投資情報

今年も大変お世話になりました。 来年もよろしくお願いします!

私としては今年最後のメルマガになります。

今年も多くの方に支えられ、何とか乗り切ることができました。

誠にありがとうございました m(_ _)m

来年は、今年よりも素晴らしい年になると信じていますし、そうなるよう、更なる努力を重ねてまいりたいと思います。

写真はマレーシアの自宅(集合住宅)から見る朝焼けです。太陽に向かってOxford Clubの皆さんのご多幸を祈念しています。

景色

このメルマガを始めて早3年強。Oxford Clubがきっかけでグローバル株式投資を始めて3年以上たつ投資家の方もいらっしゃいますし、今年から始めました、これから証券口座を作りますという方もいらっしゃいます。

進化のスピードは人それぞれですし、自分のペースで一歩ずつ進めていけるのが資産形成の良い所です。

 

さて、2022年は、株価指数も債券指数も大きく下落する異例な年となりそうです(まだ、1日残っていますが)。これだけ大きく両資産共に下落したのは、それこそ100年に一度といえる状況でした。

2023年には、今年の反動を受けて、長期国債の利回りが低下(債券価格は上昇)するなかで、株価指数も上昇するような環境も見られるタイミングもあるのではないでしょうか。

いずれにせよ、金融政策の不透明感や景気後退に関する懸念が払拭されるに従って、リスク選好的な機関投資家が市場に戻り、株価を下支えしやすい環境が整いつつあると言えます。

なお、昨年12月17日に情報提供会社Bloombergが報じたところによると、投資銀行(いわゆる大手外資系証券や銀行)19社による、2022年末のS&P500種株価指数の予想平均値は4,950ポイント。予想の一番高かったところは5,330、低かったところは4,400でした。軒並み大きく外れているので、その点を見ても、2022年の異例な環境が見て取れるのではないでしょうか?

ただ、興味深いことに、同記事における各社のS&P500種株価指数構成銘柄の1株あたり純利益(EPS)に関する予想平均値は、2.31ドル、予想の一番高かったところは2.45ドルで、低かったところは2.12ドルとなっています。現在の市場参加者の2022年予想平均値は、2.19ドルとなっており、S&P500の数値程の乖離はありません。

つまり、企業業績の見立て自体は大きくずれていなかったけれど、金利引き上げの懸念を受け、株価収益率(PER)で見たときの株価水準について、想定よりも大きく悲観に傾いた、ということがいえます。

景気の”気”の部分が影響しているということですね。

 

現在は、金融政策を司る連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長をはじめとして、インフレ抑制の優先度を引き上げ、逼迫する労働需給を緩和させる(平たく言うと『失業率を中立水準まで引き上げる』)ことを意識しているので、“気”を楽観に寄せすぎないような配慮に注力し、事あるごとに温まりつつある株価に差し水が入る状況です。

差し水が入る度に、相場の腰が強くなると考えますので、長期的には整合的な行動と言えますが、短期的には、どうしたら良いか不安に感じる投資家もいると思います。

そういう方は、スキー場の斜面にいる初級者のように、引け腰・後ろ重心になりすぎることのないよう、バランスをとることを心掛けることをお勧めしています。

私もスキー初級者の時には後ろ重心で何度も転びましたが、回を重ね、専門家に学び、むしろ体重は前方荷重にした方が、体重移動や膝の上下だけで楽に速度調整や進路変更ができることを知りました。今では初級者の頃よりもはるかに楽に滑ることが出来ますし、普通に滑るだけであれば、ある程度の難斜面でもほとんど何も考えずに降りることができます。

投資や資産形成も同様に、回を重ね、専門家に学ぶことで、前方荷重によって自分の意図するようなコントロールが出来るようになりますので、参考にして頂きたいです。

なお、ここでいう”前方“というのは、相場へのスタンスのことです。

目に入る無料メディアや投資家の趨勢が株式市場にポジティブな論調になり、みんなが”もう買っても大丈夫”と認識したことを確認してからエントリーするのでは遅く、これはむしろ後ろ荷重の状態といえます。

一歩前めにエントリーする。そして何かあっても大丈夫なように、しっかりと分散投資を心掛けるというのが、セオリーであると考えます。

そして、2023年は2022年以上に、株式市場全体の動きと、個別銘柄や業種の動きがばらつく傾向が大きくなり、つまりは、個別銘柄ごとに状況が異なる展開を想定しています。

先ほどお見せしたように、企業業績の見立ては、株式市場全体の方向感を模索するよりも、行い易いといえます。

(なお、蛇足ですが、先日Bloombergが報じた、投資銀行による2023年の予想平均値は、S&P500が4,078ポイントで、EPSが2.1ドルでした)

もしあなたがこれまで、株式指数のみに投資をしてきたという場合には、個別銘柄への投資についても検討を始めて頂くと良いと思います。

もしあなたが既に、個別銘柄投資をしているよ、という場合には、是非その取り組みを継続いただきたいです。

そして、余裕が出てきたら、個別銘柄に関するオプション取引への取組みを考慮いただくと、取り得る選択肢が広がります。

スキー同様、自分でスピードや進路をコントロールできる上級投資家への道がひらけるはずです。

セミナーなどでお会いする会員さんのなかにも、上級者はどんどん増えています。投資家の皆さんとざっくばらんに相場のお話をさせて頂く機会を楽しみに2023年を迎えたいと思います!

良いお年をお迎えくださいませ。

志村 暢彦

 

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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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