トレンド投資

投資家は夏の小康状態を憂慮すべきか?

株式市場における古い格言があります。
 
「5月に売り逃げ、レイバーデイ(9月の第1月曜日の祝日)まで戻ってくるな」
 
このセオリーでいけば、5月の株式市場は停滞する、ということなのですが、この格言の根拠は、実は意外に当たっています。
 
一般的に第1四半期(1 – 3月)は業績が低迷することが要因です。投資家は業績がピークに達する第4四半期(9 – 12月)に受ける恩恵と第1四半期(1 – 3月)では全く比較に値しない程、悲しい結果に終わったように思えてしまうのです。
 
私たちが最近目にしているのが正にこの状況です。
 
そして6月に入ると、例年、株式市場は「夏の小康状態」という状況に陥ります。この時期は個人であれ、プロであれ、投資家は休暇に入る…というのが定説です。
 
過去数年間、私は「5月に売り逃げろ」という戦略が非常に馬鹿げていることについて多くの記事を書きました。しかし、このセオリーでも「夏の小康状態」については理にかなっています。
 
ダウ・ジョーンズ工業株平均(ダウ指数)の中でも特に動きの鈍い優良株にとって、夏は1年の中で最もいやな季節です。
 

冬の間、1月と2月は非常に寒く、春が訪れる4月は、通常太陽の日差しが降り注ぎます。実際、ダウ指数は2005年以降、4月に下落はしていません。その期間中、2回史上最悪の市場崩壊があったことを思い出して下さい。
 
春には、投資家に希望をもたらす何かがあったはずなのに、第1四半期の決算結果を悲観している間に忘れてしまいます。
 
7月は過去の記録を見てもとても好調ですが、前後の5月、6月、8月、9月の退屈なリターンに挟まれています。
 
だからといって、投資家は今後数か月間に市場で起こることを見て見ぬふりをして、5月に売り逃げるべきでしょうか?
 
私はそうは思いません。皆さんも私と同意見であることを願います。
 
資産が横ばいの状況では、ベンチマークを上回ることが多く見受けられます。そして2020年を振り返ると、株式市場はラリーを繰り返していたので、「夏の小康状態」はありませんでした。売られたのは9月と10月でした。
 
そして、従来のボラティリティーを期待する上でお伝えしておきたいことがあります。
 
現在、世界はパンデミックによるロックダウン(都市封鎖)状態からゆっくりと抜け出そうとしていますが、私たちは未だに市場の動きや混乱に敏感に反応しています。
 
6月は株式市場にとって厳しい月になりました。2000年以降、ダウ指数は、6月に13回下落していますが、これは通常の動きで、何か操作されているわけではありません。
 
反落した場合のチャンスを逃さないように。そして、夏の間に最も有望な企業の株式を狙うのです。
 
ハイリターンを願って。

マシュー

Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford Club チーフ・トレンド・ストラテジスト。金融業界20年の経験を持つトレンド投資の専門家。マシューの専門知識は石油・ガスや小売といった伝統的な産業から、5G、新興技術、サイバーセキュリティ、大麻といった最先端の市場まで多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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