トレンド投資

2024年に訪れる “4年周期”のチャンスとは?

 

私は2023年、2つの予想をしていました。

一つは、2022年に株価を下落させた銘柄が復活してくること。

カーニバル・コーポレーション(NYSE: CCL)、メタ・プラットフォームズ(Nasdaq: META)、テスラ(Nasdaq: TSLA)などの銘柄が高値を更新するというものです。

実際、この3社はすべて、今年株価が上昇しました。

そして、もう一つはビットコインに投資すべきだったということです。

ビットコインの価格は今年に入り約120%上昇し、現在43,000ドル*を超えています。
*12月15日時点

 

「今投資しても遅いかもしれない…」

そう思っている人が多いかもしれませんが、心配はいりません。

この価格の上昇は始まりにすぎないからです。

暗号資産は1600年代にオランダで発生したチューリップバブルや、1990年代のITバブルのように、一部ではバブルの一つと考えられています。

そのため、価格の上昇は一時的で「将来的には暴落するだろう」と思っている人も多いことでしょう。

本当にそうなのでしょうか?

 

暗号資産はバブルなのか?

 

ビットコインが登場したのは2009年1月。

それから14年たった今でも、「ビットコイン」という名前は消えてはいません。

つまり、インスタグラム、モデルナ、スラック、ウーバー(UBER)といった、次々に新しく出てきたものよりも歴史が長いということです。

そして、多くの暗号資産投資家やトレーダーが知っているように、暗号資産には4年周期があると言われています。

それは4年に1回やってくる“半減期”と呼ばれるもの。

半減期とはビットコインを採掘(マイニング)する「マイナー」と呼ばれる人たちが得られる報酬額が減収することです。

マイニングについて詳しい説明はここでは省きますが、簡単にいうと暗号資産を新規で発行して数を増やすことです。

マイナーはビットコインをマイニングするたびに、報酬としてビットコインを受け取ることができます。

この報酬額は当初、50ビットコイン(現在の価格で200万ドル)でしたが…

この報酬額は半減期が訪れるたびに、25、12.5、6.25ビットコインと、どんどん減らされていったのです。

マイナーにとって報酬額が減るということは、それだけビットコインを採掘するモチベーションが下がりますから、マイニングされる数が減少します。

すると市場に出回るビットコインが減りますから、需要が供給を上回り価格が上昇することになるのです。

そして、2024年はちょうど半減期が訪れる年。

しかも、今から数ヶ月先の4月頃に訪れると予想されているのです。

では、過去半減期が訪れた時、ビットコインの価格はどうなったのでしょうか?

 

これは過去、ビットコインがどれくらいのリターンを生み出してきたかを表した図。

赤字はビットコインが半減期を迎えた年ですが、2012年、2016年、2020年と3桁のリターンが出ていることがわかります。

ただ、ここで注目して欲しいのが半減期の翌年です。

2013年:5870%
2017年:1338%
2021年:60%

と半減期の翌年も、リターンが出ていることが分かります。

しかも、2013年、2017年に至っては4桁のリターンが出ていたのです。

これは半減期で市場に勢いがつき、その翌年も勢いが続き価格が上昇する可能性が高いということ。

一方、半減期から2年後の年は(青字部分)、

2014年:-61%
2018年:-73%
2022年:-64%

と、平均リターンはマイナス66%となっており、注意が必要な年と言えるでしょう。

2023年は、2015年や2019年と同じようなサイクルであり、ビットコイン価格は年初から既に2倍以上に上昇しています。

ただ、お伝えした通りこれは始まりに過ぎません。

2024年にはビットコインが半減期を迎え、価格の上昇が予測されます。

そして、過去のサイクルを見てみると、半減期の翌年も価格が上昇していましたから、少なくとも2年間は価格が上昇する可能性が高いのです。

そのため、今がまさに仕込みどきと言えるかもしれません。

このように、過去のサイクルを見てみると、投資リターンが得られるチャンスを見つけ出すことができます。

これは暗号資産に限ったことではありません。

企業の個別株やコモディディにもある一定のサイクルがあり、そのサイクルを見つけ出すことで投資リターンが狙えるのです。

今後、メールマガジンではそのような情報をお伝えしていきたいと思っています。

マシュー・カー

P.S.

〜編集部〜

マシューはさんは、米国現地のOxford Clubでアレックスさんやマークさんと働かれてきましたが、2024年12月にOxford クラブ・ジャパン専属のストラテジストに就任しました。

そんなマシューさんから日本の投資家の皆さんに向けてビデオメッセージが届いています。

ビデオではマシューさんが2024年の株式市場の展望についてもお話してくれていますので、ぜひ、ご覧ください。

→マシューさんのメッセージを見る

 

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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