投資情報 | アメリカの「負け犬」企業に 2.3兆円の投資が集まった理由

苦境に立たされた名門企業
1年前、ある名門企業は苦境の中にありました。
インテル(Nasdaq:INTC)の株価は、年初来で40%
まるで老いた犬のように、
シェアは落ち込み、利益も減少。
実際、2021年には200億ドルを超えていた売上は、
立て直しを図ろうと、
それでも赤字は止まらず、「
ところが、思わぬ展開で、ウォール街の大物投資家たちにとって「
「負け犬」から「人気者」へ
最初に動いたのはソフトバンク (SFTBY) 。
20億ドルを投じてインテルの株を買いました。
次に、米国政府が歴史的な取引を行い、89億ドル分を取得。
そして今度は、AIチップの巨人・エヌビディア (Nasdaq: NVDA) が50億ドルを出し、インテル株の4%
つまり、「負け犬」
このニュースでインテル株は急騰し、52週ぶりの高値を更新。
さらに1987年以来となる最大の一日上昇を記録しました。
昨年7月の大暴落以来、最高水準にまで回復したのです。
結果、2024年のインテル株は50%以上も上昇し、苦境の物語 から「復活の物語」へと変わりました。
やはり投資の世界では「タイミングが全て」だと言えるでしょう
とはいえ、最近はエヌビディアに逆風が吹いています。
米国と中国の間で貿易交渉がこじれる中、
- 「2020年のメラノックス買収は独禁法違反だ」と中国政府が指摘
- 中国政府は国内の大手ハイテク企業に対し、エヌビディア製AIチップの購入を禁止
- さらに「中国のディープシークというAIモデルは、たった24万9,000ドルで開発できた」との報道
特に、ディープシークの開発コストは、
つまりこれは、
しかし、結果として 、インテルの重要性が一気に高まることになったのです。
「アメリカ製シリコン」の価値
なぜインテルの重要性が高まったのか?
それは、
しかも、AIチップは国家安全保障に直結する重要分野になってい
つまり、
「アメリカ製のシリコン」という存在そのものが、
ソフトバンクも、米国政府も、エヌビディアも、
つまり、AI時代のサプライチェーン競争でにおける “主導権”を買っているということです。
その結果、インテルは勝者となりました。
【まとめ】復活の物語が教える投資の真実
ウォール街では、運命は一夜で変わります。
去年は「負け犬」と言われていた会社が、翌年には「人気者」
だからこそ、私たちはいつも「有名企業を完全に見限るな」
株価を動かす力は「革新」だけでなく、「再生」にもあるのです。
マシュー・カー
〜編集部〜
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