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投資情報 | AIよりも注目される 爆発的な新カテゴリーとは?


ウォール街を席巻する新たなカテゴリ


AIの話はひとまず置いておきましょう。

量子コンピュータも、さらには暗号資産のマイニングも関係ありません。

いまウォール街を席巻しているのは、まったく新しいカテゴリです。

そのカテゴリは、まるで稲妻のように一瞬で莫大な利益を生み出しています。

ただし同時に、世界でもっとも勢いのあるカテゴリに訪れる変化の前触れでもあるのです。

そして、そのカテゴリは先日、今年屈指の激動の1週間を経験しました。


2日間で3銘柄が1,000%超の急騰


信じられないかもしれませんが、事実です。

米国時間9月8日、エイトコ・ホールディングス (Nasdaq: ORBS) の株価は一時3,009%も急騰。

最高値到達時には、その上昇は5,632.4%に達しました。

取引量はわずか1万3,000株から、2億480万株以上へと爆発的に膨れ上がりました。

しかもこれは数週間や数か月にわたる出来事ではなく、月曜日のほんの数時間で起きたことです。

そして、エイトコだけではありません。

9月9日には、キャリバーコス (Nasdaq: CWD) の株価が終値で323%上昇。

一時は2,132.5%もの上昇を見せました。

同じ日に、中国のQMMM ホールディングス (Nasdaq: QMMM) も大暴騰。

1,737%の上昇を記録し、最高値では2,588.6%にまで達しました。

まさに驚異の2日間。

しかし、こうした急騰は2025年に入ってから繰り返し見られている現象なのです。

例えば、

代表的な銘柄:

  • メタプラネット (3350)
  • シャープリンク・ゲーミング (Nasdaq: SBET)
  • ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ (NYSE: BMNR)

これらの銘柄も数百%規模の急騰を経験しました。

そして重要なのは──これらすべてが、新しいカテゴリに属する株だということです。

この新しいカテゴリの企業は「DAT」と呼ばれています。

Digital Asset Treasury companies(デジタル資産トレジャリー企業)

※資産の一部をデジタル資産として保有している企業のこと。

暗号資産のマイニング企業ではなく、ブロックチェーンや分散型金融(DeFi)に深く関わっているわけでもありません。

単純に「暗号資産を企業の資産として蓄えているだけ」なのです。

それにもかかわらず、DATが抱える暗号資産の総額はすでに4,180億ドル超

しかも2025年に入ってからは、保有する資産が多様化し始めています。

つまり「ただのビットコイン (BTC) 保有企業ではなくなりつつあるのです。


暗号資産の“新・無法地帯”


DATの狙いは、もはやビットコインだけにとどまりません。

潤沢な資金を持つ一部の大企業(たとえばマイクロストラテジー (Nasdaq: MSTR) など)以外が、安値でBTCを買い続けるのは現実的に難しい。

そこで新しいDATは、別の暗号資産に目を向けています。

 

  • エイトコ は、ワールドコイン (WLD) を保有
  • キャリバーコス は、チェーンリンク (LINK) に投資
  • メタプラネット は、日本最大のビットコインDAT
  • シャープリンクとビットマイン は、イーサリアム (ETH) を購入
  • QMMM は、ビットコインソラナ (SOL) 、イーサリアムを分散的に保有

 

その結果、単日の株価急騰が相次ぎました。

底値で仕込み、天井で売り抜けた投資家にとっては、まさに人生を変えるほどのリターンとなった可能性があります。

ここで問われるのは──DATは特別な投資機会なのか?

それとも、新たな「ミーム狂騒」にすぎないのか?

経営陣による一時的な資金集めなのか、それとも長期的な投資対象になり得るのか。

現時点では、答えはまだ出ていません。

なぜなら初日の急騰を除けば、その後どのDATも高値を更新できていないからです。

中には急落してしまった銘柄も少なくありません。

暗号資産市場全体が徐々に落ち着きを見せ、投資家にとって親しみやすい存在になりつつある一方で、DATは新たな「ワイルド・ウェスト(無法地帯)として登場しました。

そこは勝者総取りであり、同時に投資家自身の責任が問われる場もあります。

DATのボラティリティは、まるで暗号資産の黎明期を思い起こさせます。

もちろん、そこには依然として大きなチャンスが潜んでいます。

ただし、銘柄選びはより慎重であるべきです。

すでに急騰してしまった株を追いかけることは、非常に危険です。


【まとめ】DATという新たな荒野


DATは今、投資家にとって新たに切り拓かれた「荒野」です。

莫大な利益をつかむチャンスもあれば、一瞬で資産を失うリスクもある。

投資家に求められるのは、冷静さと判断力です。

 

マシュー・カー

〜編集部〜

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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