投資情報 | メタ急落の裏で恩恵を受ける企業とは?

投資家を震撼させた”止まらない支出”
ある企業が、投資家に“
それはフェイスブックを生み出したメタ・プラットフォームズ (Nasdaq: META) 。
株価が10月末に急落したのです。

理由は、スキャンダルでも急な業績悪化でもありません…
それは、メタを率いるマーク・ザッカーバーグ氏が「支出」
彼の率いるソーシャルメディア帝国は、
上限は720億ドルのまま変わっていません。
つまりこれは、同社がすでに莫大な予算を“ほぼ上限”
しかし、
マイクロソフト (Nasdaq: MSFT) でも同じような状況が起きています。
同社の設備投資は、
しかもこれは、CFOのエイミー・フッド氏が“
それにも関わらず、
さらにアルファベット (Nasdaq: GOOGL) は、
その設備投資の急増ぶりでほかを圧倒しています。
経営陣は現在、
これは、企業史上最大級の設備投資額。
この話が“正気の沙汰ではない”ように聞こえるなら、
ですが、これは無秩序な暴走ではありません。
“生存本能”です。
そして、
米国経済をギリギリで支えている“生命線”
もしAIブームがなかったら、今の米国経済は“
ウォール街のエコノミスト、BNPパリバのジェームズ・
「AIがなければ、米国経済は成長どころか失速していた」
エゲルホフ氏は、
「人工知能が、米国を景気後退から救った」
と述べています。
ファーマン氏は、
「AI関連の設備投資がなければ、
と指摘しています。
これは無視できる話ではありません。
むしろ、“非常事態を知らせる赤い警告灯”のような数字です。
いま企業は、
- エヌビディア (Nasdaq: NVDA) が高性能チップを出荷するたび、
- グーグルが新しいデータセンターを作るたび、
- メタがサーバーを増やすたび、
など…
これは“未来への投資”ではなく、
「米国経済の呼吸をつなぎ止めている行為」
になっています。
バンク・オブ・アメリカ (NYSE: BAC) が
「この夏のGDP成長率のうち、1%
と算出した時点で、この状況は“成長”ではなく
「生き残りのための投資」
へと意味を変えました。
AIはもう「新しい成長テーマ」ではありません。
いまの米国経済を支えている“唯一の柱”
ゴールドマン・サックス (NYSE: GS) の分析によると、
- アルファベット
- アマゾン(Nasdaq:AMZN)
- メタ
- マイクロソフト
といった“ハイパースケーラー”と呼ばれる巨大企業だけで、
S&P500種株価指数の企業全体の設備投資の 4分の1以上 を占めています。
これらの企業は、2025年にAIへ合計3,
これは、いくら米国経済が大きいとはいえ、
特定の少数企業に投資が偏りすぎている危険な状態を意味します。
本来経済は、「消費者の支出」によって動くはず。
しかし今は、消費者よりも、
巨大テック企業と、その機械(サーバーやチップ)
のほうが、経済を動かしているのです。
彼らがデータセンターやサーバーに莫大な資金を投入するたび、
株式市場は歓迎ムードになりますが…
そして、忘れてはいけないことがあります。
それは、どれだけ設備を増やしても、
その分の“需要”が必ず生まれるとは限らないということ。
つまり、AIインフラへの巨額投資が
そのまま本業の売上や利益につながる保証はどこにもない、
ということです。
そして数千億ドル規模のこの投資の恩恵を受ける企業も、
実際には、ほんの一握り。
AI関連の“巨大な金の流れ”は、
小型企業に訪れている“大チャンス”
AI向けの設備投資は、米国内で9,
約300万人の雇用を支えると予測されています。
そのインパクトは、むしろ“誇張しようとしてもできないほど”
そして今、この巨大なお金の流れは、
シリコンバレーの大企業だけでなく、
- 部品メーカー
- 建設会社
- 電力インフラ会社
など、多くの中堅・小型企業にも利益をもたらしています。
これらは、
いまウォール街では、
「ビッグテックのAI投資ブームはいつか失速するのでは?」
という不安も語られていますが、
本当に注目すべきなのは、その“周辺にいる企業”です。
彼らは、
- AIサーバーをつくり、
- データセンターの土地や建物を提供し、
- 莫大な電力を供給する
という“AIインフラの土台”を担う存在です。
AI経済の成長は止まる気配がなく、
その裏側でこれらの企業が欠かせない役割を担っています。
だからこそ今は、
「その巨額資金が、最終的にどの企業へ流れ込んでいるのか」
に目を向けるべき時なのです。
【まとめ】AIゴールドラッシュで本当に勝つのは誰か
結局のところ──
この時代のAIゴールドラッシュで本当に勝つのは、
金を掘りに行く人ではなく、“ツルハシとシャベルを売る企業”
マシュー・カー
〜編集部〜
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