投資情報 | AIが止まる?

1兆ドル市場の”盲点”
エヌビディア (Nasdaq: NVDA) の創業者兼CEOのジェンスン・ファン氏は、
“ワクワクしていることが一目で伝わる”人物です。
なぜなら彼は、ステージに立つと、
まるで結末を全て知っているかのような、
自信に満ちた笑顔を見せるからです。
そして、彼の発言は常に
世界中の注目を集めます。
実際、3月に行なわれた
同社の年次カンファレンスで、
テック業界に大きな衝撃が走りました。
彼はそこで、
AI向けチップの市場規模が
2027年までに1兆ドルを突破し、
従来予測の“2倍”に膨らむ可能性があると語ったのです。
この発言は瞬く間にウォール街へと広がり、
市場の視線は一斉にAIへと集まりました。
しかし、その注目がエヌビディアに集まる裏側で、
もう一つの“大きな流れ”が静かに進行しています。
しかもそれは、
AIチップ以上のインパクトを持つ可能性すらあります。
なぜなら資金は今、
「AIを動かす頭脳」だけでなく、
その“土台”へと流れ込み始めているからです。
それが、「メモリ」です。
メモリ不足の問題
最近、
「この世界には“知性”が足りていない」
と言われることがあります。
そして今、AIの世界でも、
まったく同じ問題が起きています。
AIが動くためには、
大量のデータを保存し、整理し、
必要な瞬間に取り出す仕組みが欠かせません。
その中核を担うのが、メモリです。
しかし現在、そのメモリが不足し始めています。
AIの急激な普及によって、
世界中で需要が爆発的に増加し、
供給は限界に近づいているのです。
その結果、ウォール街では既に
ある“異変”が起きています。
大手金融機関が、
関連企業の目標株価を
次々と引き上げているのです。
- ウエスタン・デジタル (Nasdaq: WDC):340ドル
- マイクロン・テクノロジー (Nasdaq: MU):525ドル
- シーゲイト・テクノロジー (Nasdaq: STX):700ドル
- サンディスク (Nasdaq: SNDK):1,000ドル
普段は意見が分かれることの多いウォール街の投資家たちも、
この点については珍しく一致しています。つまり、メモリ市場は落ち着くどころか、
これから本格的な成長局面に入る
と見られているのです。
3か月でほぼ2倍の上昇
とはいえ、本格的な供給不足はまだ始まったばかりです。
AIの計算能力に対する需要は非常に強く、
いま世界中でデータセンターの建設が加速しています。
そして、そのたびに大量のメモリが必要になります。
- AIモデル
- チャットボット
- 機械学習のシステム
などを動かすためには、これまで以上に多くのメモリが必要です。
この現状に対して、
スイスの大手銀行であるUBSグループ (NYSE: UBS) は、
重要な見解を示しました。
彼らは、
むしろ、2026年1 -3月期だけで、
メモリ価格は72%上昇すると予想しているのです。
例えばマイクロンのDDR5は、
- オープンAI
- アルファベット (Nasdaq: GOOGL)
- アマゾン・ドット・コム (Nasdaq: AMZN) のAWS
を支えるサーバーで使われている高性能メモリですが、
その価格は2026年半ばまでに、
1ギガビット当たり1ドルに達する可能性があります。

さらに、その後は短期間で1.
また、NAND型フラッシュ・メモリは上述した
- サンディスク
- シーゲイト・テクノロジー
- ウエスタン・デジタル
の主力製品ですが、今四半期だけで65%
その後さらに30%ほど上昇すると予想されています。
ただし、これは比較的控えめな見方です。
市場調査会社のトレンドフォース(TrendForce)*によれば、
実際にはすでにNAND価格は1–3月期に85%から90%
*台湾に本社を置く市場調査会社
それでもUBSは、
この価格上昇がピークを迎えるのは2027年頃だと見ています。つまり、今後もまだ上昇の余地が大きいということです。
そしてここで、
それは、このメモリ不足の問題は少なくとも2028年までは続く
なぜなら、新しいAIモデルが登場するたびに、
必要なデータ量は急激に増えていくからです。
AIが賢くなればなるほど、より多くのデータ、
そしてより多くのメモリを必要とします。
その結果、
メモリ需要の拡大は、企業の利益を大きく押し上げていきます。
実際、各社の業績予想は極めて強気です。
- シーゲイト・テクノロジーの業績は、今年約61%増加すると予想
- ウエスタン・デジタルは、約80%の増益を予想
- マイクロン・テクノロジーは、約342%の大幅な利益成長を予想
- サンディスクは、約1,235%という驚異的な増加を予想
【まとめ】勝つのは今動く投資家
したがって、今からでも遅すぎるということはありません。
この流れはまだ始まったばかりで、
今度も成長の余地は十分にあります。
ただし、多くの投資家が気づく前に行動できる時間は、
徐々に少なくなってきています。
AIそのものは、すでに広く知られています。
そしてジェンスン・ファン氏は、
この分野が将来的に1兆ドル規模になると予想しているのです。
しかし、メモリ分野には、
まだ見過ごされている大きなチャンスが残されています。
AIはメモリなしでは機能しません。
そして、その重要性にいち早く気づいた投資家こそが、
大きなリターンを手にしていくことになるでしょう。
マシュー
マシュー・カー
〜編集部〜
P.S.
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