
私は、歴史の最前列でその瞬間を見られた幸運な一人です。
サンフランシスコに住んでいた頃、ちょうどドットコム・バブルの真っ只中でした。
あの頃は本当に熱狂的な時代で、妻も私もドットコム系の新興企業に勤めていました。知り合いのほとんどが、何らかの形でドットコム企業と関わっていたものです。
インターネットの発展をリアルタイムで見ながら、その裏側も知ることができた経験は、最新トレンドや人間の欲、傲慢さ、そして新しい産業で成功するために必要なものについて、大きな学びを与えてくれました。
過去の産業革命と巨大な富の創出
歴史を学んできた私には、これが珍しい出来事ではあるものの、過去にも同じようなことがあったとわかっていました。
アメリカ、そして世界の生活様式を一変させる産業革命は、これまで何度も起きています。
そして、その度に莫大な富が生まれてきました。
例えば…
代表的な産業革命とブーム:
- 1869年 大陸横断鉄道
1880年には年間5,000万ドル(現在の価値で約1600億円)の物資を運搬
数年で鉄道会社は364社にまで急増 - 1920年代 ラジオ産業
1921年には米国に5局しかなかったラジオ局がわずか6年で681局に増加
RCA株は200倍に上昇 - 20世紀前半の自動車産業・20世紀末のパソコン産業はいずれも大きなブームと世代交代をもたらした
- 1869年 大陸横断鉄道
これらはいずれも、何十億人もの生活を劇的に向上させる変化でした。
次に来る大変革 ― AIと量子コンピューター
そして今、私たちは再び同じような大変革の入り口に立っています。しかも今回は2つ同時に起きようとしているのです。
人工知能(AI)
まだ使ったことがなくても、その可能性や影響力は耳にしているでしょう。私たちは今ようやく、AIが世界をどれだけ変えるかを実感し始めた段階です。量子コンピューター
AIに負けず劣らず、あるいはそれ以上に重要になるかもしれません。量子コンピューターは現在のスーパーコンピューターを1984年製の古いパソコンに見せてしまうほどの圧倒的な性能を持ちます。
実際、Googleの量子チップは「通常なら世界最速のスーパーコンピューターで10セプティリオン年(1の後に0が25個)かかる計算」を、わずか5分で解きました。これはまさに桁外れの性能です。
こうした技術の先頭を走る企業、そしてその株主にとって、計り知れない可能性があります。
【まとめ】投資家が注目すべき本当の勝ち組とは?
どのブームでも必ず過剰が生まれ、バブルがはじければ、多くの投資家が“二番煎じ企業”に手を出して痛い目を見ます。
本当に生き残るのは、フォード、シスコ、アマゾンのように顧客と株主双方に継続的な価値を提供できる企業です。
AIと量子コンピューター分野では今後、莫大なお金が動くでしょう。しかし、流行に便乗するだけで独自性を持たない企業も多数現れるはずです。
P.S.
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