トレンド投資

“お金に執着する=悪”という間違い

以前、しばらく会っていない友人からのメールを受け取った時のことです。

それは感じのいいメッセージで、
普通に自身や家族の近況を伝えるものだったのですが、
ある1文に目が止まりました。

それは
「私たちは何とか、あなた方のように生きていこうとしてるところです。」
というもの。
これを読んだ時、胸が締め付けられるような思いになりました。

この友人は収入面で苦労しているわけではないのですが、
それでも「生きていく」ことに精一杯なのです。

そして、1番の問題はその原因が「その友人自身」にあることです。

では、なぜ収入に苦労していないのに、生活が苦しいのでしょうか?
「お金で幸せは買えない」ということなのでしょうか?

貧しい家庭で育った私はこの言葉をよく聞かされてきました。

つまり、裕福な人たちは必ずしも幸せではないということを常に暗示されていたのです。

このような考え方はさらに強まり、
「お金への愛は諸悪の根源」とまで言われることもあります。

しかし、このような認識こそが、
経済的な苦労の理由であるとしたらどうでしょうか?

 

「お金で幸せは買えない」と考えてはいけない


臨床心理士であり、金融心理学者である
クレイトン大学のブラッド・クロンツ博士の研究などによると、

富や富裕層へネガティブな態度を取る人ほど、
低収入になる可能性が高いことが分かっています。

つまり、お金やそれを持つことへマイナスな感情を抱いていると、
結局、自分が貧しくなってしまうということです。

これは「お金からの逃避(money avoidance )」と呼ばれていて、
実質的に自分の資産形成を自分で妨害しているようなものです。

その内容は、無駄遣いからお金に関する知識を
身につけようとしないことまで、多岐にわたっています。

結果として、老後の生活について考えなかったり、
お金に対して必要以上の恐怖心を抱いてしまったりすることに繋がるのです。

そしてこれらは、
お金という概念、お金の本質がわからなくなってしまうことに繋がります。

例えば、宝くじ高額当選者のほとんどがそれを数年以内に失ってしまったり、
多額の遺産を受け取った人が、すぐに使い果たしてしまったりするのはこのためだと思います。
 

お金の本質とは?


私はお金に対してネガティブなイメージも、
必要以上の執着も抱くことはありませんでした。

その代わりに、お金の本質について、
少なくとも私なりの結論を出せました。

私にとってのお金の本質とは「自由」です。

好きなことをする自由、
気が向いた時に新しい生活を始める自由、
お金や将来についてのストレスからの自由・・・

そしてこれらの多くは生活必需品があることが前提です。

所得に関係なく、どのような生活レベルであっても、
私たちは衣食住、そして老後の生活のための貯金も含めた
生活必需品のためにお金を払わなければいけません。

そう、私たちは皆、お金が常に必要なのです。
しかし、給料をもらえる日々には終わりが来ます。

その時のために、お金に対して向き合っていなければいけません。

そしてその時、自分が自身の資産形成を妨げていることに気付いたのなら、
そこから抜け出す絶好の機会です。

ハイリターンを願って。

 

~編集部コメント~

お金と向き合った時、
どんな方法で資産形成をすればいいのか、
わからなくなるかもしれません。

ですが、もし、
株を買った後は持っているだけ…
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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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