トレンド投資

「マシュマロテスト」の教訓

「マシュマロテスト」をご存知ですか?

本日は、私の同僚であるレベッカの記事をご紹介しますね。


レベッカ・バーショップ
The Oxford Club シニア・マネジング・エディター

あなたに100ドルお渡しして、二つの選択肢を提示するとしましょう。

選択肢1:お金を受け取って帰宅する。そして今日使ってしまい、決して思い返すことはない。

または

選択肢2:100ドルの権利は放棄して、1ヶ月後に1,000ドルを受け取る

どちらにしますか?

この質問は、1970年代にスタンフォード大学が行った心理学で有名な「マシュマロテスト」を基にしています。

「マシュマロテスト」では、最初に研究者が4〜6歳児にマシュマロを一つ渡します。その場ですぐにマシュマロを食べてもいいし、食べずに15分待つことができれば、もう一つマシュマロがもらえると説明します。その後、退出して、子供たちの行動をモニタリングしました。

テストの様子を撮影した動画は今や伝説になっています。
The Marshmallow Test | Igniter Media | Church Video – YouTube

研究者が部屋を出た瞬間にマシュマロを口に頬張る子もいれば、マシュマロをじっと見つめている子もいます。また、部屋を歩き回り、マシュマロから気を逸らそうとする子もいました。

このテストの仮説は、マシュマロを食べて満足するのを遅らせるほど、その後の人生でより成功を収めることができるであろうというものでした。

では、最初の質問に戻りましょう。

退職後の蓄えをそのマシュマロだと考えてみてください。ただ、この場合は、15分後におやつを二つもらえるのではなく、50年後には資金が数倍にもなるかもしれないという可能性が待ち受けているのです。

大人でも、楽しみを後に取っておくことの価値を忘れてしまうことはよくあります。

長期的に見た満足度

給料全額を使い切ることは簡単にできてしまいます。 余ったら外食を増やしたり 、2-3本ワインを開けたり、週末旅行に出かけてみたり・・・。

稼いだら稼いだ分だけ、そのお金を使って生活するのも悪くないかもしれません。ですが、もし仕事を辞めることになったとしたら、、、瞬く間に手元の資金が底をついてしまい兼ねません。

使い切ってしまうのではなく、毎月給料の10%を自動的に投資に回すようにすれば、資産が増え、その後、早期退職もできるかもしれません。

身の丈に合った生活をすることは一生もののスキルだと思います。そして最終的には、それが習慣になるでしょう。

緊急時用の貯蓄も、手元の現金や当てにできる財産も、何にもないなんて状況には陥りたくないですよね。

マシュマロよりもお金の方がリスクは高いです。ですが、教訓は同じです。

我慢することや自制することは後々の人生できっと報われます。そして、必ず楽しいことが待っていると信じています。

良い投資を。

レベッカ

Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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