トレンド投資

新人投資家がしがちな2つの間違い

今、市場の激しい値動きに不安を感じていませんか?
もしそうなら、ぜひ読んで欲しいものがあります。
それは、私の同僚であるレベッカの記事です。


レベッカ・バーショップ
The Oxford Club シニア・マネージング・エディター

今年は市場の下落からスタートしました。

そして現在、ボラティリティ(価格の変動幅)はかなり大きいと言えるでしょう。

このような時、投資家はむやみに行動してしまいがちです。

そこで今回は初心者投資家がしがちな、2つの基本的な間違いをご紹介します。

 

投資家の感情はどう変化するのか


市場には多くの初心者投資家があふれています。

アメリカの個人投資家数はこの10年で倍増しました。

その中でも特に急増したのが、なんと今年、2022年なのです。

2010年、米国株の売買高(株券等が売買された数量)における、個人投資家の比率はわずか10%に過ぎませんでした。

しかし、その比率は2019年には15%まで増え、2020年には20%近くを占めるようになりました。

なぜ、これほどまでに増えているのでしょうか?

その理由の一つとして、新型コロナウイルスの流行が考えられます。

人々は自粛生活を強いられた結果、家にいる時間が増えました。しかし、家でできる趣味に時間を使ったり、料理をしたりしても、退屈は紛らわされなかったのでしょう…

さて、下の図からも分かるように2021年1月は、S&P500種株価指数の上昇によって多くの投資家たちが興奮や高揚感を味わいました。

しかし、そのようなプラスの感情の後は不安やパニックなどのマイナスな感情に襲われる傾向があります。

S&P500種株価指数に対する投資家の心理的サイクル

 

1つ目の間違い:「高く買って安く売ってしまう」


さて…初心者投資家がしがちな間違いの1つめですが…

それは「高く買って安く売ってしまう」ことです。

例えば、ある企業が他の企業と連携する、新製品を発売するといったようなニュースが流れてきたとします。

そのような時、初心者投資家はどのような行動を取ると思いますか?

そうです。「ニュースにつられて投資をしてしまう」のです。

これはつまり、「楽観」や「興奮」といった感情に流されてしまうということです。

彼らは多くの場合、その企業の長期的な成長の見通しなど、基本的なことを調べていません。

結果「高く買って、安く売ってしまい…」その投資は失敗してしまうのです。

ですから「他の投資家も投資をしている」からといって周りに流されずに、自分で分析して、本当に投資をするべきなのかしっかり考える必要があります。

そして、もしその企業に投資をすると決めたら、あなたが取る行動は次のいずれかです。

  • 勢いを利用して利益を得る。そしてそのまま逃げ切る
  • 変動に動じずに持ち続ける

事前にしっかり分析していれば、後者を選んでも最終的には利益を得ることができると思います。

 

2つ目の間違い:「1つの投資先に偏ってしまう」


投資家がしがちな2つめの間違いですが…

それは「1つの企業や1つのセクター(企業を業種や特定のテーマで分類したもの)に偏って投資をしてしまう」ことです。

投資にはリスクがつきものです。

しかし、「偏った投資」をすれば「過剰なリスク」が生まれてしまいます。

例えば、暗号資産の1つであるビットコインの価格が大きく伸びている時に、他のあらゆる暗号資産を買い占めるべきなのかというと、そうではないでしょう。

手を出す必要のないものにまで投資をすれば、不要なリスクを背負うことになってしまうのです。

このように、投資でリスクを取りすぎてしまうことは、自分に合った投資戦略を理解できていないということでもあります

 

おとずれる「不安」


投資家の心理サイクルで次におとずれるのは「不安」です。

これから不安な気持ちに陥り、しばらくあらゆる悲観的な感情に苦しめられることがあると思います。

しかしそれは同時に、その後おとずれる「希望」が約束されているとも言えるでしょう。

それが市場というものです。

投資の状況は激しく変化します。

もう一度言います。株を買った後にあなたが取る行動は、基本的には次のいずれかです。

  • 勢いがあってプラスの感情でいられるうちに、利益を得てそのまま逃げ切る
  • 変動に動じずに持ち続ける

決して、両方の行動をとることはできません。

落ち着いて取るべき選択を見極めていきましょう。

おそらくもうあなたは、先ほどの2つの間違いを犯すこともなく、落ち着いて対処することができるでしょう。

良い投資を。

~編集部コメント~

株式投資の2つの戦略。

・勢いがあってプラスの感情でいられるうちに、利益を得てそのまま逃げ切る
・変動に動じずに持ち続ける

もし、あなたが「変動に動じずに持ち続ける」戦略を選ぶのなら、
おすすめなのが「配当投資」。

それは、株を頻繁に売買することなく、年に4回受け取れる配当金で資産を増やしていくことを狙う投資戦略です。

そして、そんな配当投資におすすめの銘柄を
こちらから知ることができます。

→詳しくはこちら

Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button