トレンド投資

【3つのステップ】12月の支出管理

忘年会に、クリスマスプレゼント、旅行に出かけたり、パーティに参加するなど、12月は何かと支出が多くなる月ですよね。

今回は同僚のレベッカから、銀行口座の残高がマイナスのまま新年を迎えることがないように、12月の支出を管理についてお話します。


レベッカ・バーショップ
The Oxford Club シニア・マネジング・エディター

12月のこの時期は、贅沢をすることに対して世間の目も寛大であるだけでなく、ホリデーシーズンの楽しげな雰囲気も相まって、罪悪感なく、ついついお金を使い過ぎてしまったという経験のある方も多いかもしれません。

また、自分の身の丈にあった生活を心がけるなど、大切なことを見失ってしまいやすい時期でもあります。

1年の最後の月としてお祭り騒ぎをするだけではなく、12月は新年に向けての準備期間だと考えてみてください。

ホリデーシーズンの支出管理を簡単に実行できる3つのステップをご紹介します。

 

1. 予算を組む


まず、プレゼントを贈りたい人のリストを作成し、その人数を半分に減らします。そして、プレゼントの内容を見直してみてください。プレゼントを贈ろうと思っている相手に代わって、慈善団体に寄付するのも意義ある方法の一つです。一人あたりの金額を決めるだけで済みますし、経済的な負担も減ります。

プレゼントを買うためにショッピングモールの行列に並ばなくてよいですし、世間を騒がせているサプライチェーンの問題に巻き込まれることなく、配送の遅れを心配する必要もありません。その上、寄付することで税金控除の対象にもなる場合もあります。

もしあなたが誰かにプレゼントを贈って、相手の喜ぶ顔が見たいと思っているなら、高価なものでなくても、焼き菓子やお花、ワインなどシンプルなものを贈るのもいいと思います。

また、プレゼントをいただいた場合も同額、あるいはそれ以上のものをお返しする必要はないということも忘れないでくださいね。

 

2. 予定を立てる


12月にほとんどの人がしていないことって、何だと思いますか。それは来月1月の予定を立てることです。

カレンダーを開き、年明け早々にファイナンシャル・アドバイザーや会計士と会う約束をして、その予定をカレンダーに書き留めましょう。

今こそ、銀行の明細書をまとめたり、資産や投資を見直して、確定申告や期末に必要になる重要書類をリストアップする絶好の機会です。また、会計士らと会う予定を入れることで支出を見直そうという責任感もわいてきます。

 

3. ポートフォリオを見直す


ポートフォリオのポジションサイジング(調整)は銘柄を購入するときだけでなく、毎年12月にも考えた方が良いことだと思います。

市場の変動に伴い、ポートフォリオのバランスが乱れるかもしれませんが、望ましいリスクレベルを維持し、保有銘柄を分散させるためにポートフォリオを見直すことは大切です。

今は、勝った銘柄から利益を得て、オーバーウェイトにならないようにしましょう。

資金を使って、パフォーマンスの低い投資対象に倍賭けをする、もしくは有望な銘柄を新たに追加することもできるでしょう。ポートフォリオについて疑問点があれば、アドバイザーに会ったときに尋
ねるのも良いかもしれません。

計画をするなら今です。

今年の苦労が水の泡にならないように、12月中に賢く予算と計画を立てると、周りの人たちが浪費や破産の後悔の中もがいているのを横目に、あなたは1月1日から良いスタートを切ることができるでしょう。

良い投資を!

レベッカ

Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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