投資情報

年末に向け今から投資家が備えるべき ”1兆ドル”のマーケット

これから私が一年で一番好きな時期がやってきます。

秋が好きだからとか、パンプキン・スパイス味のグッズの山が好きだからではありません。

冬が好きだからでもありません(実際、私は冬があまり好きではありません…)。
この時期が好きな理由は、私のようなトレンド投資家にとって最も忙しい季節だからです。
さて、米国では景気後退が心配され、懸念され、悲鳴が上がっています。

その代わり、私たちは記録的な“支出”を経験しようとしています。

それは、十分な知識を持った投資家にとっては、恩恵を受けるチャンスとなるのです。

 

毎年“不安”を煽る支出

私は20年以上にわたって米国市場について研究してきました。

そして、経済の中で何よりも不安を煽るものがあります。

それは個人消費支出(PCE)です。

なぜなら、国内総生産(GDP)の大部分を占めているからです。

実際、第1四半期にはPCEが米国GDPの68%近くを占めていました。

そして注目すべきは、米国の個人消費支出は1950年以来、ほぼ毎年記録を更新していることです。

出所:米国経済分析局

 

その中でも小さな波がいくつかあります。

それは2007年から2009年にかけての世界金融危機の間のわずかな落ち込みと停滞によるものです。

そして、世界的なパンデミックが起きた2020年第2四半期に突然落ち込みました。

また過去を振り返ってみましょう。

過去70年以上において、米国の個人消費が大きく落ち込んだのは、世界的な危機が発生し、世界が停止した際に閉鎖措置が取られた時だけです。

しかし、その落ち込みは四半期に一度だけでした。

参考のために日本の個人消費を見てみると、2014年の第2四半期以降、伸びていません。

出所:内閣府

 

歴史的に米国人は消費を多くする傾向があります。

何が起ころうと関係なくです。

実際、過去2年半の間に物価が20%以上上昇したにもかかわらず、米国人は消費を続けています。

6月の米小売売上高は前年比2.3%増でした。

そして2024年の最初の6ヶ月間の小売売上高は、2.8%増の4.1兆ドルだったのです。

第2四半期のGDP成長率は年率2.8%で、第1四半期の1.4%の2倍。

このことを念頭に置き、この先がショッピングシーズンであり、ワールドカップがあり、スーパーボウルがあることを知っておいた方がいいでしょう。

しかもそれは1日や1か月で終わるものではなく、半年近く続くのです。

 

1兆ドルの買い物ラッシュ

米国の多くの地域が猛暑と暴風雨に見舞われていたにもかかわらず、次の小売支出はすでに始まっています。

特に、アマゾンのプライム・デー・ショッピング・ホリデーがそうです。

予想では、米国人は今年313億ドルを学校用品に費やすとされています。

しかし、米国でのショッピングシーズンはこれだけではないことを覚えておいてほしいのです。

9月には労働者の日のセールが始まり、10月のハロウィーンがあります。

そして、11月と12月になるとウィンター・ホリデー・ショッピング・シーズンに入っていきます。

2023年、米国人はクリスマス商戦に9,644億ドルを注ぎ込みました。

そして今年は、米国のホリデー商戦が初めて1兆ドルを超える年になるかもしれません。

このことを念頭に置きながら、2003年以来ホリデーシーズンの支出が前年比で増加しなかった年は1度しかないこともお伝えしておきます。

それはリーマンショックが起こった2008年です。

出所:全米小売業協会

 

景気後退が近いという世間のニュースに振り回されてはいけません

米国の消費者は、地球上で並ぶもののない経済力なのです。
今年、ウォルマート  (NYSE: WMT) の売上高は6,767億ドルに達すると予測されています。

その売上高は、トヨタ、ホンダ、三菱商事、伊藤忠商事の合計を上回る金額。

これは日本の4大企業の売上高です。

そして、オンライン小売業のアマゾンは2兆ドル以上の価値があり、今年の売上高は6,380億ドルを記録することが予測されています。

これ以上の売上高を誇る企業はウォルマートだけです。

世界の小売企業上位50社のうち、米国には上位6社があります。

それは、米国人の消費額が他に類を見ないからです。

2023年、米国の消費者は小売店で7兆2,400億ドルものお金を使いました。

これは米国経済全体の4分の1以上に相当する金額です。

1992年以来、米国の小売支出は299%増加しています。

しかも、それは増加の一途をたどっているのです。

そして過去との重要な違いは、インターネットの発達により、今、欲しいものを買うために家を出る必要がないことです。

そしてそれが、終わりのない小売ブームを生み出しています。

だから、賢明な投資家たちは、クリスマスの朝に備え、今すぐ保有したい小売企業株のリストを作るべきなのです。

マシュー・カー

 

〜編集部〜

半導体大手エヌビディアのファンCEOが、

「これは自動車と同じぐらい普及する。そして、100年後にあらゆる生活の場面に登場するのはあたり前になっている」

と発言している分野。

これは、半導体でもなければ、AIでもありません。

一体、何の分野なのでしょうか?

そして、この市場の重要なイベントが本日7月24日に実施される予定なのですが…

→続きを見る

 

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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