トレンド投資

下げ相場で使うべき最高の投資戦略

現在、多くの投資家たちは巨額赤字の中で孤独感を感じています。

しかし、たとえ市場が激しく上下動することでストレスを感じていても、実に恐ろしい気持ちになることがあっても、その必要はありません。

我々のモットーを思い出しましょう:パニックしない。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』のファンだったら、思い出してください。恐怖は人の心を殺すのです。

このような荒れた海の中に美しい緑の島があります。

そしてさらに言えば、このように不安や不確実性が高い時こそ、私の好きな長期戦略の一つを加速させることができます。それなので、ウィッシュリストを用意して、投資をする準備をしましょう。

 

黒い金(原油)がドル紙幣を生産する


1月を思い返すと、私は原油にとって驚異的な年になるという持論を展開し、「黒い金」が2020年初頭と同水準である1バレルあたり60ドルを超えると予想しました。

その2ヶ月後の3月、私はさらに予想を引き上げ、1バレルあたり75ドル以上になると上方修正しました。

2021年10月初旬、原油価格は78.38ドルというピークに達しました。

原油価格がこのような高値になるのは2014年11月以来見たことがありません。

そして今年に入ってから、恐竜や先史時代の植物などの有機物のどろどろした残骸が、市場全体や偉大なFAANG銘柄(フェイスブック・アマゾン・アップル・ネットフリックス・グーグル)にその遺骸を食べさせています。

原油と市場全体の対比

今年、原油はテクノロジー関連株を5倍以上も上回っています。

それみたことでしょう!ネットフリックス (Nasdaq: NFLX) 、そして恐ろしいほど見始めたら止まらないイカゲーム!

もちろん、これは私たちが予想していた結果です。

エネルギー関連株は昨年、市場でもっともパフォーマンスが悪いセクターでした。

米国は2005年以来の原油の掘削装置を必要としない年になりました。シェール革命以前に逆戻りです。

油井が閉鎖され、掘削装置はほとんど稼働していなかったので、原油への需要が正常化し始め世界がパンデミックから抜け出すと、米国の原油価格が急騰する状況になりました。

また、母なる自然からの後押しもあり、冬の嵐やハリケーンで操業が再び停止になり、さらに供給不足となりました。

年始にエネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンド (NYSE: XLE) を購入しておけば、投資家にかなりのリターンがあったことでしょう。年初来で45%以上価格が上昇しています。

さて、これは原油のパフォーマンス程にはなりそうもありませんが、2020年に起こった劇的な出来事の中で、私が気に入っている下落した市場での長期戦略の一つを使って、大きなリターンを得ることに成功した人達がいました。

 

LEAPS戦略で喜びを


市場の短期的な大混乱で転覆しないようにすることは神経をすり減らせます。あるセクター(または企業)がこの先1-2年で本調子になる可能性が高いとわかっている時は特にそうです

なので、このような時はあまり知られていない投資手段であるLEAPS(長期株式予想証券)に目を向けたくなる時です。(LEAPSはLong-Term Equity Anticipation Securitiesの略語です。)

LEAPSは長期型のオプションで、ある投資機会が現在は割安ではありますが1年以上先に大幅な値戻りがあるということがわかっている時に最適です。

例えば、2020年12月、私は原油がいずれは値戻りするということ、それにより、当時は暴落していたエネルギー関連企業の株価が急騰するということを予想していました。

しかし、エネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンドやその組入上位銘柄のエクソンモービル (NYSE: XOM) の株を購入することなく、LEAPS戦略を取るという選択肢がありました。

おかしなことをしたわけではありません。

至って保守的な方法です。エクソンモービルの株が41ドルで取引されていた時、2022年1月限の45ドルでのコールオプションを買うというものです。

そして、LEAPS戦略は市場が暴落している中で投資家たちに大勝利をもたらしました。

エクソンモービルの株価とコールオプション価格の比較

300%以上の上昇!市場全体のパフォーマンスの10倍以上、エクソンモービルの現物株のパフォーマンスよりも約6倍の上昇です。

言うまでもありませんが、LEAPS戦略を使って、100株のエクソン株を所有しているコストは4,100ドルではなく、480ドルでした。

これは、パニックしている場合でも、守りに入って傍観者に早変わりしている場合でもありません。

市場が下落している時こそ、チャンスはあります。特に現在過小評価されている銘柄で1年以上先に大幅な上昇が期待されるものです。

航空会社、クルーズ関連企業、ホテル、一部の電気自動車メーカー、レストランなどが考えられます。

LEAPS戦略を使用することで、このような機会に低コストで参入することができます。さらに、コールオプションの限月が2023年や2024年と先なので、投資家は変動の波が激しい時期があったとしても、心は平穏でいられます。

それなので、欲しい銘柄リストを作成して、LEAPS戦略を使うことを考えてみてください。

2023年があなたとあなたのポートフォリオにとって光り輝く年になるかもしれません。

ハイリターンを願って。
マシュー

Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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