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AIが米国の電力を“瀕死の状態”にしている?

ビッグデータ。

これはあらゆる場所に存在し、あらゆるものの一部でありながら、同時に“どこにも存在しない”と言えるでしょう。

世界中で、巨大で何の変哲もないビルが建てられることが増えています。

その中には、何列ものサーバーラックが並んでおり、それらのサーバーには私たちの世界の最も重要な“データ”が管理されているのです。

私たちはかつてないほど多くのデータを生み出しています。

人間は毎日、合計で2.5億バイト以上のデータを生み出しているのです。

これは過去2年間で、地球上で人類が作成したデータの90%を作成を占めています。

そして2023年末には2010年の74倍のデータが作成されたのです。

 
しかし、企業がこのデータを必要としているのは、最も精度の高い広告でターゲットを絞るためだけではありません。

企業がこのデータを必要としているのは、人工知能(AI)がこのデータを要求しているからなのです。

そして、このデータすべてがエキサイティングなチャンスを引き起こしています。

AIといえば、エヌビディア (Nasdaq: NVDA) 、スーパーマイクロコンピュータ (Nasdaq: SMCI)  、台湾積体電路製造【TSMC】 (NYSE: TSM) といった企業を思い浮かべるかもしれません。

しかし、このチャンスを密かに裏で掴もうとしている、あるセクターがあるのです。

その中には投資家が求める安全性、収益、成長性をかな備えた投資チャンスをもたらす可能性があります。
 

膨大に増えるデータセンター


米国バージニア州北部には、世界最大のデータセンター市場があります。

データセンターとは、コンピューターや通信データを管理するために建てられた施設のことです。

2023年末時点で、データセンターの総稼働面積は5,100万平方フィート。

これはペンタゴン8個分のデータ量に相当します。

昨年、この地域では1,900メガワット(MW)のマルチテナント型データスペースが供給され、さらに2,100MWのシングルテナント型在庫が供給されました。

さらに1,340MWが建設中です。

これらを合わせると、データセンターだけで80万世帯分の電力を供給していることになります。

これは、世界第2位のデータセンター市場であるシンガポールの3倍の規模です。

そして、バージニア州プリンス・ウィリアム郡では、2,300万平方フィートの新しいデータセンターを建設しようとしています。

これは紛れもなく世界最大のデータセンターとなるでしょう。

ヴァージニア州フェアファックス郡では、高さ110フィートの新しいデータセンターが承認されました。

そしてバージニア州リーズバーグでは、2025年第2四半期に稼働する予定の62万平方フィート、32エーカーの新しいデータセンターがあるのです。

このようにデータセンターが増えている理由の一つは、AIの活用が増えていることでしょう。

AIを利用するには大量のデータが必要になるからです。

しかし、ここで問題があります。

データセンターでデータを管理するには、大量の電力が使用されます。

一般的なデータセンターでは、ハイパースケーラの稼働にはラックあたり10~14キロワット(KW)が必要になります。

この需要を満たすのは、すでに疲弊している米国の電力網では難しいでしょう。

また、エヌビディア製のような強力なGPUのために、これらの稼働には40〜60KWが必要になります。

これは平均すると、1ラックあたり316.7%電力需要が増加することになるのです。

すでに2030年までに、米国のデータセンターの電力需要は2倍以上の35ギガワット(GW)になると予測されています。

そして、AIが米国の電力網を“瀕死の状態”に追い込んでいるのです。
 

国際エネルギー機関(IEA)によると、ChatGPTを使った検索は、従来の検索の10倍近い電力を消費すると言われています。

実際、アイオワ州にあるメタ・プラットフォームズ の大規模データセンターでは、1日8時間稼働するノートパソコン700万台分の電力を消費しているのです。

この膨大なエネルギー消費は、大きな問題を生み出しています。

というのも、米国のハイテク企業の多くは、今後数年で環境対策のためにカーボンニュートラルを実現したいと考えているからです。

その一方、グーグルの気候変動排出量は2019年以降48%も増加しています。

これはAIの活用が原因と言えるでしょう。

そして、マイクロソフトは、データセンターの燃料として核融合を利用することを考えています

昨年、同社はヘリオン・エナジー社と契約を結び、2028年までに稼働する予定の同社初の核融合プラントから電力を購入することになりました。

*出所:マイクロソフト、核融合電力購入で世界初の契約 28年から供給(Reuters)

 
1950年代以来、科学者たちは制御された環境でクリーンエネルギーの「聖杯」を解き放とうと熱心に取り組んできました。

もしそれが可能なら、過去2,000年で最大のブレークスルーとなり、人類の歴史の流れを変えることになるでしょう。

ヘリオンは、それが実現すると信じているのです。

AIの繁栄には核融合発電が大きな役割を果たす可能性があるでしょう。

すでにAIの果てしない電力需要によって、企業は個別の原子炉や地熱発電所といった他の選択肢を模索せざるを得なくなっています。

そして、資金力のあるハイテク企業は、この問題に可能な限りの資金を投入しているのです。

というのも、アルファベット、アマゾン、メタ、マイクロソフトを合わせると、全米で2,800を超えるデータセンターを運営しているからです。

AIが繁栄するためには、安価なエネルギーが必要になります。

だからこそ石炭といった従来の発電方法は今でも健在しているのです。

実際、ウォーリアー・メット・コール (NYSE: HCC)  の株価は過去1年間で72%上昇し、ナチュラル・リソース・パートナーズ  (NYSE: NRP) の株価は86%上昇しています。

AIブームによってチャンスを掴みたい投資家にとっては、このような企業も狙い目と言えるでしょう。

マシュー・カー

 

P.S.

AIのトレンドは今後、止まらないと思われるかもしれません。

ただ、その裏である“問題”がAIトレンドを妨げる可能性があるのです。

これは、毎年たった1年で486億円の損失を出している問題…

しかし、その問題を解決する可能性がある企業を私が見つけ出しました。

そして、この企業の株価は毎年7月に100%の確率で株価が上昇しているのです。

明日、この企業の詳細をお伝えした動画を公開します。

ぜひ、明日の動画公開を楽しみにお待ちください!

 

P.P.S.

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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