トレンド投資

健全なポートフォリオを組み立てる秘訣

皆さんも経済的自立を得たいと思っていませんか。

請求書や費用の心配をしたくはないですし、欲しいものは値段を気にせずに買いたいですよね。
(とはいえ、値段が高いのは嫌なので、とりあえず値札は見てしまいますが)

ですが、ほとんどの人は、必ずしも裕福になるための努力をしているわけではないとも思っています。

この裕福とは、少なくとも有名人がテレビやソーシャルメディアで見せびらかすような派手な富ではありません。

多くの人は、お金の心配をせずに、ただ日常生活を楽しく、快適に過ごしたいと願っているだけだと私は考えています。

そして、これこそが投資をする理由なのです。

しかし、自分の心を平穏に保つためには、ただ単に投資をするだけではなく、株の動きを見逃さないようにしなければなりません。実際に健全なポートフォリオを組み立てるには、これからお話しする3つの要素が少しずつ必要になります。

 

3つの核となる要素


投資に関しては、万能の戦略はありません。

ブローカーはできる限り多くの投資家に、同じ株式と同じポートフォリオの比率を推奨するでしょうが、私は、そのやり方が正しいとは思っていません。

投資を成功させる秘訣は、富を築くための最も効果的なアプローチとして、「投資」、「トレーディング」、「投機」という3つの重要な要素が必要であると気付くことです。

1. 投資
投資とは、長期的な視野で物事を考えることです。

それは、ウォーレン・バフェットのアプローチスタイルと同じで、あなたがある企業の部分的所有者になるという考え方です。

FAANG+M、つまりフェイスブックの親会社のメタ・フォームズ (Nasdaq: FB) 、アマゾン (Nasdaq: AMZN) 、アップル (Nasdaq: AAPL) 、ネットフリックス (Nasdaq: NFLX) 、グーグルの親会社のアルファベット (Nasdaq: GOOGL) 、そしてマイクロソフト (Nasdaq: MSFT) のような企業が含まれる株式を購入して、長期間にわたって保有します。

その中には、派手ではないですが、非常に強力な配当を支払う銘柄も含まれていて、それらは宇宙で最も強力な力の一つである複利を利用した配当金再投資プログラム(DRIPとも呼ばれる)を活用する、半永久的な「据置」銘柄とも言えます。

2. トレーディング
一方、トレーディングは、短期または中期的な視野で見ます。相場を動かすきっかけとなるカタリストや相場の勢いを示すモメンタムに基づく急激な上昇や下落を利用します。

あなたはこれらの企業を一生持ち続けようとは思ってはいないはずです。
(ただし、うまくいけば、長期間保有することになる企業もあるかもしれませんが)

あなたは、株価の上昇と下落を期待しているでしょう。

3. 投機
投機は、トレーディングと視点は似ていますが、オプションや暗号資産などのハイリスクな投資機会を含みます。投機とは、月に探査ロケットを打ち上げるようなものです。

何度も強調しますが、健全なポートフォリオを構築し、経済的自立を目指すには、これら3つの重要な要素を適切に組み合わせる必要があります。

あなたのポートフォリオの基盤となるのは、投資であり、長期的なポジションである配当金を支払う企業、FAANG+Mの株式や次のFAANGとなるような企業です。

これにより、安定したコア成長が得られます。

そして、あなたは、トレーディングや投機を通じてさまざまな機会を利用し、成長を加速させ、ポートフォリオを飛躍的にアウトパフォームさせたいと考えるはずです。

しかし、トレーディングや投機に全財産を賭けてはいけないことを忘れないでください。

 

100万ドルの価値


S&P500種株価指数の長期投資平均リターンは、年10%です。

しかし、今年に入ってからのS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均(ダウ指数)のパフォーマンスは、それをはるかに上回るものでした。

米国株式市場

年平均10%のリターンがあれば、8年後には10万ドルが21万4,000ドル以上になります。そしてそのペースでいけば、10万ドルが25年で100万ドルになります。

もちろん、25年間も貯蓄が増えていくのを見守ることができるなら、それは素晴らしいことです。

しかし、インフレによって年に2%から3%ずつ購買力が低下していることを思い出してください。

そして今、我々はそれよりもさらに悪い状況に置かれています。

10月の米国の年間インフレ率は6.2%で、1990年11月以来の高水準となりました。

投資家は、時間とインフレとの競争にさらされています。

考えたくはないことですが、100万ドルの価値は以前と同じではありません。そして、年を追うごとにさらに少なくなっていくかもしれません。

つまり、投資家は健全なポートフォリオを構築するために、上述した3つの重要な要素を活用する必要があるのです。

経済的自立は決して不可能ではありません。

ただ、これまでよりも少しだけ努力と神経を使う必要があります。

ハイリターンを願って。

マシュー

Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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