ドジャース優勝の盛り上がりは序章にすぎない…

シャンパンボトルが割られ…

ファンが歓声を上げ…

ライバルたちは野次を飛ばしました。

フレディ・フリーマン選手の歴史的な活躍を筆頭に、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースを破り、ワールドシリーズで優勝しました。

今シーズン50-50クラブ（本塁打50本以上、盗塁50回以上）のメンバーとなった大谷翔平選手にとっても、ワールドシリーズ初制覇となったのです。

しかし、念頭に置いていただきたいのは、これら全ては今まさに米国で展開されている出来事のほんの一部にすぎないということ。

私たちは今、米国の「スポーツのピークシーズン」の真只中にいます。

スポーツファンなら誰でも楽しめる、年に一度の期間です。

そして、これは自分の応援するチームがチャンピオンであろうが万年最下位であろうが、投資家が歓迎すべきものなのです。

一年で最も素晴らしい時期

 
今週は選挙の日ですね。

そしてその結果によって、今後4年間の大統領が決まります。

しかし、この話題についてはここ数か月の間にすでに何度も取り上げており、その後の展開についても述べています。

それよりも、もっと楽しい話題についてお話ししましょう。

スポーツと投資についてです。

あなたが今この記事を読んでいる間にも米国人が熱狂するスポーツが次々と開催されています。

例えば、WNBA（ウィメンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション）の決勝戦は2週間前に終わり、ニューヨーク・リバティが最新チャンピオンに輝きました。

MLBのプレーオフとワールドシリーズは数日前に終わりました。

ドジャースは劇的な形で8回目の優勝を果たし、2020年以来の優勝。

アメリカン・カレッジ・フットボールのシーズンも佳境に入っています。

オレゴン、ジョージア、ペンシルベニア州立、オハイオ州立、マイアミが首位に立っています。

プレーオフはクリスマスに間に合うように12月に始まるのです。

NFLもシーズン中盤に差し掛かっています。

今年はバッファロー・ビルズ、カンザスシティ・チーフス、ヒューストン・テキサンズ、ピッツバーグ・スティーラーズ、そして私の応援するボルティモア・レイブンズが好調です。

まだあります。

NHLのホッケーシーズンは10月4日に開幕し、NBAのレギュラーシーズンは10月22日に開幕しました。

そして、忘れないでください。

これらはすべてアメリカン・スポーツです。

F1、サッカー、ラグビー、クリケット、UFC、MMA、ボクシング（11月7日のマイク・タイソン対ジェイク・ポールの試合など）などは含まれていません。

スポーツファンにとっては、この時期が1年で最も好きな時期である理由が容易に理解できるでしょう。

さまざまな形で、延々と続くエンターテイメントとアクション。

では、投資家はなぜこれを気にかける必要があるのでしょうか？

50州中38州が“賭け”を楽しむ

 
2018年、米国最高裁判所は1992年のプロフェッショナル・アンド・アマチュア・スポーツ・プロテクション法（PASPA）を違憲として破棄しました。

この法律は、あなたにとっては意味のないものかもしれません。

しかし、20年以上にわたってこの法律により米国全土でスポーツベッティング*はほぼ違法とされてきました。

以前、ニュージャージー州のアトランティックシティはスポーツベッティングへの参入を試みようとしましたが、実現には至りませんでした。

一方、その裏で毎年、何十億ドルもの賭け金が「ブックメーカー」やありふれた職場での賭け事によって賭けられていました。

しかし、最高裁判所がPASPAを廃止したことで、その門戸が開かれたのです。

それ以来、米国の50州のうち38州とコロンビア特別区でスポーツのライブベッティングが合法化されました。

そして、合法的な数十億ドル規模の産業へと急速に発展したのです。

第2四半期には、米国のゲーム収益は14期連続で成長を遂げました。

言うまでもなく、第2四半期の収益は業界最高額を記録したのです。

実際、2024年の最初の6か月間のゲーム収益の合計は、355億ドルに達しています。

第2四半期には、米国人がスポーツに賭けた金額は317.5億ドルに達しました。

しかも、これはピークシーズンではありません。

例えば、米国人はNFLシーズンだけで350億ドルを賭けると予測されています。

その理由の一つとして、信じられないかもしれませんが、米国人はスポーツ賭博業界をこれまで以上に信頼していることが挙げられます。

この需要に応えるため、企業はこぞって参入を急いでいるのです。

そして、最大手の企業は株式公開しています。

例えば、老舗のカジノ企業には、ボイド・ゲーミング (NYSE: BYD) 、シーザーズ・エンターテインメント (Nasdaq: CZR) 、ラスベガス・サンズ (NYSE: LVS) 、MGMリゾーツ・インターナショナル (NYSE: MGM) 、PENNエンターテインメント (Nasdaq: PENN) 、ウィン・リゾーツ (Nasdaq: WYNN) などがあります。

また、スポーツ賭博に特化した企業、例えば、ドラフトキングス (Nasdaq: DKNG) やフラッター・エンターテインメント (NYSE: FLUT) もあります。

そして、これらの場所のいくつかでは、米国大統領選挙の結果を予想して賭けることさえできるのです。

10月は、米国暦で最も重要な時期の始まりです。

もちろん、12月のホリデーショッピングシーズンも控えています。

しかし同時に、米国では「スポーツのピークシーズン」の始まりでもあります。

このシーズンは、11月の感謝祭、12月のクリスマス、2月のスーパーボウル、3月の「3月の狂乱」まで続きます。

そして、これらの試合に賭けられる金額は数十億ドルどころか、数百億ドルに上るのです。

マシュー・カー

〜編集部〜

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