OxfordClubマガジントレンド投資投資情報

投資情報 |「ゴールド」が まさに輝くとき


金と不確実性


金と不確実性は、切っても切れない関係にあります。

恐怖と混乱が支配する時代には、金はうまく機能します。

ですから、2025年に金が再び史上最高値を更新しても、驚くことではないでしょう。

現物の金は安全な避難場所です。

金の価格は地政学的な出来事と密接に関連しています。

毎年、国際的な出来事をきっかけに金価格が急騰したり暴落したりするのを見て、世界がいかに狭いかを実感するでしょう。

さて、ドナルド・トランプ大統領が世界規模の貿易戦争に乗り出し、報復関税を発動したことで、市場は同大統領就任後の最初の2か月間で崩壊しました。

彼の政策や行動は不安を煽るものであり、ベレンベルク銀行のチーフエコノミストであるホルガー・シュミーディング氏はトランプ氏を「混沌の使者と呼んでいます。

つまり、トランプ氏がホワイトハウスに居座っている限り、金が再び投資家の最良の友となる可能性があるということです。


市場混乱下で存在感を増す金


米国株は2月に史上最高値を更新して以来、急落しています。

S&P500種株価指数は年初来でほぼ4%下落しており、ナスダック総合指数は2025年に入ってから現在までに8%以上下落しています。

そして、依然として調整領域にあります。

テック株は、マグニフィセント・セブンがほぼ全面的に弱気相場に転落したことで、急落しました。

テスラ (Nasdaq: TSLA)  の株価は半減し、イーロン・マスク氏が政府効率化省(DOGE)で取った行動により、多くの投資家が株を投げ売りする事態になっています。

マスク氏にとって事態はさらに悪化し、トランプ大統領は新たな販売促進を期待して、ホワイトハウスをテスラのショールームに変えました。

しかし、賢明な投資家たちは、市場の混乱時に繁栄する資産に資金を投入しています。

それは金です。

事実、現物の金に裏付けされた上場投資信託(ETF)への毎月の資金流入は、過去最高を更新する勢いで急増しています。

3月の始まりには、運用資産総額(AUM)は3060億ドルに達し、現物金の総保有量は3,353トンに増加しました。

さて、2025年の最初の3か月間、金は2桁伸びています。

そして、過去1年間で40%近く上昇しているのです。

一方、ヴァンエック・ベクトル金鉱株 ETF (GDX)  や、そのジュニア鉱山版であるヴァンエック中小型金鉱株ETF (GDXJ)などの金鉱山ETFは、現物金や米国株式をさらに上回るパフォーマンスを示しています。

貴金属採掘会社の株価は、貴金属の現物価格よりも速く上昇する傾向があります。

しかし、貴金属価格が下落した場合は、株価の下落もより大きくなります。

良い面があれば悪い面もあるということです。

 


歴史が証明する金の力


現在、金には配当も利回りもありません。

これが常に貴金属に対する批判の的となっています。

金を保有するということは、価格上昇による投資の増加を期待するだけということです。

しかし、ゴールド・バグ(金投資家)は、まさに今のような局面でこそ金を愛するのです。

貴金属は高値を更新しています。

しかし、その裏では…

2000年以降、S&P500は配当込みで386.5%上昇。

ナスダックは860%以上も上昇しています。

  • エヌビディア (Nasdaq: NVDA)
  • テスラ (Nasdaq: TSLA)
  • ネットフリックス (Nasdaq: NFLX)
  • アップル (Nasdaq: APPL)
  • メタ・プラットフォームズ (Nasdaq: META)

などの驚異的な個別パフォーマンスが原動力となり、素晴らしいリターンがもたらされました。

さて、同じ期間の金は、S&P500 のリターンを2倍以上も上回っています。

なんと1,000%以上も上昇しているのです。

これが、金が長期的な価値の貯蔵庫と呼ばれる理由です。

そして、それは人類の歴史の大部分においてそうでした。

しかし、今この瞬間において最も重要なのは、ホワイトハウスに「混沌の使者」が居座っている中、金は利益をもたらす資産として完璧な位置にあるように見えるということです。

つまり、市場の乱高下から、ある程度の安全性と保護を確保したいのであれば、金ほど最適な現金保管場所はないということです。


【まとめ】市場の混乱から身を守る方法


私た2025年現在、貴金属は株式を上回るパフォーマンスを上げており、過去1年間の株式のパフォーマンスを上回っています。

また、過去25年間のS&P500のリターンを2倍以上も上回っているのです。

不確実な時代において、金は単なる避難所ではなく、長期的に優れたパフォーマンスを発揮する投資先といえるでしょう。

地政学的リスクや市場の不安定さが続く限り、ポートフォリオの一部に金を配分することは、賢明な投資戦略と言えます。

マシュー・カー

〜編集部〜

P.S.

マシューのX(旧ツイッター)アカウントを始めました!

普段、マシューのメールマガジンは週に1回の配信ですが、Xではそれよりも頻度を多くマシューの発信をしていく予定です。

1分程度で気軽に見れる内容の発信をしていきますので、ぜひアカウントのフォローをしてご覧ください。

マシューのXアカウントはこちら

以下のQRコードから、スマートフォンで簡単にアカウントをご覧いただけます。

 

P.S.

今回の記事はいかがでしたか?

あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。

Oxford クラブでは、このような記事を33万人のメールマガジン会員様に毎日無料でお届けしております。

公式サイトからでも1週間にお届けする7つの記事のうち4つはお読みいただけますが、3つはメールマガジン会員様に宛てたものとなっております。

毎日2分メールをお読みになるだけで、少しずつ米国株による資産形成のコツを身に付けていただけるでしょう。

『米国Oxford クラブのNo.1ストラテジストアレックス・グリーンが教える人生を変えるたった一つの銘柄』

20年前にアップル、アマゾン、エヌビディアを見つけ出したアレックスが選ぶ 7つの銘柄
次のマグニフィセント・セブン

→メルマガ登録で無料プレゼント

Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button