今の相場状況を言い表すとしたら?

早いもので、もうお盆明けです。
夏季休暇は取得されましたか?まだまだ暑いですし、コロナ症状(熱や喉痛)に苦しむ人がまだ多くおられるでしょうから、ご自愛ください。
投資の良いところは、喉が痛いとか、都合で家にいなければならないとしても、リフレッシュした頭と時間さえあれば場所を問わず出来るところです。
また、身分は関係ないうえ、経験は関係するので、何かに懸命になったことがある人はその経験がプラスになりますし、人それぞれにあるコンプレックスなども関係ないです。
会社を引退したり、隠居したとしても、
「生涯現役投資家」として活動し、自分の裁量の範疇で社会に携わるのは、意義深いことだと思います。
私はそうして生きていけたらな、と考えています。
さて、来週は注目イベントのジャクソンホール会議が開催されます。
主要国の中央銀行首脳らが金融政策を議論する国際経済シンポジウムで、米国ワイオミング州北西部の避暑地的な場所で毎年開かれるものです。
今年は久しぶりの現地での会合(去年と一昨年はオンライン開催)のようで、金融政策のあり方(インフレにどう向き合うか、仕組をどうしていくか)などが議論されると思われます。
米国の民意を受け、米国政府における優先順位が去年と今年では様変わりしているので、パウエルFRB議長の講演にも注目が集まります。
足元、バイデン大統領の肝入りもあり、ガソリン価格は下がり、モノのインフレがピークアウトしてきた感がありますが、
雇用コストは引き続き上昇していて、サービスのインフレは継続しています。
量的引き締め政策(QT)とかバランスシート縮小という議論では、
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」的な市民をすんなり納得させるのは困難です。パウエル議長は今後も政権と世論の板挟みが続くのでしょうか。
株式市場は長期間続いた適温相場(ゴルディロックス)からの調整局面がまだ続いているようで、ふわふわしています。
今の相場状況を何と表現したら良いのか、「逆業績相場」とか「逆金融相場」では、しっくりこない側面もあります。
逆適温相場とでも表現したら良いのでしょうか? 表現するうまい単語は無い感じですが、物事にはなんでもサイクルがあるので、再び適温相場になるための制約が一つずつ取り除かれていくことを期待しています。
米2年国債金利と米10年国債金利の逆転は継続しており、過渡期にいることは間違いありませんが、こういうときにも継続的に投資活動を行うことで、投資家としてのステップアップに繋がるはずです。
志村 暢彦
追伸
Oxfordクラブでは、配当投資にフォーカスしたインカム・レターと、成長株にフォーカスしたキャピタル・レターをご用意して、それぞれ長期目線での投資アイデアをご案内しています。マクロファンダメンタルズの状況を見据え、『米国の今』について経験豊富なストラテジストが分析した内容も掲載しています。