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投資情報 | ウォール街で始まった「狂気じみた」ゲーム


ミーム・モブが再び、投機熱が沸騰中


ウォール街では、この7月、新たな「狂気じみたゲーム」の幕が上がっています。

その賭け金は、まさに「全てを賭ける」レベル。

夏の暑さだけが原因ではありません。

この熱波は、個人投資家たちの投機熱までヒートアップさせているのです。

再び「ミーム・モブ(群衆)」が戻ってきて、2021年に巻き起こったあの「奇跡のような相場」を再現しようとしています。


オープンドアで一攫千金?


スマホに届いたメッセージには、ただ一言…

「YOLO!(You Only Live Once=人生は一度きり)」

知人のトレーダーたちは、再び大儲け中です。

テレビの株価情報を観ていたら、オープンドア・テクノロジーズ (Nasdaq: OPEN) の株価が100%以上の急騰を記録していました。

ある友人は、1.07ドルで買ったこの銘柄を、わずか4日で約5ドルまで引っ張りました。

そのリターン、実に365%超

「利確すべきか、まだ待つべきか?」と彼は迷っていました。

この急騰の背景には、ヘッジファンドマネージャー、エリック・ジャクソン氏の一声がありました。

「オープンドア株には、82ドルの価値がある」

ちなみに、この銘柄の7月初値はわずか0.50ドル台でした。

ところが突然、1日の出来高は:

6,100万株 → 1億超 → 2億8,300万 → 5億超 → そして18億株へと激増。

個人投資家のコールオプション熱、アルゴリズム取引、SNSのバズったことが相まって、

ミーム・モブたちは、再び札束を数える展開に。

私は彼に「今すぐ利確すべきだ」と警告しました。

なぜなら「ラグプル(急落)」はすぐそこだから

YOLO銘柄において、利益を確定させて撤退する方が、 「ババ抜き」で最後にカードを持つより、はるかに賢明です。

とはいえ・・・

人間というものは、ポテチやオレオと同じで、ひとつ食べると止まらないのです。

特に、アルトコイン関連商品に対する関心は、今後さらに高まっていくでしょう。


あの魔法をもう一度?


2021年、「ロアリング・キティ」ことキース・ギルが起こした革命は、まだ記憶に新しいでしょう。

彼がゲームストップ (NYSE: GME) で見抜いたガンマ・ショートスクイーズは、 「ミーム株の熱狂的なブーム」を生み出し、ウォール街を混乱に陥れました。

狙いは明快。

空売りの多い銘柄に個人投資家が一斉に買いを仕掛け、ヘッジファンドに逆襲するという作戦です。

こうした「非合理的熱狂(irrational exuberance)」の高まりとともに ミーム株ブームは定期的に戻ってきます。

しかし、あの「オリジナルの魔法」を完全に再現することは、もはや難しいかもしれません。

そして、今回のオープンドア株騒動は、まだ「第一幕」にすぎないのです。


次のターゲットはコールズ


コールズ (NYSE: KSS) の株価も、大きく跳ね上がりました。

7月時点で、発行済株式の47%にあたる5,300万株が空売りされていたのです。

これは、ミーム・モブにとって格好のターゲット。
(参考:SPDR S&P500 ETFトラスト (NYSE: SPY) の空売り比率はわずか11%)

米国時間7月22日、コールズ株は一時100%超の急騰を見せ、終値も+27%を記録

同社にとっては過去2番目に大きな上昇日となりました。

ただし、こうした「怒涛の急騰」は、ますます短命になりつつあります。


ミーム・モブは次なる獲物へ


このサイクルはいまや、目まぐるしい速さです。

オープンドアの次に、ミーム・モブが群がった銘柄は:

  • クリスピー・クリーム(Nasdaq: DNUT)
  • ゴープロ(Nasdaq: GPRO)
  • ウェンディーズ(Nasdaq: WEN)
  • ロケット・カンパニーズ(NYSE: RKT)

ただ一つだけ確かなのは、退屈な展開にはならないことです。

30%、40%、80%と瞬間的に爆上げしても、モブが次のターゲットへ移れば、株価は一気にしぼみます。

もはや誰も、「最後の逃げ遅れ」にはなりたくないのです。

2週間前はオープンドア。

先週はコールズ、クリスピー・クリーム、ゴープロ、ウェンディーズ、ロケット。

では来週は?

今のところ、誰にもわかりません。


【まとめ】それでもこのゲームに参加したい方へ


  • 「空売り比率25%以上」の銘柄を探す
  • 波に乗る
  • 誰よりも早く降りる

これは投資ではありません…

シートベルトなし、アクセル全開の「投機」です。

もし参加するのであれば、くれぐれも自己責任で。マシュー・カー

〜編集部〜

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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