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投資情報 | 「他の人が恐れている ときに、欲張りに…」


現在の市場と投資家の不安


「百聞は一見にしかず」と言います。

ナスダック総合指数の過去3か月間のパフォーマンスを表したチャートをご覧ください。ここしばらくの間、米国株にとって厳しい期間の1つでした。

私の電話やメールにはパニックに陥った投資家からの問い合わせでいっぱいです。

  • 「どうすればいいのか?」
  • 「現金に完全に切り替えて、この嵐が過ぎるのを待つべきでしょうか?」
  • 「この苦境はいつ終わるのでしょうか?」

と…

さて、株価の下落がいつ終わるのか、正直私には答えられません。

ただ、私が今お話しできるのは現在起こっていること、そして次に起こり得る事態に備える方法です。

まず、現在の不安は世界共通であることを理解してください。

CNNの恐怖と貪欲指数は20まで落ち込みました。

これは「極度の恐怖」を示しています。

この指数は2024年8月7日以来の最低値です。

AAII投資家心理調査では、株式の見通しについて57%以上が弱気になっています。前回これほど弱気だったのは2022年9月。

しかし、これには十分な理由があります。

厳しい取引が続いた後、ナスダック市場は調整局面に入りました。

ハイテク株の比重が高いナスダック総合指数は、2024年12月16日に史上最高値となる2万173.89ポイントで取引を終えました。

それ以来、この指数は2,000ポイント以上下落しており、その大半はここ1か月で起こったことです。

さらに、1万8,000ポイントを割り込み、2024年10月7日以来の最低水準で取引を終えました。

つまり、選挙後の上昇相場でナスダックが上げた利益はすべて帳消しになったということ。

この指数は、ドナルド・トランプ氏が米国大統領選で勝利したという発表があった後よりも低い水準になります。

これは衝撃的な事実です。

しかし、このような動きは異常なのでしょうか?

そして、救済の兆しは見えてくるのでしょうか?

ここで、歴史が優れた指針を提供してくれます。


2024年の”再演”


私たちは以前にも同じ状況に直面したことがあります。

そして、それほど昔のことではありません。

これほどまでの下落局面を最後に見たのは、2024年の7月から8月にかけてのことでした。

それは神経をすり減らすような期間だったかもしれません。

しかし、現在の下落も含め、すべての下落局面は、新たな高値によって阻止されてきました。

ナスダックは7月16日に1万8,509.34ポイントで取引を終えました。

ダウ・ジョーンズ工業株価平均とS&P500種株価指数は、この日に新たな史上最高値を記録したのです。

しかし、歯車が狂い始め、2024年7月24日には、大きな亀裂が現れました。

この日はS&P500が356営業日ぶりに2%下落。

これは過去20年間で最長の連騰記録だったのです。

そして8月7日には、ナスダックは1万6,195.81ポイントまで急落。

これは、7月16日の終値から12.5%の下落、また7月10日に記録した史上最高値1万8,647.45ポイントから13.15%の下落を意味します。

さて、先ほど私が現在のCNNの恐怖と欲望指数が8月7日以来の最低水準にあるとお伝えしたことを覚えていますか?

これは市場の底値を示しています。

そして、2024年8月7日から2024年12月16日(最後の史上最高値)までの間、ナスダックは24.6%上昇したのです。


弱気相場の捉え方


ここで本当に重要なのは…このような調整はほぼ毎年起こるということです。

2002年から2021年にかけて、S&P500は10年間に10回以上の10%以上の調整を経験しました。

平均下落率は15%でした。

それにも関わらず、その期間中、指数は20年間のうち17年間でプラスのリターンを記録したので

2024年、つまり私たちが最後に経験した10%の調整でも、S&P500は23%以上上昇してその年を終えました。

ナスダックは28.6%の上昇でその年を終えました。

さらに、2024年に見られた急落はこれだけではありません。

ナスダックでは4月10日から19日にかけて7%の急落がありました。

こうした動きはフラストレーションのたまるものですが、市場の通常の動きの一部に過ぎません。


【まとめ】恐怖の中に潜む投資チャンス


確かに下落相場は怖いものです。

しかし、視点を変えるとこうした動きは、割安価格で新たなポジションを構築するチャンスでもあります。

億万長者のウォーレン・バフェットは、次のように述べています。

「他の人が恐れているときに、欲張りに…」

今、誰もが恐れています。そして、それは毎年私たちが目にする最高の買いシグナルの一つと言えるでしょう。

マシュー・カー

〜編集部〜

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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