後の有料会員向けプログラム『プレミアム』に出演してきました。OxfordクラブのWebページページのタイトルご案内しています。

来週は、火曜朝に日経CNBC、金曜夜に『プレミアム』への出演を予定しています。

 
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追伸3

皆様、ゴールデンウィークはどうされますか?

行楽に行かれる方、天気に恵まれることを祈念しています!!

私は、相次ぐ企業決算&連邦公開市場委員会(FOMC)のため、通常営業です^^;

P.P.S 3
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志村 暢彦

金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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